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ちょっと風変わりな映画。
経験豊富なスタッフに背中を押されて監督・役所広司が撮り上げた心に染みるファンタジー。
メルヘンチックな映像も美しい。

http://gama-movie.com/

小林は「人と人とのつながりが描かれています。側にいる人を大切に思う気
持ちを改めて感じていただけたら…」と映画をアピールした。

益岡は“ガマの油売り”の役を演じ、
「さあて、お立会い。ひとたびつければ、どんな傷もたちまち
治る〜」などと見事な口上を披露している。

他にも“役所が監督するのならば”と、八千草薫、益岡徹、
二階堂ふみなど豪華キャストが集結している。

息子役の瑛太は「役所さんからたくさんのことを学び、勉強させてもらいまし
た。大切なことをたくさんもらえた気がします。救われる映画です」とコメント
した。

役所は「僕が凶暴な動物と闘うシーンがあるんですが、“死んでもいい”と
思って頑張ってやりました」と驚きのエピソードも披露した。

小林は「この役を私にやらせようと思った役所さんの勇気に
感謝しています」とコメントした。
お料理上手で知られる小林がどんな妻振りを見せている
のかは観てのお楽しみ。

役所自身は「どんなもんじゃい!」と言うのが口癖のデイトレーダーでハチャ
メチャな父親・拓郎を演じている。

気立てのいい妻役に小林をキャスティングした理由を「一緒に仕事が
したかったんですね(笑)。僕にとっては“いい女の代表”というイメージ
です。小林さんと夫婦役をやらせていただいて毎日毎日が楽しくて…」
と笑顔で撮影時を振り返った。

監督としてのこだわりとしては、俳優にはイキイキと自由に演じてもらえる
ように心がけたという。骨太で生命力を感じる映画にしたいと、スタッフ
にも自由にアイデアを出してもらい、映画を楽しんでもらえるように心が
けたそうだ。

まずは「ほら吹きでいい加減なオヤジ役をやらせていただきました」と挨拶
した役所。
いままで俳優として輝かしいキャリアを積んできた役所だが、監督には憧
れがあったと言う。「監督は大変そうだけれど、映画が完成したときの達
成感は俳優のそれとは比べ物にならないくらいの喜びがあると思っていた」
と語り、約2年の企画構想期間を経て、遂に初監督を果たした。

矢沢家は大豪邸で幸せに暮す3人家族だが、まじめで優しい息子の
拓也(瑛太)に起きた悲しい交通事故をきっかけに不思議な出来事
に巻き込まれていく―。

役所広司第1回監督作品
『ガマの油』の試写会が
5月10日にスペースFS
汐留ホールで行われ、
舞台挨拶に役所広司、
瑛太、小林聡美が登壇した。

左から 瑛太、小林聡美、役所広司

取材・撮影:福住佐知子

6月6日(土)より 全国ロードショー


[6月6日アップ]

オフィシャルサイト
9種の素材の
9種の素材の

『トランスフォーマー/リベンジ』は、主人公サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)とオートボットたちが、
地球に襲来した宿敵ディセプティコンと死闘を繰り広げる SFアクション大作。

http://www.tf-revenge.jp/

完成作品をまだ観ていないというイザベルは
「どんな風に仕上がったのかすごく楽しみにし
ています」とコメントした。

オリジナル玩具が生まれた日本で撮影する可能性を
聞かれて「日本で撮影許可を取るのは難しいと聞い
ている。皆さんも許可を取るのに協力しほしい」と呼び
かけた。

取材・撮影 福住佐知子

イザベルの変身シーンにドッキリ。

ラテンダンスが得意だというラモンの
ダンスシーンに注目。

タイトルにかけて、リベンジしたいことはありますか?との質問
があり、きつい撮影が続いたので、答えにベイ監督へのリベン
ジを期待したが、シャイアは「僕は監督が大好きだからリベン
ジなんてしないよ」と答え、
ミーガンも「監督はハンサムだからリベンジなんてしないわ」と
コメント。
監督が「じゃあ、また続編が出来るのなら出演させてあげる
よ」とジョークで返したので、キャスト陣から笑いがおこる場面
もみられた。

トランスフォームできるなら? と言う質問にミーガンは
「私はジョニー・デップの奥さんよ」と即答。
それを聞いていたシァイアが「じゃ僕はジョニー・デップ
だな」と答え、会場を笑わせた。

早くも第3作への期待が高まるが、「次作があるとし
たらシャイアの役はないかも」とジョークを飛ばしたベイ
監督。

スピード感溢れる圧倒的な映像で楽しませてくれる本作は、劇場の大画面で観ることを
おすすめする。

見えないものを相手に演技をするCG シーンでの苦労話を
ラモンがしてくれた。
「初めてだったので、すごく難しかった。セリフが聞こえてくる場
所に目線をやって、そらさないようにしたりすることは最初のう
ちは理解できなかったけれど、シャイアのアドバイスもあって、
少しづつ理解できるようになった」と語った。
「自分がきちんとアクションすることでCGのシーンに息を吹き
込む事が出来るんだ、という事が分かってからは、クリエイテ
ィブに演じる事が出来るようになり、演じることがすごく楽しく
なった」と笑顔で語った。

シャイアを誘惑するシーンがあり、ベッドの上でのキスシーンもあるイザベル。
「周りに200人くらいのスタッフがいるなかで上手にキスシーンをするにはちょっと
プレッシャーもあった」というが、「もともとシャイアとは仲のいい友達なので、やり
にくいという事はありませんでした。遊び心で、ためしにキスをしたという感じです
ね…(笑)」とさらりと語った。

二人はストーリーの前半で共演しているが、ダンスフロアのシーンではラテンダンス
が得意だというラモンからステップを教わったというイザベル。
共演シーンを楽しんだそうだ。

今回シャイアのルームメートになっ
たことで、事件に巻き込まれてしま
う気の毒な役回りのラモンは完成
した作品を観て、「いったいどうやっ
たんだろう?どうやって一つの作品
としてまとめ上げているんだろう?っ
て、ほんとに感心した」とベイ監督
を称賛。

「トランスフォーマーの世界に自分
を上手にはめ込むように心がけた」
と言うラモンも自分のキャラクター
を最善の形で演じることで観客の
期待に答えるようにしたそうだ。

大ヒットした作品の続編へ出演することへのプレッシャーを感じた
という二人だが、イザベルは「経験豊富なスタッフを信じ、キャラク
ターのことやストーリー展開のことを考えることに集中することでプ
レッシャーを忘れる事が出来た」と語った。

恋人のミカエラ(ミーガン・フォックス)と離れ、大学の寮に
入ることになったサム(シャイア)のルームメイト・レオナルド
を演じたラモン・ロドリゲスとシャイアを誘惑する謎の美女
アリスを演じたイザベル・ルーカスに会って、撮影秘話を
聞いた。

