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取材・撮影 福住佐知子
10月11日より公開
映画『若き見知らぬ者たち』完成披露上映舞台挨拶が都内で行われ、
主演の磯村勇斗、共演の岸井ゆきの、福山翔大、染谷将太、霧島れいか、
滝藤賢一、豊原功補とメガホンを取った内山拓也監督が出席して
作品についてクロストークを行った。
本作は、1920年に『佐々木、イン、マイマイン』で同年の新人賞を総なめした
内山監督の商業長編デビュー作。原作、脚本も担当している。
亡くなった父の借金を返済し難病を患う母の介護をしながら、昼は工事現場、
夜は両親が開いたカラオケバーで働く風間彩人(磯村)が主人公。
1人の青年が、自分の中にある“最後の砦”と向き合う生き様が苛烈に描かれる―。
岸井の役は、彩人を献身的に支えながらも彩人の心中を思うばかりにあまり話しかけたりはしない
という役どころで、役作りのために磯村となるべく私語もしていなかったという岸井は、撮影の最終日
にヒゲを剃って現れた磯村を見た瞬間「誰!?」と気づかなくてびっくりしたことを明かし、会場に
笑いを誘った。岸井は、磯村が役をまんま生きてきたことを称賛した。
磯村は
「霧島さんが演じる母の姿を見たときに、僕は言葉が出なかった。そこに母として存在して
くださった。それだけで彩人になれる。本当に助けていただきました」と感謝を伝えた。
ある事件に関わる警察官・傲慢な松浦役を演じた滝藤は役作りについて
「内山監督の注文に応えたい一心でした。また新しい滝藤賢一が見せられると思ってチャレンジ
しました」と話した。
彩人の母・麻美を演じた霧島は
「撮影に入る前が苦しい時間でした。悩み、考えさせられ、怖い思いもありました。長い時間、
内山監督とコミュニケーションを取っていたので、監督を信頼して芝居に集中することが
できました」と述懐した。
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次回以降は『カーリングの神様』『破墓』
などを順次掲載予定です。
磯村は「自分の置かれている環境を考えると、
家庭もそうですけど、呼吸するだけで精いっぱい
の役でした」と苦労した役作りを振り返った。
また、磯村はオファーを受けた理由について
「内山監督の作家性に惹かました。監督の内側
には何か叫びたいものがあるんだろうなと感じ
たんです。僕はその声を彩人というフィルターを
通して表現したいと思いました」と話した。
彩人の弟で、亡き父の背を追って総合格闘技の
選手となった壮平役を演じた福山は
「クランクインの1年ほど前から今までの生活
リズムをすべて変えて総合格闘技の鍛錬を
積みながら減量もしていました。
総合格闘技の選手としての説得力を積み上げ
られるように、壮平という役と向き合ってきました。
内山監督の本気度、その思いを具現化できる
ように精一杯頑張りました」と話した。
彩人の恋人・日向役を演じた岸井は
「監督から全体を通して『こぼれそうな思いをこぼれないように、我慢して欲しい。どんなに辛くても
心がひたひたになってしまっても我慢してください』と、ずっと言われていました」
と内山監督の演出について話した。
彩人の親友・大和役を演じた染谷は磯村とは初共演となる。染谷は
「初めての気がしなくて―。『あれ?知ってたの?』みたいな気分にしてもらえて、自然にお芝居に
入れました」と撮影を振り返った。
一方、磯村は
「僕はずっと染谷さんの事が好きで、自分がデビューする前から映画とかで観ていて、すてきな
役者さんがいるなと思っていました」と笑顔で話した。
映画『佐々木、イン、マイマイン』では入念なリハーサルを重ねた上で撮影に臨んでいた
内山監督だが、今作ではリハーサルなしの本番というスタイルに挑戦。
「俳優の方々の感情やその奥にあるものを(リハーサルで)消費させたくなかった」と明かした。
===ライターのひとりごと===
オフィシャルサイト
辛い作品ですが、磯村さん頑張っています。
辛い、重いシーンの先にあるものは何か―。ただ暗い作品ではありません。
彩人の亡き父・亮介役を演じた豊原は
「現場で磯村さんたちのまとう空気が、脚本を読んだときに感じた記憶の端々を突いてくる感覚に
近い迫力があった。すごく幸せな現場でした」と撮影を振り返った。
最後に磯村は
「本当に周りの人に感謝をして、敬意を払って、そういうことを口にして僕らに伝えてくれる、
とても素敵な監督でした。そんな内山監督と僕らが信頼し合って作り上げた作品です。
辛い、重いシーンの先にあるものは何かというところを皆さんと一緒に考えていけたら…」
とメッセージを送った。
取材・撮影 福住佐知子
10/18より公開
取材・撮影 福住佐知子
9/20より全国順次公開
初共演の吉沢と忍足。忍足は吉沢について
「ドキドキワクワクしていました。吉沢さんは手話も少しずつ習得されていて、その姿に感動しました」
と共演を振り返った。
荒川の恋人・五十嵐役を演じた若葉は、自分の子役時について、
「大衆演劇の世界で育って、サボルこと以外は全く考えては
いなかった」と話す。
若い2人に「才能を感じました。特に中西さんの初演技に出会う
ことが出来て光栄に思っています」とエールを送った。
《画像》クリックで拡大
そんな河合に山中監督は
「映画などで河合さんを見かけるようになって、私の映画に
出たいと言ってもらっていた手紙のことを思い出していました。
私は脚本を作るのに時間がかかるので、かなりお待たせして
しまったのですが、河合さんの存在に背中を押されたので
『感無量』です」と伝えた。
風吹も「私も小泉さんの目を見るまでまったく気付かなかった。森ガキさんの勝利です!」
と監督の手腕を称賛した。
吉沢は忍足について
「本当に温かい方です。忍足さんと父役の今井(彰人)さんの手話は温かくてわかり易く、現場でも
すんなり入ってきました。僕は勝手に愛情を感じていて、すごくチャーミングで素敵なお母さんだな
と思いながらやらせていただいていました」と共演時の印象を話した。
森ガキ監督は
「真守は内に入って表情を隠しがちなキャラなので、観た人に『あれって小泉さんだよね?』と
思わせたら勝ちだなと」と思って作り上げましたと狙いを明かした。
箱男の存在を乗っ取ろうとするニセ医者役を演じた浅野は、
「この人たちだったら、必ずやってくれるという安心感が
あった。台本もすごく面白く気になるポイントもいっぱい
あって。何度も本を読んで組み立てていくうちに世界観に
没頭できました」と話した。
浅野は以前に『ELECTRIC DRAGON 80000V』などで
石井監督とはすでにコラボしている。
今作は、女子美術大学でも撮影が行われた。
印象に残ったシーンについて聞かれた眞栄田は八虎と世田介のらせん階段での別れのシーンを
挙げ「しっかり面と向かってやる芝居だったので、監督を含めて(板垣と)3人で話し合う時間を多く
取りました。それでぐっと距離が縮まったような気がします」と述懐した。
板垣も「1年前、暑い日に撮影していたなと思い出しました」と振り返った。
音楽好きの影平ルイ役を演じた木戸は
「試写を観て、始まった途端に『きみの色』の世界観に染まった
ような気持ちになったことを覚えています。音楽と色で出来る世界
を楽しんでほしいです。
ルイは物静かな男の子なんですが、2人と出会って音楽をやって
いるうちに無邪気な少年になるところに注目してください」
とアピールした。
また、佐野は過去の特撮作品に出演したときを振り返り、
「自分の撮影終わると見学に行っちゃって、俳優部の仕事より
見学の方が長かった」と嬉しそうに打ち明けた。
さらにアナログならではの特撮の魅力も力説し、「当時に感じて
いたリアリティがなんとか出ればいいなと思います」と話した。
藤がシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞した
サン・セバスチャン国際映画祭ではスタンディング・
オベーションの慣例がないにもかかわらず、上映後に
スタンディング・オベーションが起きたという。
藤は
「お客様の笑顔が迫ってくるようでした。これは
(他の映画祭とは)ちょっと違うなと思いました。
送り出される時も皆さんが染みるような笑顔で
