取材・撮影 福住佐知子
原作は、パク・サンヨンのベストセラー小説。
自由奔放に生きるジェヒ(キム・ゴウン)と、ゲイであることを隠して孤独と向き合う
日々を送っていたフンス(ノ・サンヒョン)。
そんな2人が出会い、友情を育み、次第にかげがえのない存在となっていく姿が
描かれる―。
6月20日より公開
第78回カンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを争うコンペティション部門に
出品された映画『ルノワール』ジャパンプレミアイべントをリポート。
舞台挨拶に鈴木唯、リリー・フランキー、石田ひかり、河合優実、中島歩、
坂東龍汰とメガホンを取った早川千絵監督が出席した。
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次回以降は『桐島です』『宝島』
『木の上の軍隊』『ハルビン』などを順次掲載予定です。
映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の都内で行われた舞台挨拶付きプレミア上映会
をリポート。
キム・ゴウン、ノ・サンヒョン、イ・オニ監督が韓国から来日してクロストークを行った。
また、当日は本作を鑑賞して感銘を受けたという上白石萌音がMCを務めた。
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フキを演じた鈴木はオーディションで主演に抜てきされた。
レッドカーペットを歩いた感想を聞かれ、初めての経験に
「ワクワクドキドキが止まらない。うれしくて楽しかったです」
と少女らしい笑顔があふれた。
鈴木は
「すごい女優さんだなんて思ってなくて…。演技について
質問すると『演技は、ただそこにいるだけというのが大事。
五感だけでなくて、第六感、七感を作れるといいね』と
アドバイスをいただきました」
とアドバイスを受けた当時を振り返った。
そんな河合に鈴木は
「河合さんは演技がすごく上手で、憧れの目線で見ていました。淡い水彩画のようで、繊細で
惹かれる演技で。演技しているときに見習いたいなって思いました」と印象を伝えた。
また、鈴木は毎朝、河合も出演している連続テレビ小説「あんぱん」を観ていることを明かすと、
リリーが「あの人も出てるよ!」と中島を指差し、中島は「さっき褒めてくれました(笑)」
とうれしそうに伝えた。
本作は22年に長編初監督作『PLAN 75』で、カンヌ国際映画祭のある視点部門カメラ
ドール(新人監督)にエントリーし、特別賞を受賞した早川千絵監督の最新作。
80年代後半の夏、闘病中の父と仕事に追われる母と暮らす11歳の少女・フキ(鈴木)
の物語。
大人の世界をのぞき、人々の心の痛みに触れていくフキのひと夏が描かれる―。
鈴木は映画祭が選ぶ「注目すべき10人の才能」にも選出された。
仕事に追われるフキの母・詩子役を演じた石田は
「唯ちゃん、本当にうれしかったね!とっても楽しそうだった」
と母親目線で称賛。
石田は「この映画が世界の方々と気持ちを共有できることが
素晴らしい」と話した。
リリーは、カンヌ国際映画祭でのエピソードを披露。
ランチの場所で審査委員長を務めたジュリエット・ビノシュと
出会ったときのことを思い出し、
「ビノシュさんがランチに来たときに、鈴木がトコトコトコって
歩いて行って、ビノシュさんに質問したんですよ。
僕もお近づきになろうと思い、ついていきました(笑)」
と話し出す。
一緒に鈴木についていったという石田も
「ビノシュさんは、『観察して、観察して、学んで、学んで、
削ぎ落とす』事が大事と真剣に答えてくださいました」
と話した。
映画『PLAN 75』に続いて早川組参加となった河合は
「唯ちゃんのありのままの自由な姿、縛られない姿が
印象的でした。本読みでも思ったことを率直に言ってくれて、
普段からシンプルに過ごしていいんだなって、勉強に
なりました」と話した。
闘病中の父・圭司役を演じたリリー・フランキーは、
「身長がのびたね!」と鈴木を優しく見つめ、鈴木の瑞々
しい演技を大絶賛。
「注目されるのって大変だよ。グレれたりしないでね」
とアドバイス。
===ライターのひとりごと===
唯ちゃんの瑞々しい演技がとても印象的な作品。
すがすがしい眼差しがとても魅力的。今後も注目の俳優さんです♡