トランスフォーム(変形)するロボット軍団の壮絶な バトルが最新視覚効果を駆使
して描かれる本作の最終編集作業を終え、その足でロサンゼルスから東京に飛ん
できたというベイ監督。
「トランスフォームできるなら大きなベッドになりたい。とにかく疲れたから」とコメント。
きついスケジュールをこなし、日本に駆けつけたが、「素晴らしい作品になったよ」
と映画を熱くアピールした。

VFXアクション超大作『トランスフォーマー』待望の続編『トランスフォーマー/リベンジ』の来日会見が、都内のホテルで行われ、マイケル・ベイ監督、シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・
デュアメル、タイリース・ギブソン、ラモン・ロドリゲス、イザベル・ルーカスが登壇した。

取材・撮影:能登春子

6月19日(金)より 世界最速先行上映、
20日より全国ロードショー

[6月13日アップ]


オフィシャルサイト

セクシーなミーガン・フォックス

マイケル・ベイ監督

主演映画が続く
シャイア・ラブーフ

http://mw.gyao.jp/

そこで、全員に「世界を変えるために必要なものは何?」
という質問があり、それぞれがボードに書いて見せた。

完成した作品については「高速道路を完全に封鎖するなど、スケール感あふれる
シーンが撮れました。エンターテインメント性の高い作品に仕上がっています」と映
画の仕上がりに自信を覗かせた。

左から 山下リオ、山田孝之、玉木宏、石橋凌、山本裕典

山下は「変えようとする心」、山本裕典は「癒し」、
石橋凌は「イマジン<ジョン・レノン>」と書かれた
ボードを披露。山田孝は「むり」というボードを掲げ、
「世界を変えるだなんてだいそれたこと、僕にはでき
ませんので“むり”と書かせてもらいました」とコメント
したので、会場は大爆笑。

その過激な描写と、哲学的なテーマで、「映画化不可能」と言われ続けてきた
問題作をついに実写化した『MW-ムウ-』。
タイ警察協力のもと実現した派手なカーチェイスやスケールの大きなアクションシーン、
それと玉木の“美しきダークヒーロー”ぶりに注目。

最後に玉木が「手塚先生の生誕80周年記念作品ということで、意味のある年
に公開できるのでうれしいです。観終わった後、“何が善で、何が悪か”というメッ
セージをみなさんに届ける事が出来たらと思います」と語った。

玉木は「相棒」と書かれたボードを掲げ「人は一人
では世界を変えられない。でも相棒がいたら変えら
れる気がするので“相棒”と書かせてもらいました。
違う映画の宣伝ではないですよ(笑)」と答え、会場
を笑わせた。

『MW-ムウ-』は、結城が全世界の滅亡を目論むという
壮大なストーリー。

結城を追う沢木刑事を演じた石橋は、「クソ暑い中、よく走りました。広いサウナ
の中を走っているような感じで、死ぬかと思いましたよ。」とロケ地・タイでの過酷な
撮影を振りかえってコメントした。

結城と共に過去に、ある忌まわしい事件を体験
し、その秘密を共有してきた賀来を演じた山田は
「心に深い闇を抱える神父の役で、役作りが大
変でした。ずっと結城に振り回される役で、結城
役の玉木さんはそばで好き勝手にやっているので、
とてもフラストレーションがたまりました」と語り、悪
役を演じた玉木に「楽しそうだなぁ、いいなぁ、と
思ってました」と羨望のまなざしを向けた。

今回初の悪役に挑んだ玉木は原作を読んで、結城を繊細でシャープで、
スマートなイメージとして捉え、「冷酷な殺人鬼という素顔を隠し持った男・
結城は俳優をやっていて誰もがやりたいジャンル。
イメージ力が問われる役だし、すごくやりたかった」
と語り、役作りのために米を食べずに7キロの減量
を行ったことを明かした。

『MW-ムウ-』は、16年前に
ある島で起こった島民死亡事
件で生き残ったふたりの男が、
それぞれに凶悪な殺人鬼と、
敬虔な神父へと成長し、謎の
存在“MW-ムウ-”をめぐって
奔走するサスペンスアクション。

漫画の神様
故・手塚治虫氏原作の実写版
映画『MW-ムウ-』の完成披露
試写会の舞台挨拶に玉木宏、
山田孝之、石橋凌、山下リオ、
山本裕典が登壇した。

取材・撮影:福住佐知子/能登春子

7月4日(土)より 丸の内ルーブル他にて
全国ロードショー


[6月20日アップ]

オフィシャルサイト

http://kanikosen.jp/

都内ホールで完成披露記者会見が行われ、松田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄木時生、
TKO(お笑い芸人)の二人、SABU 監督が登壇した。

左から TKOのふたり、新井浩文、松田龍平、西島秀俊、高良健吾、柄木時生、SABU 監督

人間扱いされずにひたすら働き続ける男たちが、人間らしさを求めて立ち上がる姿からは
“熱烈に願えばなんでも叶う!”“望むから実現するんだ!”という骨太なテーマがひしひし
と伝わってくる。胸が熱くなる映画だ。

常にスタイリッシュ、疾走感溢れる映像で知られるSABU監督は「考えるのを諦めてしまうと前には進めない。
考える事が大事だと思う」と語り、松田が仲間たちを前に演説するシーンについては「龍平くんの佇まいや演
技に皆が引き込まれていき、それを捉えられたことが良かった。
勇気と希望が持てる熱い映画になった」と映画の仕上がりに自信を覗かせた。

労働者たちを酷使する鬼監督 浅川を演じた西島は「われながら素晴らしく極悪な
人間をやることができて、今後こういう役が増えるといいな」と語り、「つらくても考え
続ければイメージが出来上がり、行動につながるという(映画の)メッセージが響き
ました」と熱っぽく語ったが、役柄からみんなの仲間には入れてもらえず、「僕もオセ
ロがやりたかった…」とちょっと不満も漏らしていた。

女性の出演者が殆ど無しという映画で、現場はまるで男子校の部室のようで、閉鎖的な船の中ではオセロを
やるぐらいしか楽しみが無かったという。

個性豊かな俳優人がキャスティングされた中、映画初出演のお笑いの
TKO の2人は神妙な面持ちで、「僕ら18年目で(大阪から)5回目
の東京進出して、苦労してるとこあるんで『これ、おれらの映画やなぁ』
って言うてました」と感慨深げにコメント。
相方の木本(武宏)に「彼は、映画に完全に野望をもっていますね!」
といわれた木下(隆行)は「銀幕のスターをね……」と調子に乗ってい
る自分をやる気満々の表情でアピール。

原作には登場しないが労働者たちのリーダー的な存在の新庄
を演じた松田は「蟹工船では浅川という鬼監督がいるんですが、
そんなわかりやすい敵がいない分、今のほうが辛いのではないか
なと思いました。
僕は単純に本作を観てパワーをもらったし、やってやれない事は
無い、何でも出来ると思いました」と語った。