送ってくださいました。
この映画は国境や文化を超えたのかな思いました」
と手ごたえを感慨深げに語った。
河合は監督の言葉を受けて
「良かったです。(お互いの気持ちが)相思相愛で。どっちかが
忘れてるとかじゃなくて良かったです」とうなずく。
また、自身の役作りについて河合は
「監督から、カナには私の要素をかなり取り入れたとお聞き
しました。私が人の話をあまり聞いていない―というところだな
と思っていいます。聞いているかのような顔をしていて、実は
聞いていないということがあります」と明かして会場を笑わせた。
オーディションで“わたし”を誘惑する謎の女・葉子役を
手にした白本は、
「役を得た時は絵に描いたようなガッツポーズと雄叫びを
あげました。しびれるような嬉しさがこみ上げてきました」
と喜びを爆発。
「監督と私なりの葉子を作らせていただきました。共演の
皆さんはいつも違う刺激を与えてくださいました。皆さんに
私では想像しえなかった葉子を引き出していただきました」
と監督と共演者たちに感謝を伝えた。
石井監督は、
「白本さんは葉子への解釈に説得力があり、堂々としていた。リアルな女性として期待以上の存在を
示してくれた。素晴らしい演技だった」と称賛した。
内片監督は
「シーズン2が決って、またこのキャラクターたちに会えるということが本当に楽しみでした」
とにっこり。
「今作では佐良(松岡)がいじめられるところが見どころです。困った顔をする松岡さんの顔が、
可哀想で笑ってしまう」と話して会場を沸かせた。
百道さく役を演じたやす子は『けいおん!』の大ファンだったことを
明かし、
「わたしは『けいおん!』がきっかけでギターをはじめました。
キャラクターピックとかも集めていたので、(声優として参加できて)
すごく嬉しかったです」と笑顔でコメント。
撮影時のエピソードについて聞かれると、鈴木は
「特に難しかったのは森できのこにぶつかるシーンです。
撮影しているときは真っ白で1m以上ある物体でした。
完成した作品を観てビックリしました」と目を丸くする。
お気に入りの怪獣を聞かれると鈴木はムグムグルスをあげ、
「撮影時は一緒にいることが多かった。映画の中でもたくさん
ヒントをくれる存在です」と嬉しそうに話した。
子どもが巣立った後の熟年離婚を考える質問に、唐沢は
「お互い努力しないと~」と答え、2人で一緒に出来ることを探すようにアドバイスした。
美容師役を演じたLiLiCoは
「自由にすればいいと思う。誰かのために自分を犠牲にすることはありません」といいながらも、
自分については、旦那さまが趣味で金魚のデメキンを飼っているので餌やりなどに協力している
ことを報告。「ちゃんと会話して、仲よくするのがイチバンです」とコメントした。
美奈子の婚約者で社交的で優秀な会社員
でありながら女性を見下す二面性を持つ
早藤雅巳役を演じた風間は
「この作品が誰かの希望になったり、明日
を変える作品になったら幸せです」
と優しい口調でメッセージを届ける。
猪狩は公開前に原作を読み直したことを
明かし、
「エンターテインメントを誰かのために
届けるという熱い想いを持ってこの作品に
かかわれたことを嬉しく思っています」
と話した。
さらに監督は、
「撮影の2カ月間はずっと大きな声を出して撮影していたので、撮影が終わってから声が出なく
なってしまって、1日寝込んだことがありました(苦笑)」と撮影中のエピソードを明かして会場を
沸かせた。
鈴川、高石、木戸、やす子(百道さく役)は今作で声優デビューした。
そんな4人について、山田監督の代表作である「けいおん」の琴吹紬
役で知られる先輩声優の寿は、
「みなさんのナチュラルさ、キャラクターが生きていました。すごく
素敵なので、皆さん楽しみにしていてください」
と客席に期待をあおった。
4人は「ハードルが…」と苦笑いながらも先輩からのエールに感謝
だった。寿は、八鹿スミカ役を演じている。
プロデューサーの佐藤は撮影現場について
「『ながぬまラボ』という、広いスペースで火薬を用いたり爆破ができるような場所があります。
市の職員の方も応援で来てくださいました」と感謝の気持ちを伝えた。
また、作品について佐藤は
「僕も村瀬さんもCGの作品はすごく好きです。でも、自分たちにできるのはアナログを使った特撮
でした。VFXの技術は素晴らしいですが、ミニチュアや着ぐるみを使った特撮の可能性もまだ広がって
いると思います。本作でその可能性を示したいなという思いもありますね」としみじみ。
きのこは村瀬監督が手作りで製作したことも伝えた。「ヤマタノオロチ」の造形は圧巻だ。必見!
また、撮影場所について原は
「監督のお父様が住んでいらしたお家で撮影させて
いただいたんです。すでに空気感が出来あがっていて、
恵まれた現場でした」と話した。
男性に依存しながらも見栄を張り表面を取り繕う女性・美鈴の親友の河野美奈子役を演じた
三吉は
「本当にこの作品は奈緒ちゃんがとても真摯に向き合って、しんどいシーンも多かったと思います。
リアルにお芝居していく姿を横で見てとても勇気ももらいました。奈緒ちゃんが座長で本当に
良かった。この作品がみんなにとっても、奈緒ちゃんにとっても報われる、一人でも多くの方に届く
作品になったら嬉しいです」と三吉は心を込め菜緒を称賛した。
藤間は
「父と母を見ていると、ペットを飼って夢中になっている。動物を飼うと優しい気持ちになるようです」
と話していた。
陽二の再婚した妻・直美役を演じた原は、夫役の藤に
ついて、最初の共演は『ションベン・ライダー』〈1983年
相米慎二監督〉だったことを明かし、
「今回オファーが来た時、台本も読まずに『また藤さんと
共演ができる』というだけでお受けしました」
と声を弾ませる。
『ションベン・ライダー』撮影時に23歳だったという原は、
年上の藤に「藤さんって、おいくつなんですか?」と質問
したことを明かすと、藤から
「君のボーイフレンドになれる歳だよ」と返されたという
素敵なエピソードを披露して会場を沸かせた。
河合は映画祭への参加で
「賞をいただけるとは思っていなかったですが、上映されることで
観客の皆さんの反応がダイレクトに伝わってきたので、自分たち
が面白いと思って作った作品が海を越えても伝わるんだと驚き
ましたし、嬉しかったです」とコメント。
それと、カンヌにみんなで行けたことで撮影前よりも仲が深まった
ことも話した。
一緒に撮影をしていた風吹について江口は
「風吹さんがいて、いいお母さんがいる―。この流れでお芝居をしていけば映画は完成するんだと
思いながら演じていました」と話す。
風吹は
「意地悪しているつもりはないけれど、そう見えてしまうという距離感を出さないといけない」
と難しさを吐露していた。
“密告はうたう"というタイトルにちなんで秘密について聞かれた
松岡は、突然被っていた帽子を脱いで坊主頭を披露。
松岡からは、「(今年の夏は)暑すぎて、思わず―」と理由が
明かされた。
会場に集まった女子美術大学付属高校の生徒からの質問に答えるコーナーでは、
「これだけはゆずれないもの」を聞かれた眞栄田は
「自分を磨くこと。なんでもできる人になりたい」と話し、「スーパーマンになれれば良いと思ってる」
と話した。
「何かに苦戦したときはどうする?」という質問に眞栄田は
「弱点を分析して、克服できるよう努力をします」。
板垣は
「悩みに押し潰されないよう、あくまで自分が悩みの上に立っているように意識します。あとはあきらめ
も大事だなと思っています」と応えた。
「俳優業に目覚めたきっかけは?」との質問があり、高橋は
「僕はこの世界に入ってから俳優に魅力を感じました。この仕事でもっと階段を登りたいんだなと
思いました」。
桜田は
「5歳で芸能界に入ったのですが、何年後か分からないけれど満足がいく自分と向き合える日が
来ることを心待ちにしながら、吸収できるもの、皆さんに与えられるものを、ひとつひとつ丁寧に
作っていけたら良いなと思います」と真摯に話した。
子供の頃にフィギュアスケートを7年ほど経験しており、今作では自ら氷上を滑りながらカメラを
回したという奥山監督。
「フィギュアスケートを題材にした作品をいつか撮りたいとは思っていました」と話す。
越山と中西の成長については「最初の印象から変わっていないところが素敵だなって思います」