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そんな撮影現場でも鈴木は等身大だったという。早川監督は
「フキの撮影をしようと思うとフキがいない。どこに行ったんだろう?と探したらお風呂の中に
隠れてたり…(笑)。唯ちゃんが本当に自然体でいたので、楽しかったですね」
と笑顔で現場の雰囲気を明かした。
早川監督は
「皆さんがどういうふうにこの映画を感じてくださるのか、とても楽しみです!」と今後の評価に
期待を寄せた。
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フキが出会う大人たちの役で出演している中島は「すごく暑かった!」と岐阜の撮影現場を
振り返った。坂東も「本当に暑くて…」と同調。
坂東は
「唯ちゃんは早口を生み出す天才で、たくさん作ってくれました。『サバさばくサバ』とか
『右目、耳毛、右目』みたいな」と鈴木の意外な才能を伝え、会場に笑いを誘った。
6月13日より公開
取材・撮影 福住佐知子
6月13日より公開
災害派遣医療チームのDMAT(ディーマット/Disaster
Medical Assistance Team)の指揮官・結城英晴役を
演じた小栗は
「胸を張って皆さんにお届けできる作品が出来ました。
かなりの自信作です。僕自身は、ダイヤモンド・プリンセス
号のニュースを聞いたとき海外にいました。
緊急事態宣言よりも厳しいロックダウンの状況下ですごして
不安の中にいました」と当時を振りって話した
光沢のある美しいピンクのワンピース姿で登壇した
長澤は、主人公・鈴木佳恵役を演じる。
「110分間、ノンストップで繰り広げられるジェットコースター
のようなアトラクションムービーです。ゾクゾク、ワクワクを
楽しんでください!」
と笑顔で作品を紹介した。
劇中、東日本大震災でも結城と共に活動した過去を持つ仙道行義役を演じた窪塚は、
「完成した作品を観て涙が止まらないシーンが、たくさんありました。人道的に大事にすべきことが
出てきます。かけがえの無い取り返せない時間が今から生きてゆく力になる作品です」
と力強く話した。
(小栗と窪塚はドラマ「GTO」いらい26年振りの共演となる。)
当日、劇中での怖い2シーンを観客と登壇者が一緒に鑑賞するという演出が行なわれた。
最初のシーンは、会社から戻った夫の忠彦(瀬戸)が初めて人形のアヤと対面するシーン。
帰宅後、忠彦が椅子に座ろうとしてアヤの姿に気づき、飛び上がるシーンに客席からは
笑いも起こった。
本作は、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズから生まれたスピンオフ作品
「岸辺露伴は動かない」シリーズの実写映画化第2弾。
(映画版第1作目となる『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は23年5月26日に公開された。
原作エピソードの最初の一編「懺悔室」をベースに、特殊能力の“ヘブンズ・ドアー”の力で
人の心や記憶や秘密を本にして読み、さらに自分の指示を書き込むこともできる岸辺露伴
(高橋)が、イタリアのベネチアで遭遇する奇妙な呪いについて描かれる。
邦画初の全編ヴェネチア・ロケが敢行された。
===ライターのひとりごと===
オフィシャルサイト
次は長澤が演じる佳恵が娘のアヤとかくれんぼをするシーン。
すりガラス越しに映る彩の顔が不気味だ。マースオープナーを使用して口を大きく開けている。
MCを務める上白石が壇上に姿を見せ、
「本日、司会を務めさせていただきます、上白石萌音です」
と挨拶すると会場から歓迎の拍手が起こった。
「作品を観せていただき、感銘を受けた観客の一人です(笑)。
いろいろなご縁が重なって今日、MCを務めさせていただく
ことになりました。よろしくお願いいたします」
と挨拶した。
今作でジェヒ役を演じたのは、ドラマ「トッケビ〜君がくれた
愛しい日々〜」に出演し、映画『破墓/パミョ』(24)で演技を
高く評価され女性最優秀演技賞を受賞したキム・ゴウン。
ゴウンは
「昨年公開された『破墓/パミョ』に続いて、今年も私が
出演した作品を紹介することができて光栄です。
今日はこの時間を、皆さんと一緒に楽しみたいです」と挨拶。
役作りについて小栗は