SABU監督は、「名作に仕上がっていると思います!」とまずは自信のコメント。
キャストの松田龍平は「今日はありがとうございます。新庄という役を通じてパワ
ーをもらったので、それが観ていただいた方々にも伝わると思います」と語り、船
の中で、鬼監督浅川を演じた西島秀俊は「僕も完成品を見たばかりなのです
が、撮影の時に感じていた手ごたえのようなものが、観て頂いた方々にも感じて
もらえる作品になっていると思います」と、それぞれの思いを語った。

小林多喜二の1929年の小説「蟹工船」が2008年に再び脚光を浴び、160万部を超えるミリオンセラー
を記録。満を持して待望の映画化。劣悪な環境の中、過酷な労働を強制されて働く男たちが、自分たちの
立場を改善させようと立ち上がる姿を描く。

取材・撮影:福住佐知子

7月4日(土)より シネマライズ他にて
全国ロードショー


[6月27日アップ]

オフィシャルサイト

「自信をなくしたボルトにライノが“夢は頑張れば叶うんだよ”と
励ますシーンは自分に言っている気がした。試写を改めて観た
時、なんてライノは素敵なんだろうと思った」と自画自賛して笑
いを誘った。

テレビドラマでスーパーヒーローに
扮するスター犬・ボルトの冒険と愛
を描くハートフルコメディー。

http://bolt-movie.jp

勇気と感動を心に残してくれるパッピーな映画だ。

ピクサーを率いてきたジョン・ラセターが加わることで新生ディズニーが
誕生したのだが、ピクサーにはより良い作品作りを目指すために、 す
べてのキャスト、スタッフが意見を述べられるというオープンな環境があ
る。「今回は、450名ものスタッフが参加した作品作りは大変だった
けれど、とても楽しかった」とウィリアムズ監督は語った。

8月1日(土)より 
全国ロードショー

取材・福住佐知子

左から クリス・ウィリアムズ監督、バイロン・ハワード監督

皮肉屋の野良猫ミトンズの声を演じた江角は、「ボルトの信じる心、あきらめない心に感動しま
した」とコメントした

ライノ・天野ひろゆき

ミトンズ・江角マキコ

ボルト・佐々木蔵之介

製作総指揮・ジョン・ラセター

アニメの声優に初挑戦した佐々木は、「こんな可愛い犬の役を僕が演じて
いいのかと思いましたが、役を演じることで旅ができるのが役者の醍醐味な
ので、犬の役をできたのはとても楽しく、演技の幅も広がりました。これで北
大路欣也さんと肩を並べられたかも…」と笑顔でコメントし、会場を笑わせ
た。

製作スタッフと日本語での声優を務めたキャストたちに加え、
ゲストにきゃい〜んのウド・鈴木が登壇した。

TV番組の人気タレント犬で、自分にスーパー・パワーが備わっていると信じていた犬・
ボルトは自分に力がないことを知っても愛する人を想い、その信じる心でつぎつぎと奇跡
を生み出す。

「二人とも、ほんとにアニメを愛してやまない子供だった」と笑顔のハワード
監督。二人は15年ものアニメーター歴を持つ。幼い頃から日本のアニメ
「マッハGOGOGO 」や「海底少年マリン」、「鉄腕アトム」、「ガッチャマン」
などを見て育ったそうだ。

「異なる二つの世界を描いていますが、
そうすることで、二つの世界はお互いの
個性を強調している」とハワード監督。

本作はTV番組の世界をまず観せて、その後にボルトが直面する現実の
世界を観せている。
「TV番組の中のスーパー犬・ボルトが現実の世界で、いままで自分の持
っていたはずの能力を失ったときにどうなるのか、という部分をまず見てほし
い。そして、ボルトにとって何よりも大切な事は、飼い主である少女ペニー
が自分を本当に愛してくれているかということだ」とウィリアムズ監督は語る。

映画『ボルト』で長編映画初監督を務めた
クリス・ウィリアムズとバイロン・ハワード、
2人の監督に映画について話を聞いた。

ひょんなことからニューヨークへ送られてしまったボルト。
愛するペニーの元へ帰ろうとするが、“いつもの”特殊能力が使え
ない。自分をスーパーヒーローと信じているボルトの姿は可笑しく
も、ちょっぴり切ない。
フルCG長編アニメのパイオニア、ピクサースタジオを牽引してきた
ジョン・ラセターが初めてディズニーアニメに企画から参加。思い切
り笑った後にホロリとさせられる極上のエンターテイメン映画だ。

「宣材写真で選ばれたのかと思った」と挨拶した天野は、まるい
体型がキュートなハムスター、ライノの声を担当。テレビおたくで
熱狂的なボルトファンのライノもボルトをヒーローと信じている。

佐々木は「ボルトは、自分がスーパードックだと信じているが、次第にそれが現実ではないと
分かってくる。そして唯一、自分が愛している飼い主だけを信じるようになる。人間以上に強い
愛を感じられる映画なので、ぜひ大切な人と観に行ってほしい」と作品をアーピールした。

ボルトのキャラクターについて、ラセターは「テレビ番組の中の出来事を
すべて信じている主人公の物語は大きな可能性を感じた。これまで
自分の生きてきた世界が偽ものだと分かったときにボルトがどんな反
応をするのか。また、ボルトの一番知りたいのは、飼い主の少女ペニー
が本当に自分を愛してくれているのかということ。ストーリーで一番重
要なボルトの感情を描くことがストーリーの出発点だった」と語った。

ディズニースタジオ製作のフルCG長編アニメ
『ボルト』の記者会見が都内のホテルで行わ
れ、製作総指揮のジョン・ラセター、共同監
督のクリス・ウィリアムズ、バイロン・ハワードら
製作スタッフと共に、日本語ボイスキャストの
佐々木蔵之介、江角マキコ、きゃい〜んの
天野ひろゆきが出席した。

取材・撮影:能登春子


[7月4日アップ]

オフィシャルサイト
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アマルフィ/女神の報酬
スター・トレック
天使と悪魔
カムイ外伝
女の子ものがたり
五右衛門ロック
新宿インシデント
群青
トワイライト
鑑識・米沢守の事件簿
ワルキューレ
映画は映画だ
マダガスカル2
オーストラリア
ハルフウェイ
チェンジリング

“想い”を伝えることの大切さを描くヒューマンドラマ『引き出しの中の
ラブレター』の製作報告記者会見が東京・明治記念館で行われ、
常盤貴子、林遣都、八千草薫、豊原功輔、オセロの中島知子、
フットボールアワーの岩尾望ら出演者と三城真一監督が日本情緒
たっぷりの浴衣姿で登場した。

http://hiki-koi.com/

左から 岩尾望、中島知子、八千草薫、常盤貴子、林遣都、豊原功輔、三城真一監督

中島は小学校時代に好きだった男の子との思い出を披露。
「私が渡したサイン張にプロレスラーやキン肉マンの絵を書い
て返してきた。全く意味が分からなかった…」と苦笑した。