と2人の今後の成長に期待を寄せた。
酷暑の中での撮影だったが、馬場は
「撮影ごとにすごく緊張しちゃって、役柄と相まって張り詰めたシーンになっていると思います。
暑さを感じないぐらいひざの上で手が震えていました」と告白した。
撮影時のエビソードを聞かれた池松は、
「(越山は)マイペースで、寝坊して(撮影場所の)岩手では靴を忘れて裸足で雪の上を歩いて
きたりしたんですよ。カンヌでも同じようなことをしていました(苦笑)」と話した。
越山は「今回の映画では池松さんから楽しんで仕事をすることを学ばせていただきました」
と感謝だった。
映画『まる』の都内で行われた完成報告イベントをリポート。
映画『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』以来、27年ぶりに映画単独主演を果たした
堂本剛(KinKi Kids)と、共演者の綾野剛、小林聡美、吉岡里帆、森崎ウィン、メガホンを
取った荻上直子監督が出席して作品について語った。
本作は、美大卒なのにアートで身を立てることが出来ずに人気現代美術家のアシスタントを
している沢田(堂本)が、ある日、事故で腕にケガをして職を失ってしまう―。
部屋に帰ると床に一匹のアリが。
そのアリに導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始めるという
奇想天外な物語。近年では珍しいフィルムでの撮影。
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の完成披露舞台挨拶が都内で行われ、
キャストの吉沢亮、忍足亜希子、メガホンをとった呉美保監督が出席して作品に
込めた思いを語った。
堂本は
「沢田という役は、僕の役者人生と言っていいのでしょうか―。
今まで数々の役を演じさせていただいてきたのですが、
受け身の役というのはあまり演じてきませんでした。
今回は受け身の役だったので非常に難しかったです」
と話す。
「スタッフ、共演者、皆さんのお力添えと大きな愛に包まれ
ながら、リラックスして演じることが出来ました」と続け、
難しかったという沢田役を演じられたのはスタッフ陣のおかげ
だと感謝を伝えた。
耳が聞こえない両親のもとに生まれ、コーダ / CODAとして育った青年・五十嵐大役を演じた
吉沢は、
「呉監督とは、いつかご一緒できたら…と思っていました。 コーダという特殊な環境の物語ですが、
描かれている普遍的なテーマ、家族の関係性、親子の愛情の変化の仕方みたいなものに、共感
できる部分が多かった。素晴らしいお話なのでぜひ演じてみたいと思いました」
とオファーを受けた理由について話した。
映画『ぼくのお日さま』のジャパンプレミアが都内で行なわれ、舞台挨拶にキャストの
越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、若葉竜也とメガホンを取った奥山大史監督が
出席した。
主人公の沢田役を堂本に当て書きするために荻上監督は
「脚本を書く段階から何度か打ち合わせを重ねました。
(堂本自身が)音楽アーティストでもあるし、共通点があると
思いました」と話し、
「撮影現場で一緒にお仕事をしていて、想像以上に純粋な方
なんだなということが毎日伝わってきました。その堂本さんの
純粋さが、沢田という役を通して作品に出ていると思います」
と話した。
本作は第77回カンヌ国際映画祭で日本から唯一オフィシャルセレクションに選出され、
8分間にもわたるスタンディングオベーションを受けた。
スケートリンクを舞台に吃音を持つホッケー少年タクヤ(越山)とフィギュアスケートを学ぶ
少女サクラ(中西)、そしてさくらのコーチで元フィギュアスケート選手・荒川(池松)の
3人が織り成すヒューマンドラマ。
劇中歌ハンバートの楽曲『ぼくのお日さま』がそのままタイトルに。
『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』などの
荻上監督が、沢田役を堂本に当て書きして脚本を書いた。
堂本は
「ワンシーン、ワンシーン、撮る前に、かなりのミーティングを
してから撮るという形を取りました。監督の思いが詰まった
作品ですが、僕が芝居を楽しんでいました。いろいろな感情を
いい意味で忘れながら、役に没頭することができました」
と話した。
本作品は北海道と岩手で撮影された。
撮影当時13歳だった越山は15歳に、11歳だった中西は13歳に。
オーディションで出演が決まった越山と中西。
ふたりは初の舞台挨拶に緊張しまくりの初々しい姿を見せた。
タクヤ役を演じた越山は、緊張しすぎて言葉が出てこない―。
「よろしくお願いします」と深~いお辞儀をして気持ちを伝えた。
映画『ナミビアの砂漠』のジャパンプレミアが都内で行なわれ、女性監督として
史上最年少で第77回カンヌ国際映画祭で、国際映画批評家連盟賞を受賞した
山中瑶子監督とキャストの河合優実、金子大地、寛一郎、が舞台挨拶に登壇して
大きな拍手を浴びた。
映画「愛に乱暴」の完成披露舞台挨拶が都内で行われ、壇上に江口のりこ、小泉孝太郎、
風吹ジュン、馬場ふみかとメガホンを取った森ガキ侑大監督が登壇してクロストークを行った。
映画『箱男』の都内で行われたジャパンプレミアをリポート。舞台挨拶に永瀬正敏、
浅野忠信、白本彩奈、佐藤浩市と石井岳龍監督が出席してクロストークを行った。
沢田の隣に住む、売れない漫画家の横山を演じた綾野は、
共演した堂本について、
「他者に対する愛情、体温をちゃんと届けてくれる方。
剛さんとお仕事ができること、ご褒美のような時間でした。
とても温かい方で現場ではお互いにぬくぬくしてしまって。
こたつに入りながらずっとしゃべっているような感じ(笑)。
実家感がありました」と笑顔で話す。
さくら役はフィギュアスケートが出来るという設定なので適役が
なかなか見つからず、奥山監督はスケートリンクに“スケートが
出来るヒロイン募集”の張り紙を出したという。
本作は「悪人」「怒り」などの吉田修一の同名小説を、映画『おじいちゃん、死んだじゃっ
たって。』『さんかく窓の外側は夜』などの森ガキ侑大が実写化。
幸せに暮らしていた初瀬桃子(江口)が自分に無関心な夫の不倫を知ることで、桃子の
日々壊れていく様が描かれていく…。
いびつな愛の暴走が日常を侵食するヒューマンサスペンス。撮影は昨年8月に行われた。
本作は生誕100年を迎える安部公房の小説を映画化。
1997年にドイツとの合作が決まりハンブルグで撮影されることになっていたのだが、
クランクイン前日に製作が中止になったといういわくつきの作品。
くしくも安部氏の生誕100年に当たる今年、27年越しで映画化が実現。
独ベルリン国際映画祭では「今年一番クレイジーな映画」と言われ話題となった。
本作は「世の中も人生も全部つまらない」と、やり場のない感情を抱いたまま毎日を
生きている21歳のカナ(河合)が、優しいけれど退屈なホンダ(寛一郎)と別れ
自信家で刺激的なハヤシ(金子)と新しい生活を始めてみたものの、恋愛すら
ただの暇つぶしにしか思えないカナが次第に自分自身に追い詰められていく
というストーリー。
ダンボールを頭からすっぽりとかぶり、一方的に世界をのぞき見る“箱男”に魅せられた
カメラマン“わたし”の物語。箱男が数々の試練と危険に襲われるさまが描かれる。
警察ミステリー、WOWOW『連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』の
都内で行われた完成披露試写会イベントをリポート。
舞台挨拶に主演の松岡昌宏(TOKIO )、共演の仲村トオル、泉里香、池田鉄洋と
前シリーズに続いてメガホンを取った、内片輝監督が出席した。
空虚な毎日を送っていた男子高校生・矢口八虎(眞栄田)が、1枚の絵を
きっかけに美術の世界に本気で挑み、難関の美術大学を目指して圧倒的な
努力によってさまざまな困難を乗り越えていく姿が描かれる。
アニメーション映画『きみの色』のジャパンプレミアが都内で行なわれ、声優を務めた
鈴川紗由、高石あかり、木戸大聖、寿美菜子、お笑い芸人のやす子、メガホンを取った
山田尚子監督が登壇した。登壇者らは全員涼しげな浴衣姿で登場した。
さくら役の中西は演技に初挑戦。