「医療従事者の皆さんが経験したことや、当時一番大切に
されていたことを表現したかった」としみじみ。
劇中のモデルとなった多くの医療関係者たちには感謝の
言葉を伝えた。
フンス役を演じたのは、人気ドラマ・シリーズ「パチンコ」に
出演して存在感を発揮したノ・サンヒョン。
サンヒョンは
「こんばんは。初めまして。フンス役のノ・サンヒョンです。
お会いできて嬉しいです」と日本語でコメントし、会場を
沸かせた 。
《画像》クリックで拡大
「実在した人物になるというよりは、その人が体験したことを
自分のなかに落とし込んでしっかり表現していくことを意識
しました」とコメント。
佳恵の夫役を演じた瀬戸は
「僕はゾクゾクする映画が大好きです。この作品は特に
大好きな映画になりました。
恐怖と笑いがすごいバランスでちりばめられています。
やりすぎないようにと意識しながら演じました」
と撮影を振り返った。
続いて、オニ監督は
「素晴らしく、美しく、誇らしい俳優さんたちをじっくりと鑑賞
することができます。ぜひ映画を堪能してください!」
と作品をアピール。
作品のオファーを受けたときの感想を上白石が尋ねると、
ゴウンは
「初めて脚本を読んだ時、短い時間でサーッとすぐに読んで
しまいました。こんなに楽しい、面白い作品があるなら早く
作ってほしいと思いました」と話す。
「制作されるまでたくさんの時間がかかって、紆余曲折が
ありました。私たちにとって、とても大切で貴重な作品です」
と続けた。
《画像》クリックで拡大
高橋さん、飯豊さんが結婚されてからのツーショット。
飯豊さんのボブヘアが新鮮。何時までもお幸せに♡
最初に登壇者がそれぞれに映画の注目してほしいシーンを説明。
2020年のドラマ・シリーズの放送開始から主人公の岸辺露伴を
演じている高橋は
「高橋一生役を演じさせていただきました岸辺露伴です。さっき
取材されたときに、間違えて言ってみたら面白かったんで
また言ってみました(笑)」と挨拶して会場に笑いを誘った。
子どもの頃から荒木作品の大ファンであるという高橋は注目シーン
について聞かれると
「やっぱりポップコーン・バトルからの後半のバトルですね。
(「ポップコーンを上に投げ挙げて、3回続けて口でキャッチ出来
たら呪いは消える。失敗したら最大の絶望を受け入れろ」
という試練。)また、原作にはない部分も白熱しています」
とコメント。
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上映後に長澤は、
「皆さんの顔を見ていると、すごく映画が楽しかったのかなというふうに見えるので、たくさんの方に
きっと届くだろうと、これからが楽しみになりました」とにっこり。
また、「ゾクゾクするシーンだけでなく、家族の物語も丁寧に描かれています」と見どころをも
アピール。
「海外でもこの映画をたくさんの人に楽しんでもらえたと思うと嬉しいです」
と海外での大きな反響にも大喜びだった。
岸辺の担当編集者・泉役を演じた飯豊は
「注目していただきたいシーンは、この作品の大きなテーマ
でもある『幸せ』というものについてです。
私が演じている泉が自分の意見を言葉にする場面があって、
彼女の持つ明るさと、その裏にある邪悪さに、演じながら私自身
も驚かされました。
幸せの感じ方とか価値観とかは人によって違うと思いますが、
この作品の登場人物のキャラクターの幸せも、それを受け取る側
によって全く異なる表情が見られると思います。
そのそれぞれのキャラクターの幸せの形にもぜひ注目して観て
いただけたら嬉しいです」と伝えた。
DMAT隊員・真田春人役を演じた池松は
「ダイナミックさと人間ドラマが見事に調和している作品です」としみじみ。
サンヒョンも
「台本を読んで、本当に面白いシナリオだなと思いました。
このお2人と一緒に仕事ができるということも出演の決め手
となりました」と話した。
上白石から「映画では、主人公たちの20歳からの13年間が描かれています。ご自身は
どのような20代を過ごされましたか?」と質問がとぶと、
ゴウンは
「20代の頃は、一生懸命大学に通っていました。22歳で俳優デビューして、皆さんにも
観ていただいた作品で頑張っていました」と話す。
サンヒョンは
「大学に通いながらモデルの仕事や演技もしていました。そして軍隊にも行ってきました。