利便性や効率性を追求したEメールが主流の昨今、改めて“手紙”や“ラジオ”という伝達手段の素晴らしさを
訴えたのは、人の手や声など生身のぬくもりを感じることで、温かい絆が育まれるからだろう。
コミュニケーションの希薄さが深刻化している時勢をふまえ、三城監督は「世知辛い世の中、人と人とのつながり
が再認識できる良い作品ができた」と映画をアピールした。

「大阪市内の難波という、ラブレターのない文化で育ちました」と
ジョークをとばした岩尾は、 「“ハゲハゲ岩尾”と書かれたファンレター
をもらい、手紙というのは気持ちが伝わるものだと実感した」と自虐
ネタを話し、笑わせた。

「よくラブレターをもらったのでは?」という質問に、照れた豊原は「1人
暮らしを始めたときに、実家から届いた荷物の中に手紙が入っていた。
それを数年後に見て、何とも言えない思いがした」と手紙にまつわる
エピソードを披露した。

「話すのは苦手なので電話より手紙が好き」という
八千草は、「心の中にしまってあることって誰にでも
あると思う。それを手紙という形で相手に伝えると
いうことはこれからの人生を前向きに生きていける
気がする。この映画のラストは感動で胸が熱くなっ
た」と語った。

仲違いしている祖父と父の関係
を思い悩み、真生に手紙を送る
高校生・直樹を演じた林遣都は、
劇中で使われる手紙を実際に
自分の手で書いたそうだ。
「文面は台本のセリフだが、実際
に自分で書いたことで役に気持ち
が入り込めた。
普段はメールばかりだけど、手紙
を生で書いたときに文字の重さを
強く感じた」と語った。

「本当に大切なことや、ちゃんと伝えなきゃいけないことはあえて手紙にする」という常盤は、
「手紙は時間をかけて封筒やペンを選ぶというひと手間からストーリーが始まる。私自身、
ファンレターをもらうと、この切手や封筒を、きっと時間をかけて選んでくれたんだなと思う。
そんなファンの方々のひと手間を感じるのが楽しい…。しっかり伝えないといけないことが
ある場合、手紙を書くのは必要なことだと思う」と語った。

「僕らの青春時代はカード式の(公衆)電話や手紙、ラジオは三種の神器だった。昔、
夜にラブレターを書き、朝、恥ずかしくなって出すのを止めたことがある」という三城監督
は、「手紙は自分を見つめ直せる良い媒体。書いたけれども出せないラブレターが引き
出しの中にあるというのは、人と人との距離感がうまく取れないが、頑張って乗り越えて
いこうという気持ちがあるということをよく表わしている」と語った。

ラジオと共に重要なキーワードになるのが手紙。
タイトルにちなみ、「ラブレターはよく書きますか?」という質問では、全員がラブレター
の思い出や手紙へのこだわりについて語った。

常盤は「人が1対1の関係になれるラジオの特性を生かして、うまくオム
ニバス映画を完成させています。登場人物がみんな主役で、観客も主
役になれる珍しい映画なので、それぞれの役に自分を投影してほしい。
温かくて、心が優しい気持ちになれる映画」と作品の魅力についてコメン
トした。

ラジオパーソナリティの真生(常盤貴子)は、自身の苦い経験から、
伝えられずに心に秘めた“想い”を書いた手紙を募集するラジオ番
組「引き出しの中のラブレター」を企画。
真生がラジオで読む手紙を通して、親子や夫婦、恋人など、大切
な人との深い溝に悩むリスナーたちの、絆を確かめ合う姿がつづられ
る。

10月より全国ロードショー

取材・撮影:能登春子


[7月11日アップ]

オフィシャルサイト

www.tajomaru.jp

映画の宣伝コピーは“絶対、女を捨てない”にちなんで、
=“捨てられないもの”を教えてください=という質問に

やべは「僕はやっぱり、人の気持ち、感謝する思いです
かね」と話した。

柴本は「人の思いが大切なので、頂いたお手紙は捨て
られませんね」とコメントした。

松方は「この業界で50年、たくさんの素敵な出会いも
ありましたが、やっぱり捨てきれないのは自分自身かな」
とそれぞれの思いを語った。

夏らしい浴衣姿で登場したキャストたち

写真左から 中野監督、やべきょうすけ、柴本幸,小栗旬、
田中圭、松方弘樹、山本プロデューサー

小栗は「僕は、物が捨てられず、家が物だらけです(笑)。
そうですね、“自分自身”かな。自分を曲げてまで生きて
いけない」と語った。

主題歌はB’zの「PRAY(プレイ)」。
「自分以外の誰か、自分から遠い誰かのために祈ることで救われる世界を描きたかった曲」と
B’zからのコメントも披露された。
すばらしい映像美と大迫力の立ち回りシーンを、是非劇場で楽しんで欲しい。

「この映画は役者力でできた映画といえます」と語った中野監督が、
最後に「この映画で命の尊厳への思いを伝えています。人を殺した
りしてはいけないんだよということを知ってほしい」と観客へメッセージ
を贈った。

田中は「旬くんとは5年ぶりの共演でした。事務所の先輩なので、最初は
委縮してなかなか自分の思い通りに出来ずに苦しかった。でも、夜一緒に
お酒を飲んだときに旬くんがいい意味で“かかってこいよ”とあおってくれたの
で、最後は思いっきり桜丸としてかかっていけました」コメントした。

本作では激しい立ち回りシーンが大きな見せ場のひとつになっているが、小栗は、時代
劇の大御所・松方とのシーンについて「松方さんのスピードについていくのがやっと。レベ
ルが違うので、松方さんに立ち回りでいろんなことを教えていただいた」と松方に感謝の
気持ちを延べた後、「おかげで、ラストの田中くんとの立ち回りでは、見せ方、動き方な
ど、最初の頃よりはうまく出来た」と語った。

田中は「最近捨てなきゃと思っていて捨てられないのは、
風呂で使う体を洗うタオルですね。もうボロボロになって
しまっているんですが、なんか愛着があって…(笑)」と
コメントした。

桜丸を演じた田中は「最初は多襄丸に拾ってもらったという恩を忘れ、謀反を起こす桜丸の気持ちを
理解できずに苦しみましたが、監督やプロデューサーから時代背景など教えてもらい、すこしづつ考え
ながら桜丸を作っていきました」とコメントした。

多襄丸に愛され、自身も愛し続ける 阿古役の柴本は
「阿古はメンタル面でもかなりハードなキャラクターでした
ので、その場その場でご一緒する皆さんたちに助けてい
ただきました」と語った。

「一人でも多くの人にこの作品が届けば…と思います」と挨拶した小栗は、
多襄丸について「この人は、なんで生き続けていくのだろうか? ということ
をずっと考えながら役を作っていきました。苦労よりも刺激の多い現場でし
たね」と撮影時を振り返った。