「緊張しすぎて、ちゃんと話すことに集中しています。みんなで
作った素敵な映画です」と作品を一生懸命にアピール。
池松は、どうにか舞台挨拶を終えた2人に向かって、「120点です」
とエールを送り、“よく頑張ったね”とねぎらいのまなざしをむける。
堂本も
「実家感(笑)。のんびりとしゃべっていましたね」と同調した。
綾野は
「出来上がった作品を観て、そうやって人同士
としてしゃべっている時間が重要だったのかも
しれないと思いました」
とその時間も映画に反映されていると話した。
大の母・明子役を演じた忍足は、ろう者俳優として活躍している。
脚本を読み、「息子の気持ち、母としての葛藤、細かいところまで書かれていたので、読んでいて
時折涙が出ました。この作品に参加できて本当に良かったです」と笑顔で話した。
2年前の撮影で、越山は「撮影時より10㎝以上背丈が延びました」
と報告する。
中西は
「撮影しているときは私より背が低かったのに、今は抜かれて
しまいました」とにっこり。
これまで国際映画批評家連盟賞を受賞した作品は、小栗康平監督の『死の棘』(’90)、
諏訪敦彦監督の『M/OTHER』(99)、青山真治監督の『EUREKA ユリイカ』(’00)、
黒沢清監督の『回路』(’01)、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』(‘21)の5作品。
山中監督は受賞した作品について
「自分が影響を受けたり、圧倒されたりした作品ばかりです」と話し、受賞の喜びを語る。
威圧感がある義母(風吹)や自分に無関心な夫(小泉)
への不満を振り払うかのように丁寧な暮らしを送ることに
固執する女性・桃子を演じた江口にとって、今年
、『あまろっく』『お母さんが一緒』に続いて3本目の主演
映画。江口は
「みんなで作ったものが無事公開されているのはすごい
ことだなって思います」と話した。
本作は、伊兼源太郎の続編小説『ブラックリスト警視庁監察ファイル』『残響警視庁監察
ファイル』が原作。
警察内の不正を取り締まるプロ集団・警視庁人事一課を舞台にした警察ミステリー。
1通の密告により浮上した“特殊詐欺捜査の情報漏えい事案”に取り組む。
前作で明らかにならなかった佐良の後輩・斎藤が殉職した事件の核心へと迫っていくー。
前シーズン(2021年8月)よりもスケールアップしたエンターテインメント作品になっている。
映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』の完成披露上映会が都内で行なわれ、主演の
鈴木梨央、共演の楢原嵩琉、釈由美子、佐野史郎と佐藤大介プロデューサーが舞台挨拶に
出席して、作品についてクロストークを行った。
本作で初の総監督を務めた村瀬継蔵監督も出席予定だったが体調不良による検査入院
のため欠席となった。
長年、「ゴジラ」シリーズや「大怪獣ガメラ」の造形家として活動していた村瀬継蔵、初の
総監督作品となる。
撮影は2年ほど前に行われ、特撮パートの撮影は福島県須賀川市で行われた。
時宮朱莉(鈴木)は亡くなった祖父が生前に映画『神の筆』という作品を監督しようとしていた
ことを知る。
祖父の知り合いから手渡された神の筆を手にしたとたん、朱莉と同級生の城戸卓也(楢原)は
タイムスリップして
『神の筆』の舞台となる孤島にー。
その島で、世界を破滅から防ぐため「ヤマタノオロチ」などの伝説の怪獣たちに
闘いを挑む大冒険が展開する。
映画『九十歳。何がめでたい』の都内で行なわれた完成披露舞台挨拶をリポート。
舞台挨拶に90歳で主演を務めた草笛光子と共演の唐沢寿明、真矢ミキ、藤間爽子、
片岡千之助、LiLiCo、メガホンを取った前田哲監督が出席して作品について語った。
日本での初上映でメイン・キャストが勢ぞろいし、
近浦監督は「とても嬉しい」と笑顔を見せる。
近浦監督はコロナ禍で自身の父親が認知症に
なったことが本作制作のきっかけになったことを明かし、
「社会が変容し、父親も大きく変わりました。社会と自分
に共鳴するような作品を作りたいと思ったんです」
と話す。
映画の公開前日に一部メディアで公開された三木監督の
インタビューで、出演者から「インティマシー・コーディネーターを
入れてほしい」という要望があったが入れなかったとする発言があり、
物議を醸していた。
本作は、昨年11月5日に100歳を迎えた直木賞作家・佐藤愛子の同名人気
エッセーを実写映画化。
断筆宣言した90歳の作家・佐藤愛子役を90歳の草笛が演じた。
舞台挨拶前に制作プロデューサーの稲垣竜一郎氏が登壇して、
インティマシー・コーディネーターを入れなかった経緯を説明
した上で、「私どもの認識が謝っていたことをご報告させていただき
ます。制作陣一同、深く反省をしております。不快な思いをさせて
しまったことを心よりおわびさせていただきます」と謝罪を伝えた。
唐沢にエスコートされて登場した草笛は
美しい白のロングドレス姿で、会場からは
感嘆の声があがった。
草笛が演じたのは、“世の中を痛快に
一笑両断する90歳の作家”という役どころ。
主演で自らも90歳の草笛は
「今日はようこそおいでくださいました。
この素晴らしい会に座らせていただいたこと、
本当に幸せだと思っています」とにっこり。
舞台には映画のプロモーションのために描かれた巨大絵画(女子美術大学短期大学部の
学生や教員、キャストたちが共同で制作した)が置かれており、眞栄田らは布を外して
「明け方の青い渋谷」のお披露目を行なった。
高校生・矢口八虎役を演じた眞栄田は
「久々にすごく集中して描いたので楽しかった」
と話す。
生徒たちからのアドバイスも受けながら制作した
ことも明かした。
2月のベルリン国際映画祭でのワールドプレミアを経ての
日本初上映に石井監督は、
「あまりに嬉しくて、2日前から知恵熱が出ています(笑)。
いろいろなものが詰め込まれているので、とにかく楽しんで
ほしい」と語った。
綾野が堂本のことを「剛さん」と呼び、
綾野は「僕のことは、“綾ちゃん”と呼んでくれて
いました」と明かし、今まで誰からも呼ばれた
ことの無い呼び方だと明かし、会場に笑いが
起きた。
呉監督にとって今作は9年ぶりの長編作品となる。
吉沢をキャスティンしたグ理由について聞かれると、「吉沢さんは美しい人。その中にある
“美しくない何か”を見たいと思ってオファーしました』と説明した。
池松は2人の印象について聞かれると
「オーディションに来る子はガツガツして我が強い子が多いのに、
2人は撮影当時からあまり変わっていなくて、ホッとしました。
のんびりしていて好きですね」と目を細める。
「この映画に宝石のような輝きを残してくれました。控えめで、
このまままっすぐな大人になってください」とエールを送った。
皆口菜子役を演じた泉は
「私はこの現場が大好きで、撮影に入るのが楽しみでした。
皆口は芯が強くて情熱があるキャラクターなので、
演じるにうえで、気が強く見えるようにと心がけていました。
撮影中は、内片監督から厳しい指導がありました。
思い入れのあるドラマです。先輩方とご一緒できるのも
楽しかったし、勉強になりました」と笑顔で話した。
美術部の先輩・森まる役を演じた桜田も
「楽しかった記憶がよみがえりました。皆さんと一緒に1つの作品を作ることが出来たのがとても貴重な
経験になりました」と話す。
当日は会場からの桜田への「かわいい~!」の声がひっきりなしで、桜田のテレる姿がまた可愛かった。
高校生の日暮トツ子と作永きみと影平ルイの3人でバンドを組むことになる。
思春期の少女たちが向き合う自立と葛藤、恋模様が、絵画のような美しい映像で描かれる。
仲間との間で交錯する友情と恋心が描かれる。主題歌「in the pocket」はMrChildrenが
書き下ろしている。
朱莉の同級生卓也役を演じた楢原は、
「自分の頭の中で勝手に特撮の世界に入った気がして
テンションが上がりました」と参加を喜び、撮影現場には
ヒーロー作品のTシャツを着用して行ったことを楽しそうに話した。
また、完成した作品を観た楢原は、
「兄に『特撮の中に入ったよ!』と1時間くらい自慢しました!」
と大興奮。
森山は藤との共演について
「緊張感のある関係性でしたが、無理に意識することは
なかった」と撮影を振り返る。