多くの経験をしながら、紆余曲折のある人生を楽しく過ごしていました。また、アメリカに
長い間住んでいたことがあります。その頃はアイデンティティについて悩んだこともありました。
でもそういった経験のおかげで、フンスの混乱ぶりも少し理解できたような気がします」
と話した。
長澤は前者が気に入っていると言い、人形のアヤについては
「可愛いです。表情が豊かで、時々笑いかけてくる時もあるんです」と話して、観客を驚かせ、
怖がらせた。
瀬戸はアヤの顔を覗き込みながら
「僕にはウィンクしてくれたり、微笑みかけて来たり、話しかけてくれたりもしました」
と笑顔で明かすと、観客からは驚きの声が上がった。
今回出演している井浦と戸次は2人とも荒木作品の大ファンで、
本作への参加に大喜び。
懺悔室で自らの犯した「あやまち」を露伴に告白する謎の男・
田宮役を演じた井浦は
「みんなが愛と敬意をもって映画を作ろうという熱い思いと高い
志のある現場でした。皆さんがいい雰囲気で受け入れていました」
と感謝を伝える。続いて、
「お二人(高橋と飯豊)は、出番がないときも撮影を見に来て
くれたりしたし、自分も出番じゃない時に見に行っちゃったりしま
した。この一座の中に入って作品作りをしていくことが幸せでした」
と話した。
佳恵と忠彦の娘・真衣役を演じた池村は、アヤ人形を抱いて登場した。
共演シーンが多いアヤについて池村は「最初に自己紹介してくれました」と明かし、客席に
どよめきを起こす。作品を観た感想を聞かれると
「ゾクゾクな映画を観たのは初めてなのでドキドキしました!」と可愛く話した。
オニ監督は
「20代の私は失敗を恐れながら過ごしていたような気がします。心残りだった自分の20代を
取り戻そうとするような意欲も込めて、この映画を作りました」と伝えた。
船内のクルー・羽鳥寛子役を演じた森は
「今日を迎えることが出来て、とても嬉しいです。この作品を作るために惜しまず協力してくれた
方々や、私を羽鳥(役)として選んでいただいた方に感謝します」と話した。
忠彦の母・敏子役を演じた風吹は、
「撮影から1年がたちました。私は矢口監督の大ファン。面白くて楽しい。こんな作品が
作れるんだって、驚きと感動でした。ジェットコースターに1時間乗りっぱなしみたいな
ストーリー展開。大好きな作品です!」と興奮気味に伝えた。
また、長澤について「撮影中もずっと役に入っていて、声をかけられなかった」と話していた。
お気に入りのシーンを聞かれ、ゴウンは
「最後のあたりで、ジェヒとフンスが登場するシーンを観ると、『この映画を観て良かったな』と思って
いただけると思います」と紹介した。
ジャーナリストの上野舞衣役を演じた桜井はモデルとなる人物はいない。
「作品を観終わった後、立てないくらい圧倒されました」と話す。
「上野の立場としての気持ちの落とし所がとても難しかったです。報道マンとしての正義、真実を
届ける側の気持ちの揺らぎを大切に演じたかった」と話した。
田宮が告白する恐ろしい話のカギを握る浮浪者・ソトバ役の戸次は、
「絶対、どのシーンに、誰役で出ているか分からないと思うので、注目して観てください」
と観客にお願い。
「自分で言うのもなんですが、僕って、ちょっとだけカッコいいじゃないですか(笑)。ですから、
オファーされて驚きましたが、メイクさん、衣装さんのおかげで役になりきれました」と話した。
浮浪者役で大変身している戸次の姿に注目です。
サンヒョンは
「2人は大親友だからこそ、何度か衝突するのですが、激しくケンカするシーンがとても印象に
残っていて、2人の関係性をうまく表現してくれているシーンになっていて大好きです」と話した。
オニ監督は
「エンディングの後にまたエンディングが控えています。重要なセリフが出てきますので、どうぞ
お見逃しのないようにご覧ください」と伝えた。
関根監督は
「素晴らしいキャストに恵まれました。皆さんに感謝しています」とキャスト陣に感謝を伝えた。
そして、「この映画は事実を曲げず、“演出だと気づかれず演出する”ということを大切にして
いました。事実を曲げないで伝えるようにしました」と説明した。
出席者たちの言葉に耳を傾けていた上白石が、
「映画が始まった最初のシーンから、最後のカットまで本当に最高です!」と興奮しながら
「すみません。ファンです」と思わず打ち明けて、会場の笑いを誘った。
佳恵と忠彦の前に現れる呪禁師(じゅごんし)神田役を演じた田中は