本作は芥川龍之介の短編「藪の
中」に登場する盗賊・多襄丸を主
人公にした異色時代劇。
小栗が、愛する女性のためにすべて
を捨てる多襄丸を魅力タップリに演
じている。
監督は、『SF サムライ・フィクション』
の中野裕之。

映画『TAJOMARU』の完成披露
試写会が行われ、上映後の記者会
見に中野監督、小栗旬、田中圭、
やべきょうすけ、柴本幸、松方弘樹、
山本プロデューサーが登壇した。

9月全国ロードショー

取材・撮影:福住佐知子


[7月18日アップ]

オフィシャルサイト

スンホンは、グラビア撮影のために外国へ。
「秋には映画を撮り、ドラマは来年も。」と今後の予定を明かした。

「共演者たちとは撮影中は家族のように過ごし、今でも思い出すと懐かしい」
と撮影時を振り返った。

《画像クリックで拡大》

渦巻く陰謀、兄弟愛、家族の絆など、人間ドラマのすべてが壮大なスケールで描かれている
「エデン東」はTBS系列で放映中。スンホンの凛々しい姿が堪能できる。

この美しい微笑にファンはときめき、
胸を熱く焦がす。

最後に「日本に来て、皆さんに会うたび、たくさんの愛情をいただいて心から感謝しています。ファンの皆さんの
愛があるからこそ僕がいるといつも思っています。いつも新しい姿をお見せできるよう、感動を与えられるように
頑張りたい。今後も出来るだけ多くの皆さんと接する機会を持ちたい」とファンにメッセージを送った。

日本の印象について聞かれたスンホンは「日本の皆さんはとても親切なの
で、日本に来るといつも気分が良くなるんです。ストレスがあっても解消さ
れるので、帰るときはいつも離れがたい…」と語り、ファンを喜ばせた。

スンホンは主人公のドンチョル役を引き受けた理由について「今までのイメー
ジとは違う僕を見せたかった。新しい僕の姿を見て欲しい」と語った。

真夏の暑さも吹き飛ばすほどのファンの大歓声で迎えられたスンホン。ドラマ
出演は「夏の香り」以来5年ぶり。中心人物となるドンチョル役を演じている。

「エデンの東」は過酷な運命に翻弄される兄弟の愛と家族の絆を描いたドラマ
(全56話)。
韓国で公開時に32.3%もの高視聴率を記録した。
TVドラマの概念を超越する壮大なスケールで描かれており、歴史に残るドラ
マといわれた。

現在TBS系列で公開中の韓国ドラマ
「エデンの東」で主演しているソン・スン
ホンが夏Sacas‘09 Sacas Water
ParkのオープニングDayのスペシャルゲ
ストとして招かれ、赤坂サカスSacasス
テージに登場。
ファンを前にして行われた公開記者会
見に登壇した。

TBS TV系列で 放映中

取材・撮影:福住佐知子


[7月25日アップ]

ハチを心から愛するパーカーと、パーカーの愛を静かに受け止めるハチ、さらに仲睦
まじい 2人を温かく見守る町の人々等、純朴なキャラクターが深い感情移入を誘
う。奇をてらったハリウッド映画とは一線を画す、穏やかで心が洗われる映画である。

http://www.hachi-movie.jp/

渋谷駅ではその姿が銅像として残されている中、なんとハリ
ウッドで忠犬ハチ公の逸話が映画化された。

主演とプロデューサーを務めるリチャード・ギアが、都内のホ
テルで記者会見を開き、リメイクにかけた熱い思いをじっくり
と語った。

撮影:福住佐知子

親日家のリチャードだが、ハチ公の物語は知らなかったという。
「エージェントから“良い話だが君はやらないだろうな”っていう感じで
シナリオが回ってきた。読んでみると赤ん坊のように涙が溢れてきた。
あまりに泣き過ぎて、どこか体の調子が悪いのかと思ったほど。翌日
、再びシナリオを読んだらまた泣いてしまった。そして、その夜の友人
達とのディナーでシナリオの説明をしていたら、また泣いてしまった。こ
れだけ自分を泣かせる物語は真剣に映画化を考える必要があると
思ったんだ。」

アメリカの東海岸の郊外ベッドリッジに住む大学教授のパーカーが、駅のホームに
取り残された秋田犬の子犬を見つける――。リチャード演じるパーカーがハチとの
絆を築いていく前半から胸に熱いものが込みあげる。

日本で公開されるにあたり、「日本でどれだけ愛されている物語かを知って
いたから敬意を払おうと思った。映画にも日本のことがたくさん描かれている。
日本の観客に、我々スタッフの日本への敬意と気遣いの心が伝わればいい。
しかし日本に限らず、この物語は普遍的で、世界中の人々に訴える映画で
もある」と力強く語った。

また、役者としてのハチについて
「最後の方で、亡くなった先生をハチが駅で待ち続けていると、日本人の
教授が久しぶりにハチに会いにくるシーンがある。その頃のハチは僧侶みた
いに座禅を組んで無の境地にいるようだ。教授が日本語でハチに語りかけ
ると、ハチは深い瞑想から冷めたように彼を見つめ首をかしげ、とても大切
なものを見つめているような目をする。あの目は人間の俳優には絶対でき
ないだろう。動物ならではのピュアな瞬間だった。あの時、カメラが犬を撮っ
ていて本当に良かったと思う」と撮影時を振り返って語った。

名演技を見せた犬たちとの撮影エピソードについて、
「全部で3匹の犬がハチを演じている。一番若いオス犬が孤高で人になつかない犬
だったので、あまり教授との関係ができていないシーンに使うことにした。メス犬はエネ
ルギッシュで人なつこかった。もう1匹のオス犬は闘犬のような雰囲気をもち、動きが
ゆっくりしていたので、年老いたシーンに登場させた。目の辺りに老けたメイクを施し、
老犬のように見せたんだ。ハチは左耳がたれているので、錘をぶら下げて、耳がたれ
るようにもしたが、全然嫌がらなかった」と裏話を披露。

「古い友人でもあるラッセ・ハルストレム監督に声をかけ、 2人で話
し合い、シンプルに作ろうと決めた。寓話のように、ストーリーに深み
があり、感情的で、ミステリーもある―生きることのミステリーを映画
の核にした」と映画化までの経緯を明かした。

会見前日に、ハチ公銅像前で行われたイベントに出席したリチャード・
ギアは、「シンプルだが、真っ直ぐで深みのある映画にしようと全力を注
ぎました。“やっとここに来ました”という気持ちを込めて、ハチに会いまし
た」と感慨深げに語った。

大正時代、東京・渋谷駅の片隅で帰らぬ主人を9年もの
間、じっと待ち続けた秋田犬のハチ。これが忠犬ハチ公とし
て語り継がれているのはみなさんご存知だろう。

8月8日(土)より
全国ロードショー 

取材:能登春子


[8月1日アップ]

オフィシャルサイト

http://www.GI-J.jp

今夏イチオシのアクション娯楽大作『G.I.ジョー』で来日した
マーロン・ウェイアンズとレイチェル・ニコルズに映画について
話を聞いた。

今後のシリーズ展開にも期待したい。

ハイパースーツを着たGIジョーのメンバーたちの活躍や敵役に回った
シエナ・ミラー演じる強いパロネスも魅力的。とにかく見所はタップリ。

《画像クリックで拡大》

左から レイチェル・ニコルズ、マーロン・ウェイアンズ

韓流スターのイ・ビョンホンが白いコスチュームをつけて演じるストーム
シャドー、スター・ウォーズで印象に残る悪役・ダースモールを演じた
レイ・パーカーが顔を見せずにスネーク・アイズを渾身の演技で魅せて
いる。白と黒の忍者、2人の死闘にも注目!