そして「いい意味で無駄のない緊張感で過ごさせて
もらえました」と話した。
男女の性差に翻弄され葛藤する高校教師・原美鈴
役を演じた主演の奈緒は、緊張した面持ちで
「ここに来るまでにいろんな葛藤がありました。
今日は何を話してもいいからと言われており、
自分の言葉でしっかりとお話させていただきます。
私は大丈夫です!」と力強く話した。
原作者の鳥飼氏に直接連絡を取って会ったことも
明かした奈緒は
「私はこの映画を作る際に原作にすごく支えられて
いた部分が大きかったので、皆さまにこの原作が
伝われば嬉しいなぁと思っています。
初日を迎えて思うのは、この作品が、現場の皆で
乗り越えた結果、1つの映画として、とても力強い
映画になっているということがすごくすごく嬉し
かった。感謝の気持ちでいっぱいです」としみじみ。
当日は観客から募集した悩みに答えるコーナーが
設けられており、
「今までの人生の中で一番めでたかったことは?」
という質問に草笛は
「ちっともめでたくないんですけどね(笑)」と一笑両断に
答え、会場を笑わせた。
吉川真也役を演じた唐沢が
「それはこの日を迎えられたことじゃないですかね―」
と答えると、草笛は
「そうですね。ウワーッと大きな声でわめきたいくらい―」
と同調した。
「エッ娯楽に?と思ったのですが、50年前の原作ですが
今の世の中を予見しているような作品なので、映画館でしか
体験できない映画を作りたかった。皆さんに箱男になって
もらって、箱男の中の迷宮にいざなう冒険を体験する映画
です。
途中、分からないところがあるかもしれませんが、素敵な
俳優たちが導いてくれるので身を委ねて体験して欲しい。
とにかく楽しんでください」と観客にアピールした。
また、江口は、原作に強く惹かれていたことを明かし、
「原作を読んでとても面白いなって―。(主人公)桃子の
キャラクターもおかしみがあると思いました」と話す。
夫の真守を小泉、真守の母・照子を風吹、真守の不倫
相手・三宅奈央を馬場が演じている。
石井監督は、
「制作しないという選択肢は一度もなかった」ときっぱり。
生前の安部氏と会ったことがあるという石井監督は安部氏の
印象について
「頭のいい方。ナポレオンのようにいろんなことをマシンガン
のように話されました」と語る。
安部氏からは「娯楽にしてくれ」とのリクエストを受けたことも
明かした。
主人公で、ジンイチ監察係員2年目となる佐良正輝役を
演じた松岡は、シーズン2のオファーがあったときに、
「正直しんどいなと思いました。前作の撮影がかなり
ハードで、ボロボロになったので(苦笑)。嬉しさと不安が
半々でした」と話す。
撮影終了後、松岡は、「やっぱり大変でした~」と撮影を
振り返って苦笑い。
八虎の同級生・ユカちゃんこと鮎川龍二役を演じた
高橋も
「本当に集中して、言葉を忘れるぐらいでした。
楽しかったです」と同調した。
八虎のライバルである高橋世田介役を演じた板垣は
「僕はパステルを初めて使って描いたんですが
すごく面白い画材だなと思いました」と画材について
話した。
藤と近浦監督は3度目のコラボとなるのだが、
近浦監督は、
「森山未來という役者と藤竜也という俳優を対峙させて
みたかった」と2人の共演を熱望したことを告白した。
主演の卓(たかし)役を演じた森山は
「とにかく映画と卓について多くを知りたくて、近浦監督
とたくさんお話をさせていただきました。
認知症になられた近浦監督のお父さんの変容が物語
に影響を及ぼしていることを知って、近浦監督を知ること
から映画への旅が始まっていったんです」と振り返る。
近浦監督との話し合いはなんと6時間にも及んだという。
その後、舞台挨拶が行われ、最初に三木監督が
「今回私の不用意な発言で、皆さまに多大なる
ご迷惑とご心配をおかけしたことを、この場を借りて
謝罪したいと思います。本当に申し訳ございません
でした」と、深く頭を下げた。
主人公の朱莉を演じた鈴木は幼い頃から怪獣が好きだった
ことを明かし、
「参加させていただけると知ったときは嬉しかったです。グリーン
バックで撮影が多く、『どう撮影が進むのだろう』とワクワク
しました」と話す。
本作は『映画けいおん』や『映画聲の形』を手掛けた山田監督の最新作。
脚本家・吉田玲子とタッグを組み、上海国際映画祭、アヌシー国際アニメーション
映画祭2024でプレミア上映され、「金爵賞アニメーション最優秀作品賞」を受賞した。
小泉との共演について江口は
「10年前に共演したのですが、その時も孝太郎さんを
追いかけ回す役でした(苦笑)。孝太郎さんは私に
気持ちが全然ないという役でした。孝太郎さんって
本当に面白い方なので、一緒に時間を過ごせて良かった
です。楽しかった」と小泉との共演を振り返る。
小泉は
「江口さんはいつも変わらないのがすごいなって思いました。
どこにいても江口さんなんです」と江口の印象を語った。
さらに綾野は
「僕のクランクアップの時に剛さんが来てくださったんです。とても嬉しかったので、僕も剛さんの
クランクアップの時に行きました」と打ち明けた。
花束とチョコレートのケーキを持って駆けつけたのだそう。
堂本は
「僕のクランクアップ当日は、なんともいえない美しい夕日でした。『撮影終了です』と言われた後に
『剛さーん!』って“綾ちゃん”が走ってきたんです。感動的なシーンでしたね」と嬉しそうに話した。
忍足については
「忍足さんに映画の1シーンを演じてもらったときに、忍足さんの娘のような気持ちになってしまい、
お母さんにこんなことを言わせてしまった申し訳なさでいっぱいになりました。この方に是非やって
いただきたいと心から思いまして」と話した。
さらに池松は
「自分の子役時代とは違って、ふたりともすごい才能を持っているなって思いました」とコメント。
今作でスケートのコーチという役柄を演じた池松は、スケートはまったくの初心者で半年間
猛練習したことを明かす。
「(俳優として)いろんなことに挑戦してきたんですけど、今まで挑戦したものの中で一番難しかった。
3秒に一回は転んでた」と苦笑いだった。
野心的なギャラリーオーナー・若草役を演じた小林は
「堂本さんは沢田として現場にいらっしゃいました。静かな優しい雰囲気は彼の世界だなと思って
いました」と話す。
堂本は
「ボーっとしていただけです(笑)。沢田がボーっとした役なので、それが残っていたのかも…」
と話した。
映画『正欲』などの脚本を手がけている港岳彦について呉監督は
「以前2本の企画をいっしょに進めていたのですが、成立できませんでした。今回が3度目の正直。
成立させたい一心でした」と吐露。念願のタッグとなった。
沢田と同じく現代美術家のアシスタントとして働く矢島役を演じた
吉岡は、堂本と映画での共演は初めて。
「堂本さんと話すと面白いんです。笑わせようとしているわけじゃ
ないのに“おもしろ感”が漂ってきて、別に笑うことじゃないのに
笑っちゃうみたいな―。でも笑っちゃうと失礼かなと思って静かに
心の中でフフってなりながら、家に持って帰っていました」
と堂本との共演について話した。
ミャンマー出身のコンビニ店員のモー役を演じた森崎は、
「堂本さんは特別な言葉をかけるのではなく、その存在感自体が
現場を大きな包容力で包んでいるような。本当に居心地が良かった
です」と印象を話した。
実生活で中学生の娘がいるという忍足は、
「吉沢さんは本当にすばらしい息子で、息子としての手話表現を見て感動していました」
と吉沢を称賛した。
本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/聞こえない、または聞こえにくい親を
持つ子どもという意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた
執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大氏による自伝的エッセイ。
「ろうの両親から生まれたぼくが、聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた
30のこと」を、映画『そこのみにて光輝く』(2014年)などで知られる呉監督が映画化。
本作では、母親役の忍足、父親・陽介を演じる今井彰人をはじめ、ろう者の登場人物に