「罪な作品だなって。幸せな気持ちになったらすぐにどん底に突き落とされて、ほんわかして
きたら、とんでもないことが起こる。その繰り返しで、体に悪いなって(笑)」と作品について話した。
この日は客席の反応を見るために観客と一緒に観賞していたことを明かした矢口監督は
海外で上映された時を振り返り、
「海外の方は反応が大きい。今までコメディばっかり撮ってきた僕ですが、ずっと怖いものを
撮りたかったんです―。ようやく日本のお客さんに観ていただけて、非常に嬉しいです。劇中に、
違和感をあちこち仕込んでいます。皆さんからは、いい反応をもらえました」と満面の笑み。
イベント中、矢口監督は“謎の人形アヤ”の顔の向きを変えたり、髪をととのえたりと “アヤ”の
世話をやきっぱなしだった。
高橋は劇中で日本語のセリフをイタリア語にして話したいと考え、自ら変更を申し出でたことを
明かし、「自業自得なんですが、長いセリフになってしまい、『言わなければ良かった』と後悔
しましたが(苦笑)、リズム感を大事にしたかったので、そのままやらせていただきました」と話した。
オニ監督は作品について
「お互いを理解している関係のようにも見えますが、お互いを通じて自分自身を知る関係
だったと思います」と話した。
最後にオニ監督は
「皆さん、この映画をどんなふうに観て
いただけるのか、とても楽しみです」と話す。
サンヒョンは、
「映画を楽しんでください。そして心が温かく
なる1日になったら嬉しいです」とハニカミの
微笑みと共に日本語でメッセージを送る。
厚生労働省から派遣された役人・立松信貴役を演じた松坂は、
「官僚は、批判はされるけど評価されにくい仕事です。いろんなジャッジを下した厚労省の皆さん
の向き合い方を提示したかったので、大切に演じました」と話す。
松坂は、対策本部で小栗が演じる結城とぶつかり合う役どころだ。
映画『岸辺露伴は動かない懺悔室』の都内で
行われたジャパンプレミアをリポート。
高橋一生、飯豊まりえ、戸次重幸、井浦新、
メガホンをとった渡辺一貴監督が舞台挨拶に
出席した。
===ライターのひとりごと===
ゴウンは
「この映画をどんなふうに観ていただける
のかワクワクしていますし、期待もしています」
とメッセージを送った。
小栗は
「いまも傷ついている人たちがいる。その意味で、“誰か特定の目線で作るわけにはいかない”
というコンセプトを監督と現場で確認しながら撮影に臨みました」と話した。
本作は多くの試写会を行い、多くの著名人が足を運んだという。
小栗は
「友人や仕事仲間からはしっかりした感想をもらいました」と話す。
ヴェネチア・ロケについて飯豊は「貴重な経験をさせていただきました」と大喜び。
また、自身が演じる泉京香の衣装についても
「本作では人間の二面性、光と影を衣装にも含めていたのが印象的でした。ショッキングピンクの
衣装は、泉くんが持つ生命力の象徴で、黒と白のフリルのトップスは泉くんなりのフォーマルへの
敬意。リボンは彼女のファッションに対する敬意を、攻めながらも込めています」
と力を込めて話していた。
また、飯豊は井浦と戸次についても話す。過去に数度、共演経験のある戸次については
「毎回、全く異なる役を演じられて、幅の広さに驚かされます。今回も全身で役を生きていらっ
しゃって、漫画から飛び出してきたような説得力がありました」と絶賛。
初共演の井浦については
「食事休憩でお話をさせていただき、『この人、ジョジョ愛がある!』と思って心の中でガッツポーズ
しました」とにっこり。
「命をかけて向き合ってくださる姿が、この作品に大きな力を与えてくださっていて、とても心強かった
です」と感謝していた。
渡辺監督は見どころを聞かれると、
「ラスト・シーンがとても好きです。映画はその瞬間にしか撮れないシーンを切り取っていくという
作業なんですが、ラスト・シーンでは、あの日のあの時間帯でしか撮れないものを一発本番で、
しかも一生さんがアドリブをぶっこみながら(笑)撮れたシーンです」
と手ごたえたっぷりであることを話した。
キャストと監督がフォトセッションを終え、会場のファンに手を振りながら笑顔で降壇した後に、
上白石は
「(3人の)温かなお人柄の詰まった時間でしたが、その温かさがスクリーンにも映っているような
映画です」と作品を熱くアピールした。
窪塚は