「この映画には皆さんが期待するものすべてが入っています。アクションあり、アド
ベンチャーあり、ロマンスもあります。白と黒のカッコイイ2人の忍者も出ています。
皆さん、ぜひご覧になってください!」とマーロン。

『G.I.ジョー』には悪と正義の戦いが描かれています。スリル満点の映画になって
います。どうぞ、楽しんで」と映画をアピールしたレイチェル。

「完成品をオーストラリアで、みんなで観たんだけれど、
とてもハッピーな気分になったの。みんなで一生懸命
に頑張って、こんな大作の一部になれて、“最高だな!”
って思ったわ(笑)」とレイチェル。
楽しい現場だったことを明かした。

アクション満載の本作で、やはりトレーニングは大変だったという。
「まず筋力をつけてから武器の使い方やファイトシーンの訓練などをやって、兵士
らしく見えるようにトレーニングをしたんだ。リップコードはユーモアを持ち合わせた
人物ということなので自分なりに考えて役をつくっていったよ」と語ったマーロン。

レイチェルは「スカーレットは頭が良くて、何でも出来る優秀な役なんだけれど、男性
とのつき合いに関しては、ウブで可愛らしいところのある女性なの。リップコードと関わ
るシーンは普段のスカーレットとは違う局面が見えて、すごく好き。スカーレットは精神
的にも肉体的にもとてもハードな役だったけれど、すごくやりがいもあったし、ほんとに
夢が叶ったと思うわ」とコメントした。

役についてマーロンは
「リップコードという男は、ハンサムで、スポーツ万能。それにとてもファニーな人物なんだ。
僕は今までいろんな映画でいろんな役をやってきたけれど、今回初めて念願のユーモア
があるヒーロー役を手にしたんだ。カッコイイ武器も使うし、ジェット機も操縦する。女の子
とのラブ・ロマンスもあるし、悪い奴らと闘って、倒しながらジョークをとばして周りの人を笑
わせるんだ。自分で見てもクールだなって思うよ(笑)。これでやっとママにも“僕ってクール
だよ!”って言えるようになった(笑)」と嬉しそうにコメントした笑顔がとてもチャーミング。

マーロン・ウェイアンズはG.I.
ジョーメンバーのリップコード
役、レイチェル・ニコルズは
スカーレット役を演じている
が、二人は会った瞬間に相
性の良さを実感したという。
劇中でも2人の関係と恋の
行方が興味深く描かれてい
る。

本作は、1980年代のテレビ
アニメ「地上最強のエキスパー
ト・チームG.I.ジョー」をベース
に映画化。
最新視覚効果を駆使して、
驚異のスペクタクル・アクション
を作り出している。

8月7日(金)より
全国公開中 

取材・撮影:福住佐知子


[8月8日アップ]

オフィシャルサイト

http://k-kare.jp/

20歳の石黒は「(携帯彼女が)どこまでリアルかが、気になるけれど、僕は
やらないと思う」とクールに語った。

社会現象にもなった『恋空』(07)や
『赤い糸」』08)のような純愛実録も
のとは異なり、ホラーの要素が含まれ
た原作をベースに、サスペンスタッチに
仕上げているのが目新しい。

映画『携帯彼氏』の完成発表記者
会見が秋葉原UDXギャラリーで開
催され、川島海荷(かわしまうみか)、
朝倉あき、石黒英雄、船曳真珠監
督、脚本・プロデューサーを務めた柴
田一成が登壇した。

船曳真珠監督

写真 左から 船曳監督、柴田一成、石黒英雄、川島海荷、朝倉あき

映画『携帯彼氏』は、ハラハラ、ドキドキ、スピード感溢れるジェット
コースタームービー。
携帯ホラーの怖さとスリルをどこまで体感できるかは観てのお楽しみ。

脚本を書いた柴田は「ハリウッド的なスピード感のあるサスペンス映画
を目指した」と作品をアピールし、
長編映画初挑戦となった27歳の船曳監督は「皆さんに楽しんでいた
だけるエンタテインメイト性の高い作品になったと思います」と映画の仕
上がりに自信を覗かせた。

本作ではラストに進むに連れ、驚愕のシーンが続発。
川島は恐怖の表情を作るのに、嫌いなゴキブリを思いだしたり、恐怖ビデオをみて
イメージを膨らませ「いま自分に出来ることを一生懸命やりました」とプレッシャーに
負けず演じ切ったことを明かした。

携帯で理想の彼氏を作るというゲームがあったら「やってみたい! 」と川島。

本作ではじめてのラブシーンにも挑戦した川島が
「緊張しないようにしました」と恥ずかしそうに語る
と、親友役の朝倉が「凄く可愛くできています」と
フォロー。
川島が「恥ずかしい……」と照れくさそうに笑うと、
石黒が「高校生独特の淡い恋心を描いているの
で、よろしくお願いします」と答え、息のあった共演
者振りをみせていた。

本作が初主演映画となった15歳の川島海荷は「実際に連載中の小説を読んで
いたので参加できて嬉しい気持ちはありましたが、不安やプレッシャーのほうが大き
く、本当に(この役は)私でいいのかなぁと思いました。スタッフと共演者のみなさんに
感謝です」と語った。

『携帯彼氏』は、「魔法のiらんど」の
ケータイ小説アワード「ジャンル賞」
「Hana*chu→賞」をW受賞した
ケータイ小説が原作。

10月24日(土)より 新宿ピカデリー他で
全国ロードショー 

取材・撮影:福住佐知子


[8月15日アップ]

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http://www.katen.jp/

可憐な和服姿で娘役
を演じる 福田沙紀

主題歌「空が空」を歌うのは中孝介

琵琶湖を望む安土山を完全に削り取る事から
始まった安土城の築城は、画期的なデザインと
機能、入手困難な神木を使用する等、数々の
難題を抱えたプロジェクトだった。
現代とは違い、機械のない時代、すべては人々
の手作業のみで建築されたが、それがいかにす
ごいことか、映画は雄弁に伝える。