すべてろう者の俳優を起用している。
===ライターのひとりごと===
堂本さん、独立後初めての公の場となり、多くの報道陣が集まりました。
27年ぶりの主演映画でどんな顔を見せてくれるのでしょうか?楽しみな作品です。
最後に吉沢は
「この作品に参加させていただいて、言葉を伝える大切さを改めて
感じました。手話の世界は愛に溢れています。気持ちは伝えなきゃ
伝わらないということをこの映画を観て、それを感じ取っていただけ
たら…。
たくさんの方に楽しみながら観ていただきたいと思っています」
とメッセージを伝えた。
オフィシャルサイト
撮影現場で堂本が“丸いもの”の写真を撮影していたことが気になっていたという吉岡が
「あの写真ってどうなりました?」と質問すると、堂本は
「SNS用に現場の雰囲気を撮ってくださいということでした。演じる役になりきって、身近にある
丸いものをめちゃくちゃ撮りました」と話す。
その写真は公式SNSで公開されています。
取材・撮影 福住佐知子
取材・撮影 福住佐知子
9月6日より全国公開
===ライターのひとりごと===
取材・撮影 福住佐知子
取材・撮影 福住佐知子
毎週日曜夜10:00-11:00、
WOWOWプライムで8月11日(日)からスタート。
映画『ブルーピリオド』の公開直前イベントが都内で行われ、130人の学生たちが
参加したイベントにキャストの眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりが
出席した。
本作は、「マンガ大賞2020」を受賞し、アニメ化やYOASOBIの「群青」とのコラボレーション
でも話題を集め、累計発行部数700万部超を記録した、山口つばさの漫画を萩原健太郎
監督が実写化した作品。
取材・撮影 福住佐知子
8月20日より順次全国公開
取材・撮影 福住佐知子
7月26日より順次全国公開
映画『大いなる不在』の都内で行われたプレミアム試写会をリポート。
森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子、近浦啓監督が舞台挨拶に出席して
作品について語った。
本作では第71回サン・セバスチャン国際映画祭コンペティション部門で藤竜也が
日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞。
幼い頃に自分と母を捨てた父・陽二(藤)が警察に捕まったという知らせを受け
久しぶりに父との再会を果たした卓(森山)は、認知症で別人のように変わって
しまった父に出会う。
父の再婚相手である直美も行方不明になっていた。
卓が妻(真木)と共にさまざまな手掛かりを基に、父の人生をたどっていくさまがミステリー
タッチで描かれる。
第67回サンフランシスコ国際映画祭では最高賞のグローバル・ビジョンアワードを受賞している。
映画『先生の白い嘘』の公開初日舞台挨拶が都内で行われ、舞台挨拶に奈緒、
猪狩蒼弥(HiHiJets)、三吉彩花、風間俊介とメガホンを取った三木康一郎監督が
出席してクロストークを繰り広げた。
本作は2013年から17年まで「月刊モーニング・ツー」(講談社)で連載された、鳥飼茜氏の
同名漫画(全8巻)が原作。
主人公の高校教師・原美鈴(菜緒)を中心に、ひとりの女性が抱える「自らの性に対する
矛盾した感情」や、男女間に存在する“性の格差”が描かれるヒューマンドラマ。
取材・撮影 福住佐知子
6月21日より全国公開
登壇者全員が浴衣姿で登場。
爽やかで皆さんよくお似合いでした。浴衣に花火。そんな季節になりましたね。
取材・撮影 福住佐知子
取材・撮影 福住佐知子
7月5日より全国公開
===ライターのひとりごと===
7月12日より全国公開
オフィシャルサイト
箱の中だけで生活するって、いったいどういう心境になるのでしょうか?
トライしてみたいと思う人はなかなかいないと思われますが、
映画の中で不思議な気分を味わってみてはいかが?
取材・撮影 福住佐知子
8月9日より全国公開
8月23日より全国公開
オフィシャルサイト
===ライターのひとりごと===
オフィシャルサイト
越山さん中西さん、初々しい2人の舞台挨拶。
今後の2人の活躍に期待♡ 応援しています。
取材・撮影 福住佐知子
8月30日より全国公開
9/6(金)テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテにて先行公開
9/13(金)全国公開
===ライターのひとりごと===
オフィシャルサイト
吉沢さんの中にある“美しくない何か”
気になりませんか?劇場に足を運んで確認してみてください♡
最後に堂本は
「この映画に漂う空気はすごく優しい。でも優しいだけではない強いものがあります。
僕はこの映画を通していろんなことに気付かされました。
たくさんの人々のこれからの未来が、もっともっと自分らしい未来につながるように―。
そんな勇気を与えられたらと思って、みんなで一生懸命に楽しみながらつくりました」
とメッセージを伝えた。
6月に開催された上海国際映画祭で一緒にレッドカーペットを歩いた3人。吉沢は
「本当に光栄な限りです。国や文化を問わず、観ていただいた方に伝わる普遍的なテーマ
なんだなと改めて思いました」とコメント。
呉監督も「日本だけでなく海外の方にたくさん観ていただけたことが嬉しいです!」と大喜び。
今後も多くの映画祭で上演される。
自信家のクリエイター・ハヤシ役を演じた金子も
「最高でしたね!」と大きな笑顔で、「海外の映画祭(カンヌ)
は初めてです。贅沢だなぁ~って。ずっとニヤニヤしてました。
完全に浮かれてました」と振り返った。
永瀬は、箱男の役作りについて
「役をちょっとでも感じたいと思って、ホテル部屋のドアを開けた状態で、トイレとお風呂以外は
ずっと箱の中に入って生活していました」と話す。
小さな相棒として“猫”が一緒に箱に入っていたことを話し、会場を和ませた。
仲村は「「内片監督と一緒にUSJに行ったことがあります。9年くらい前かなー」と話した。
山田監督は上海国際映画祭での受賞時を振りかえって、
「皆さんからたくさん笑っていただいたり、手拍子を打って
いただいたりしてすごく楽しんでいただけたようです。
私も一緒に上映を観ていたのですが、とてもすてきな時間
でした。受賞のトロフィーがすごく重たかったです。でも、
みんなでとった賞なので、その気持ちが重みになってすごく
嬉しかった」と微笑んだ。
“ダイエットしたいのに食べ物が美味しくて痩せられない”という悩みがあがると、唐沢は
「食べたいならば食べたらいいんじゃないですかね。食べ過ぎに注意しつつ、食べられるうちは
食べたほうが良いと思います。体を壊さない程度に」と回答した。
藤間は「好きなものをキライになるまで食べ続ける」という究極のダイエット法をオススメ。
終盤、作品のヒットを祈願して鏡開きが行われた。草笛は、
「この素晴らしい場にいられて、幸せいっぱいです」と満面の笑み。
最後に前田監督は
「99分という非常に短い映画です。トイレの心配なく観れると思います。
6歳から100歳までのどの世代の方も共感できる、楽しめる映画に
なっています。俳優陣が撮影中も楽しんで非常に輝いています」
と作品をアピール。
卓の妻・夕希役を務めた真木は、台本を読んで
「絶対に参加したい」と思ったという。
「作品にスパイスを入れるような役柄で、このような
メンバーの中に参加できて嬉しいです」と話し、
夫役の森山については
「未來くんとのお芝居は居心地がよかった…。未來くんは
ダンスもやっているので、内側から出てくる色気が半端
ないんです。どういうふうになったらこうなるんだろうって、
目が離せなくなっちゃいました」と笑顔で印象を語った。
トロフィーを手にした鈴川は
「すごい。さすが山田監督だなと思いました。そんな作品に
トツ子として携わらせていただいて幸せです。日本だけでなく
世界に届けられたのが素敵だなと思いました」
と大感激の様子。
髙石も
「あらためてこんなすごい作品の一部になれたことが嬉しかった。
国内の皆さんにも早く観てほしいという気持ちが高まりました」
と大きな笑顔で話した。
隣で聞いていた森山は
「よう子ちゃんとは、『モテキ』(2011)以来かな?