「みんなが5年前に同じ体験をしていることが、大きいんだなと思います。日本中、世界中の
人が見るべきだと思います」と話した。
取材・撮影 福住佐知子
取材・撮影 福住佐知子
6月13日より公開
取材・撮影 福住佐知子
5月23日より公開
===ライターのひとりごと===
長澤さんのスタイルの良さが際立つワンピース姿、とてもおきれいでした♡
作品は観てのお楽しみ。ぜひ劇場で楽しんでください。
舞台挨拶の途中で原作者の荒木からコメントが届くサプライズがあり、高橋が代読する場面か
あった。
「『短編』だった作品の『岸辺露伴』が大きく広がっていくことがとても感慨深いです。旅情豊かで、
人生があって、香り高い宝石のような第一級のサスペンス作品。私たちの目指すところはそこ
だからです」という荒木の言葉に高橋は
「飛呂彦さんがおっしゃる“私たち”に、僕らも含まれているのかと思うと身が引き締まる思いです」
と話し、「期待に応える作品になった」と感慨深げに話した。
オフィシャルサイト
映画『フロントライン』のジャパンプレミアが都内で行われ、舞台挨拶に、小栗旬、
松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介、桜井ユキ、森七菜、関根光才監督が出席した。
本作は、2019年12月に中国の湖北省武漢市で初めて発生が確認され、
世界的流行(パンデミック)を引き起こした人類が経験した新型
コロナウイルスの事実に基づく物語。
豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での実話を基に、オリジナル脚本で
映画化された。
人命を救うことを最優先に、未知のウイルスに最前線で立ち向かった
医師や看護師、船の従業員たちの闘いが描かれる。
映画『ドールハウス』のジャパンプレミアの舞台挨拶が都内で行われ、長澤まさみ、
瀬戸康史、風吹ジュン、田中哲司、池村碧彩(子役)、メガホンを取った矢口史靖
監督が出席した。 劇中重要な役どころの人形のアヤも一緒に登壇した。
本作は、世界三大ファンタスティック映画祭の一つであるポルト国際映画祭でグランプリ
「Best Film Award」を受賞。香港国際映画祭、ウディネ・ファーイースト映画祭でも
上映されて大きな反響を得ている。 今後20カ国以上の公開が決定。
幼い娘を亡くして悲しみに暮れる夫婦が、骨董市で手に入れた人形と一緒に暮らすことで
元気を取り戻す―。
その後、新たな娘(池村)か生まれたことから奇妙な出来事が次々と起きはじめ、家族が
人形に翻弄されていく姿が描かれる“ドールミステリー”。
『ウォーターボーイズ』『ハッピーフライト』などの矢口監督が原案・脚本・監督を務めた。
最近は韓国俳優の来日が多い。皆さん、とても親日家で見ていて嬉しくなる。
今後もどんどん来日お待ちしています。
===ライターのひとりごと===
思い出すのも苦しい、ほんとに大変だったコロナ禍。
多くの大切な人たちが亡くなりました。二度とあんな思いはしたくないですね。
私はトム・クルーズさんの来日記者会見でコロナ検査をした経験を思い出しました。
オフィシャルサイト
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最後に高橋は
「縁と奇跡に恵まれた5年間になります。確実に相互関係というのがあります。
その相互関係がない限りここまで作品が長く続くことはありえないと思ってます。
この幸運を、皆さまと分かち合うことで、絶望しなくなるんだと思ってます。
ヴェネチア、飛呂彦さんの作品、そしてチームが紡ぎ出した作劇に酔いしれて
ください!」とメッセージを伝えた。
最後に長澤は
「本日はありがとうございました」と頭を下げ、「ゾクゾク、ワクワクして楽しんでいただける
作品だと思います。お友達やご家族、いろんな人に感想を伝えていただければ嬉しいです。
皆さんでこの“ゾクゾク”映画、ドールミステリーを盛り上げていきましょう!」
とメッセージを伝えた。
その後、荒木氏からの書下ろしのイラストが贈られ、ビックリした高橋は
「ヒャ~。ウワ~! スゴーイ!」と驚きを口にし、「こんなありがたいことはないですね!」
と感激しきり。
荒木氏のイラストは、ヴェネチアの運河を航行するゴンドラに乗った岸辺露伴を描いたもの。
キャスト陣もみんな大興奮。かわるがわる手に取り大感激たった。