豪華に顔を揃えた火天の城の監督とキャストたち

命をかけて、築城に取り組む又右衛門や宮大工たち、厳しい仕事に取り組む夫を
微笑みで癒そうとする良妻・田鶴等、誠実でひたむきに生きる人々の姿がある。
圧倒的な迫力で描かれる築城の過程と共に、ドラマチックな群像劇も見応えある。

壮大なスケールの映像で、安土城築城の軌跡を描いた田中監督は、
「人々が一つの方向に合わせた時に歴史は大きく動く。積み重なる力
は奇跡を起こす。道具ではなく、人の力や思いでないと歴史は動かな
いし、変わっていかないと思う。そんなことを原作から感じ、作品でも表
現したかった」と映画に込めた思いを語った。

困難な城作りに没頭する又右衛門を陰で支える妻・田鶴を演じた
大竹しのぶは「 家を守る奥さんの役だったので大変なシーンはなか
った」と笑顔。映画を通し、「便利になるとすべてが速くなり、無駄な
ものがなくなってくる。でも様々な手間も含めて心に残るものがある
のと同じように、人が心をこめてやることがとても大切だと思う。木を
削るシーンも美しい。削るという技が一体どのくらい今の時代に受け
継がれているのか考えてしまった」とコメントした。

信長の家臣、羽柴(後の豊臣)秀吉を演じたお笑いコンビ、次長課長の河本準一は、
「まだまだ芸人では若手ですが、僕のレベルで秀吉を演じた人はいない。どんな人より
も良い秀吉になったと思う」と自信たっぷり。「多くの人が一つのことに向かえば、あんなに
すごい城ができるんだということを今の草食系男子に伝えたい」と映画の見どころについて
語った。

築城が中心になる物語で、織田信長を演じた椎名桔平は
「戦わない信長を演じるのは課題だった。信長は激しいとい
う印象があるが、今回は合戦のシーンがないので、西洋文
化を取り入れた一面と孤独な一面を描いた。秀吉がいつ裏
切るか分からないという緊張感を絶えず持っている信長の、
人を信じられない孤独さや、野望などを表現しようとした。
今までと違う信長が映っていればいいと思う」と役作りについ
て語った。

築城を率いる宮大工、岡部又右衛門を演じた西田敏行は、「人々が信じ
合った瞬間に出る力は、おそらく現代の重機を上回るパワーがあったと思う。
生と死が背中合わせの時代に生きる人間たちの命のきらめきが愛おしく感じ
た。互いを信じあうという雰囲気は撮影現場にもあり、岡部ファミリーからも現
場のスタッフからも人を信じる心をもらった 」と熱く語った。

1576年信長の厳命を受け、安土城築城を
任された宮大工の総棟梁・岡部又右衛門の
奮闘を軸に、彼を支えた家族との絆、人間の
たくましさや団結力の素晴らしさを描く感動作。

直木賞作家・山本兼一原作の傑作歴史小説を
映画化した『火天の城』の完成披露記者会見が
都内のホテルで行われ、主演の西田敏行、大竹
しのぶ、椎名桔平、福田沙紀、寺島進、河本準
一らキャストと、田中光敏監督が登壇した。

9月12日(土)より 他で
全国ロードショー 

取材・撮影:能登春子


[9月13日アップ]

オフィシャルサイト
オフィシャルサイト

フランス映画『ココ・アヴァン・シャネル』で、伝説のファッション
デザイナー、ココ・シャネルを演じたオドレイ・トトゥが来日し、
都内のホテルで記者会見を行った。

http://www.coco-avant-chanel.jp/

タイトルは「シャネルになる前のココ」という意味で、シャネルをデザイナーの道へと
導いた2人の男性との愛の日々が物語の中心になる。報われない愛を経験し、
シャネルが得たのは毅然と生きる精神力。美しく切ないラブストーリーの根底には、
自立を説く力強いメッセージが流れている。女性のための映画と捉えられがちだが、
男性にもぜひ観て欲しい作品だ。

最後に映画の見どころについて「一人の女性の生き様を見事に描いている。
ファッションやシャネル自身だけでなく、時代背景もしっかり描かれているので、
いろんな方に楽しんでもらえる映画だと思う」とメッセージした。

清楚でエレガントな容姿から女性の憧れの的でもあるオドレイ。「ファッションに対してこだわりはない」としながらも、
「年を重ねるごとに洋服やファッションの重要性が分かってきた。女性がデリケートな神経を払って自分を美しく装
うことはとても素晴らしいこと。自分の個性を表す洋服を選ぶことは重要。ファッションに注意を払っている女性に
はこれからも努力を続けてほしい」と語った。

シャネルとの共通点を聞かれ、「同じ国の出身で、8月生まれの獅子座だから性格的に似ているかも。それに
シャネルと同様、私も自立心は重要だと思っている。幼い頃から自立したかったし、仕事を尊んできた。男性に
従う女性にも疑問だった。シャネルは1世紀も前に現代の女性が考えていたことを実践した。だからといってシャ
ネルが私の人生に影響を与えることはないわね。私はもうすでに大人だから…」と自立心旺盛な素顔を披露し
た。

シャネルがナイトクラブの歌手として歌い踊るシーンも登場
するが、「ダンスシーンはあまり苦労しなかった。シャネルは
ダンスや歌に関する才能はなかったようだから、振付も簡単
なものだったわ」と撮影秘話を披露。
「私はお酒が入ればちょっと踊る程度。歌もダンスも好きだ
けど恥ずかしがり屋なので…」とはにかんだ。

シャネルの波乱に富んだ人生についてオドレイは「シャネルが困難な少女時代
を送ったことに驚き、孤児院で育って、独学で教養を身に付けて、教養のある
人と交流を続けたことや最初からデザイナーを目指していたわけではなく、歌手
か女優を夢見ていたことにも驚いた」と語った。

孤児院育ちのココ・シャネルが、世界的ファッションブランド、
シャネルのデザイナーとして、自立するまでの苦難の道のり
を描く。夢や恋に破れたシャネルの青春時代に焦点を当て、
挫折と反骨精神を糧に時代を切り開いたシャネルの強さを
浮き彫りにする。

すらりとした体型が際立つシックなシャネルのドレスで登場したオドレイは、冒頭
挨拶の最中、突然笑い出し、記者団を驚かせたが、その理由を「歩きにくいス
カートが緊張の種だったの」と説明、屈託なく笑う姿がとてもチャーミングだった。

9月18日(金)より 全国ロードショー 

取材・撮影:能登春子


[9月19日アップ]