陽二との関係によってできた卓のアイデンティティみたい
なものが卓と夕希の関係性にもクセを生み出しています。
居心地のいい関係でありながら、映画全体を通して、2人
の関係性も少しずつ変容していく時間が過ごせました」
と話した。
最後に藤は
「ミステリアスな映画。ミステリアスな心の揺さぶられかたをすると思います」と作品をピール。
森山は
「サスペンス・ヒューマン・ドラマですが、本当に人間の根源に訴えかけるような、慟哭や叫びの
ようなものになっています。日本だけでなく、ぜひ海外の友だちにも勧めてください」。
願いを書き込み披露する場面で、
鈴川は「高校生の頃からバンドを組みたかった。今回は(劇中で)バンドを組ませてもらって嬉しかった
です」と笑顔。
高石は、「芝居で自分の色を見つけたい」。
木戸は「プライベートでも仕事でも大きなことができるように」。
山田監督は「ひとやまあてたい」と書いたフリップを掲げ、「私は皆さんよりも年を重ねてしまったので、
こういうことを考えるようになってしまいました」と苦笑だった。
寛一郎は、カナに尽くすものの捨てられてしまう“優しいけれど
退屈な男”ホンダ役を演じた。
「脚本には『退屈な男』とは書いてないんですが、退屈な男という
設定は僕から来たんじゃないかな?ネガティブな意味じゃないし、
自分を卑下しているわけじゃないけど」とコメント。
そんな寛一郎を山中監督は
「寛一郎さんが“ホンダ”という役にかなり奥行きと立体感を与えて
くれたと思います。恥をかくことをまったく恐れない感じが本当に
素晴らしかった」と称賛した。
また、山中監督は
「2時間を超えるような長編映画を作るのは初めてだったので、私だけの脳では書ききれ
なかったー―。若いスタッフとか、友人とか、全然知らないカップルとか、いろんな人に話を
聞いて具体的にエピソードに反映している箇所もあります」と語った。
===ライターのひとりごと===
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松岡さんのいじめられて困った顔、見てみたいですー。
松岡さんの坊主頭、かっこいいですね。お似合いです。
必殺に出演された時を思い出しました。
===ライターのひとりごと===
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130人もの女子学生さんたちの若さにパワーがもらえました♡
絵画「明け方の青い渋谷」はとても素敵な仕上がりですよ。
===ライターのひとりごと===
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===ライターのひとりごと===
原さんが話した藤さんの撮影時エピソードに興奮。
藤さんは80歳を過ぎてもオファーの絶えないとても素敵な俳優さん。
今後も目が離せません。
最後に奈緒が
「私は権力に屈することなく、対等な立場でお話して伝えて
いました。どんな綺麗な川にも淀みがあります。その部分
ばかり見るのではなく、全体の綺麗な部分に気づいて欲しい。
自分の誠意を脅かすようなことがあれば、まずは自分の気持ち
を守ってください。相手には家族がいて、大切な人がいる―。
この映画を観て思い描いていただけると嬉しいです」
と想いを伝えた。
===ライターのひとりごと===
オフィシャルサイト
90歳の草笛さんの美しさとパワーに圧倒されました。
今後もお元気で、多くの作品に出演していただきたいと思います。
大きな拍手で応援しています。
釈さんの変わらぬ美しさにビックリ。隣に座っていた男性が「美魔女だな」と一言。
秘訣を知りたいですね。
《画像》クリックで拡大
泉は「撮影が終わった後に松岡さんが美味しいご飯に連れてってくださいました」
と嬉しそうに報告した。
最後に松岡が
「前シーズンから3年が立って、何が変わったのか、変わらないのか―。みんなで一生懸命
頑張りました。楽しんで見てください」と作品をアピールしてイベントが終了した。
最後に高橋は
「どんな人がどのタイミングで見ても何か自分の中の
ヒントになる、余白を埋めてくれる映画です」。
眞栄田は
「皆さんからそれぞれの視点や感覚での感想を今日
直接聞けて良かったです。僕らもパワーをもらえ
ました。公開まであと1週間なんですが、自信を持って
8月9日の公開を迎えたいなと思いました。皆さんも
楽しみにいただければ嬉しいです」
とメッセージを送った。
最後に山田監督は
「リラックスして楽しんで
いただけたらなと思って
います。どうぞよろしく
お願いいたします」
とメッセージを送った。
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===ライターのひとりごと===
スタッフには「仮面ライダー」以降の“変身ブーム”を支えた高橋章(オリジナルコンセプト
デザイン)や、「ゴジラ」の平成VSリーズの西川伸司(怪獣デザイン)ら集結している。
オフィシャルサイト
最後に佐野は
「村瀬監督が健在であることも本作で確認できたし、この先、『マタンゴ』のリメイクとか、スーツアクト
の『ゴジラ』の新作とか、夢は広がりますな」と期待を込める。
鈴木は、大好なムグムグルスのぬいぐるみを手にしながら、「懐かしさを感じる描写が多くて、特撮
シーンを楽しめるだけでなく、家族に『ありがとう』と伝えたくなる作品でもあります。映画を観たあとに
少しでも特撮魅力を次世代に広めていただけたら…」と客席に向かって熱い想いを伝えた。
近浦監督は
「全編35ミリフィルムで撮影された本作を、ぜひ大きなスクリーンで観てほしいです。良質な
エンタテインメントを撮りたいと思って作った作品です」と客席に向かってメッセージを送った。
イベントでは原作者の鳥飼氏からの手紙が届き、MCが代読。
「自分も無責任すぎたかもしれない。奈緒さんは誰よりも早く
謝罪していただきました。心遣いに感謝です。何より、主人公の
演技が素晴らしかったです」と奈緒を称賛してエールを送った。
草笛は
「楽しんでいただきたいですね。怖い顔をして観られていたら
こっちは分かりますよ(笑)」とメッセージを送った。
最後に河合が
「私にとって思い入れのある作品です。みんなの
作品への愛が強くて、皆で自由に楽しみながら
作りました。心をまっさらにして楽しんで観てください。
びっくりする映画になっています」
とメッセージを伝えた。
終盤、撮影で使用された真っ赤なチェーンソーが登場して鏡開きが行われた。
江口が「懐かしいです」と言うと小泉は、「僕はトラウマです」と役さながらのコメントをして
会場に笑いを誘った。
MCの「チェーンソー、入刀!」の合図で、江口らの「よいしょー! よいしょー! よいしょー!」
の掛け声でチェーンソーを振り下ろした。
最後に小泉は
「真夏の匂い、実家の雰囲気がよみがえるような映画です」。
江口は
「ゆったりとした気持ちでのんびり観てください。森ガキ監督の愛情がたっぷり詰まった映画です」
と客席にメッセージを送ってイベントは終了した。
ヒロインを演じた河合は俳優になる以前の18歳の頃、
山中監督が19歳の時に初監督作品でぴあフィルム
フェスティバル観客賞受賞、ベルリン国際映画祭
フォーラム部門に史上最年少で招待された映画
『あみこ』を観客として鑑賞し、私も俳優になりたいと
熱望。
その熱い思いを山中監督に『いつか山中監督の作品に
出たい』と手紙で伝えていたという。
それから5~6年、河合の夢が叶って山中監督とのコラボ
が実現した。
また、小泉は
「10年前の共演作はTBSの『名もなき毒』というドラマ
でした。江口さんから『10年に一度のサイクルで孝太郎
さんを追い詰めていますね』って言われて、それがすごく
嬉しかった」と話す。
「僕は今回も追い詰められる役。これは巡り合わせだなと
思いました。また10年後が楽しみです―」
と江口との再タッグに期待を寄せた。
主人公の「わたし」を演じた永瀬はジャパンプレミアの
舞台に立ち、「今日は本当に嬉しいです。ここまで27年
かかりました」と喜びをかみしめた。
「明日からクランインというときに中止が知らされ、上映
までに27年もかかってしまった。
監督がプロデューサーに呼ばれて、外に出ていった時の
後ろ姿は一生忘れません…」と述懐した。
“コウカク”(行動確認〉のプロでありサイボーグのような
存在感を放つ役を演じた池田は
「この作品に出るようになってオジさんのファンが増え
ました。出て良かった―」と嬉しそうに話した。
主人公で子どもの頃から人のことが「色」で見える高校生の
日暮トツ子役の声を演じた鈴川は
「トツ子はいつも明るく周りを巻き込んでいくキャラクターで、
ポップでかわいらしいと思います」と自分の役柄を分析。
「注目して欲しいのはトツ子ときみちゃん、ルイくんの集大成と
なるライブシーン。
牛尾(憲輔)さんの音楽と山田監督の美しい色がグッと詰まって、
観るだけで感情が溢れ出てしまうような魅力があります」
と伝えた。
朱莉の母親・優子役を演じた釈は、役づくりについて
「朱莉を後ろから優しく見守る存在でいたかった」と話す。
「現実ではチビゴジラみたいな男の子の母親をしているので、
いつも怒ってばかりで、まるで鬼ババアのようです(笑)。
グリーンバックの撮影は難しかったです。どこまでリアクションを
取っていいのかわからない」と難しかったという特撮現場について
話した。釈は以前にゴジラ作品に出たこともあり、
「当時の初々しさを思い出しました」とにっこり。
真矢は
「中学生の頃『宝塚に入るということや俳優になるということ
をキツイと思って、一番遠い世界だわ』って言っていました。
いま、両方やっていることが私自身おめでたいなって-」
と告白した。
藤は「もう既に9ヵ国でプレミア上映をやっています」と
穏やかな笑顔を見せる。
自身の役どころについて
「私も毎日、自分の老いに対峙しておりますので、
この役は非常に入りやすくシンパシーを感じました。
いつもなら、役のバックグラウンドはどうなっているのか?
などと考えるのですが、スポッと捕まえられたので
演じやすかったですね」と語る。
さらに、「陽二はどこに行っちゃうか分からない状態。
それを見つめる森山さんの視線が好きでした。
これはいけるんじゃないかという気がしました」
と森山の演技を称賛した。
トツ子と同じ学校に通っていた美しい色を放つ作永きみ役を演じた
高石は
「きみは自分の内面を上手に表現できない女の子です。山田監督
の描く絵の表現がすごくキラキラしていて美しいです。
感情が高ぶったり、溢れた出たシーンに特に注目してください」
と話す。
鈴木からは「(母親役は)優しさや気さくさがあふれていて、
『甘えたくなっちゃう』と思える存在です」と感謝だった。
朱莉の祖父・時宮建造役を演じた佐野は、大の特撮マニア
として知られる。
「僕は、特撮オタクです(笑)。新しい怪獣映画ができることが
嬉しかった。村瀬監督の分身のような役を演じたので責任重大
でした」と話した。
映画は2年ほど前に撮影された。
美鈴が担当するクラスの生徒・新妻祐希役を
演じた猪狩は
「上手に演じなきゃと思って演じていたのですが、
奈緒さんが『私はこの作品を撮り終わったあとに
猪狩くんがまた演技やりたいと思ってくれたら、
私の中ではそれがいちばんだよ』と言ってくださっ
たんです。奈緒さんの強さに支えられました」と話す。
そして猪狩から「また演技をやりたいです!」と言う
言葉が伝えられると、奈緒は目を涙で潤ませ
「ありがとう……」と応え、作品への思いをつのらせ
ていた。
24歳の片岡はしばらく「う~ん」と考え込んでから
「幸せな共演者に囲まれた今日ですね」と答えた。
前田監督は
「この映画に入る前に原作者の佐藤愛子先生と
草笛さんと会食したことがあって、当時、愛子先生は
99歳、草笛さんが89歳で、その2人に挟まれていることが
非常にめでたい(笑)。
ちょっと辛い時なんかにその写真を見ています。
2人ともめちゃくちゃ元気でエネルギーをもらいました」。
共演した松岡との関係性についてについて、池田は、
「シーズン2の撮影に入る前に、ドラマ「家政夫のミタゾノ」に出演したんです。“ミタゾノ”の松岡さん
を知っちゃったので、関係性がゆるんじゃいました-」と笑顔で報告し、会場に笑いを誘った。
普段、爽やかなイメージの小泉だが、本作でガラッとイメージを変えた。
「撮影に入る前に監督と『真守だったらこうするよね』とか、長い時間話し合いました。前髪もミリ単位
で調整しました」と報告。
劇中、いじわるで嘘つきで暴力的ながら中毒的な魅力を
持つ21歳のカナを体当たりで演じた河合は
「一緒に撮影できること、完成をみなさんに届けられる
ことを楽しみにしていた作品です」と熱い思いを口にする。
さらに小泉は
「衣装を着ていたら誰も僕、“小泉” に気づかないんです。『森ガキさんすごい!』と思いました」
と話した。
箱男を完全犯罪に利用しようとたくらむ「軍医」役で出演した佐藤は、
「脚本の読後感などは変わっているけれど、深淵をのぞく者は深淵からのぞかれるという、
当時受けた印象は変わっていない」と作品について話した。
27年前の中止当時に、現場で永瀬の諦めない当時の姿を明かして「嬉しくもあり、切なくもあった」
と話した。
主人公を冷たく見守る上司で、ツンデレの能馬役を演じた仲村は
「シーズン1の撮影のときにメガネ、前髪、スーツなど監督が全部キャラ作りをしてくれました」
と話した。
第26回上海国際映画祭コンペティション部門にて上映。
10月には第68回ロンドン映画祭コンペティション部門、第42回バンクーバー国際映画祭
パノラマ部門へ正式出品されることが決定している。
最後に越山は「この映画が、皆さんの心にいつまでも温かく残り続けてくれたらいいなと思います」。
奥山監督は「個人的には冬に観てもらえるといい映画だなと思っているので、冬までこの映画が
劇場で掛かっていたら僕たちにとってすごく幸せなことです」とメッセージを送った。
===ライターのひとりごと===
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山中瑶子監督、ブレイク中の河合優実さん。受賞おめでとうございます!!
この作品が多くの人々に鑑賞されますように!
===ライターのひとりごと===
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主演作が続く江口さんの活躍ぶりに注目。
白いロングドレスもお似合いです。
今後はどんなを役柄を演じて魅せてくれるのでしょうか?
作品が一つ出来上がるまでにはいろんなことがあるんですね。
改めて俳優さんたちに尊敬の念が涌きました。
菜緒さん、周りの声につぶされないで、これからも負けないでください。
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終盤、「あなたにとってのお日さまはなんですか?」という質問が振られると、
越山は「仲間です」。中西は「友達です」。池松と若葉は「お客様」とフリップを掲げた。
奥山監督は「撮影した日々」と答えていた。