オフィシャルサイト

直木賞作家・三浦しをんの原作で、陸上未経
験者が大半を占める寄せ集めの大学陸上部が、
箱根駅伝出場を目指すというドラマを映画化した
『風が強く吹いている』の完成報告会見が都内で
開かれ、大森寿美男監督、小出恵介、林遣都、
中村優一、川村陽介、斉藤慶太、斉藤祥太、
ダンテ・カーヴァー、橋本淳、森廉、内野謙太が
登壇した。

http://www.kaze-movie.com/

斉藤祥太

斉藤慶太

中村優一

内野謙太

橋本淳

森廉

ダンテ・カーヴァー

川村陽介

林遣都

小出恵介

この映画を観て、ランナーたちと一緒に、あなたも
“特別な風”を感じて欲しい。

最後に大森監督が
「走りも演技も自然体で素晴らしく、素敵な映画になって
います。その場に本当にいるような臨場感と、人が走る、
人とつながるというシンプルな美しさを描きました。映画の
中で登場人物たちが過ごす時間、味わう感動が映画を
観た人にも体験してもらえると思います」と映画をアピール
した。

双子の兄・ジョータを演じた斉藤慶太は「最初は長
かった5キロが、『5キロってこんなものか』と思える距
離になりました」と語り、祥太は「映画では兄と弟の
関係が逆ですが、全く気にならなかったです。
走りに関しては、みんなが自信を持って『走った』と
言えます」と力強く語った。

中村が演じたのは“王子”。その名の通りの甘いマスクを持ちながらも、興味が
あるのは漫画だけというオタクで、部内では一番の運動音痴の存在。
「爽快感のある映画に仕上がっています。部員たちが成長していく過程を見て
いただければと思います」と語った。

クイズ番組が大好きな雑学王、その名も“キング”
を演じた内野は、これまでほとんど運動経験がな
かったそうだが「走ったことで、ガニ股が治りました(笑」
と意外な効果があったことを明かした。

在学中に司法試験にも合格した理論派の秀才・ユキ
を演じた森は「(箱根駅伝は)日本の大事なイベントで
あり、それに恥じないようにみんな一丸となってがんばり
ました」と力強く語った。

陸上部の良心とも言うべき存在である“神童”に扮した橋本は
「走ったことで細い筋肉がついて、みんな、すね毛さえなければ
女性モデルよりもきれいな下半身になったと思います(笑)」と
コメントした。

携帯のCMで人気者のダンテは、アフリカからの国費
留学生のムサを演じた。
「(撮影は)すごく楽しかった。スタッフもキャストもみん
なすごく優しかったです。この映画を観たら、走りたくな
ります」と上手な日本語で映画をアピールした。

二浪し陸上部の中では一番年上、ヘビースモーカーの“ニコチャン”に扮した
川村は「ニコチャンという名はニコチンから来てます。タバコを吸ってたヤツが箱
根を目指すして走るってどうなんだろうとも思いましたが(笑)、そこに至るまで
の変化の過程やギャップを楽しんでいただけたらと思います」と語った。

毎日、吐くほどの過酷な練習が続いたことでダウンすることもあったようだが、メンバー
10名が最後まで頑張って撮影を終えたという。走り込むことで全身の筋肉が細く引
き締まり、全員が鋼の肉体美を手にした。そして、多くのメンバーが今も走り続けてい
るという。

天性のランナー・カケル役を演じた林は
「箱根駅伝に対して失礼のないようにという思いで、
本当に箱根に挑むような気持ちで臨みました」と真
摯な表情で語り、ランナーズ・ハイを経験したことも
明かした。

寛政大学陸上部・リーダー役の小出は
「本当に寒い時期に、朝から走って走って…結構過酷でした。昨年の夏に合宿を
行ったんですが、狭い部屋にみんなでざこねをしたり、一緒に風呂に入ったり、ご飯
を食べたりして、そうした経験が結束力を強めたと思います」と撮影時を振り返って
語った。撮影を通じ、タスキを渡すという重み素晴らしさを感じることができたそうだ。

10月31日(土)より 全国ロードショー 

取材・撮影:福住佐知子


[9月26日アップ]

オフィシャルサイト

http://ameblo.jp/black-genkai

「後半の撮影は、セットで会社のシーンがずっ
と続き、朝から夜のシーンを撮ったりしていたの
で、朝なのに眠くなったりしたこともありました。
本気で寝ている人もいたから、妙にリアルな演
技が見れます」と小池が撮影中のエピソードを
話すと、「それは僕です」と品川。
「右目だけがっつり二重のシーンがあります」と
話して、会場を笑わせた。

小池徹平が愛らしいイメージをかなぐり捨て、ボロボロになっていくマ男を熱演。
ブラック会社の告発だけでなく、コンプレックスの塊だったマ男の成長物語でも
あり、「働くこと」「生きること」について真摯に考えさせられる映画だ。

写真左から 千葉雅子、田中圭、田辺誠一、小池徹平、マイコ、品川祐、
中村靖日、佐藤祐市監督

左から 田中圭、田辺誠一、小池徹平、マイコ、品川祐

無理な納期や連日の深夜残業、さらには中卒のレッテルでマ男を
追いこむ自己中心的な社員たちを見ていると、ブラック会社を作る
のは、そこで働く社員たちなのだと実感する。

佐藤監督は、
「厳しい社会でこの先どういう風に生きていくか選択し、決断する男を描いた。
どんな会社にも映画の中のキャラクターに酷似した人はいるはず。会社は人と
人とが顔を突き合わせなければならない場所だから、努力して周囲を変えたり、
また自分自身も変わるという勇気を、この映画からもらってくれたらうれしい」と
映画をアピールした。

壇上では、「社内に情緒不安定な社員がいる」「週1回でこんな会社、
辞めてやると思う」など、ブラック会社の定義が紹介されたが、品川が
「バッと見ると、吉本(興行)そのものですね」とツッコミ、笑いを誘った。

ブラック会社の中で唯一、マ男を気遣う先輩社員・人格者を演じた田辺誠一は、
きつい撮影スケジュールを乗り越えるコツを聞かれて、
「大変なのは自分だけじゃないから、その中でいかに自分が大変なのかをアピール
する。疲れてないけど、疲れた感じを出す。同情されたら、その後頑張れるから」
と冗談めかして答えた。

木村の役は映画の中盤から登場するために、田中も途中から
撮影に合流したという。
「すでに作られた雰囲気の中に入るのは不安でしたが、みなさん
意外と休憩時間に話していなくて、“よかったらこれ読んでみな”
と漫画を渡されたりしたので、すんなり入ることができました」と笑
顔で語った。

仕事をしないのに威張るダメダメ先輩社員・リーダーを演じた品川は
「撮影現場にはソファも漫画もあったので、まるで漫画喫茶のようだった。漫画ばか
り読んでるようだが、ちゃんと会話もあった。“シャアはどうなった?”とか…」と再び漫
画ネタで笑わせた。
また、佐藤監督について「プレッシャーを与えない、すごく優しい上司だった。将来、
巨匠になりそうだから何とか付いていこうと思う」と笑いながらコメントした。

早稲田大卒で大企業から転職してきたエリート・木村を演じた田中は
「生きる上で勇気がもらえる映画。僕にも出世欲があることが分かった。本当は
もっとセンターに行きたかったのですが・・・」と主演の小池を見ながらニヤリ。

「何日も徹夜が続く」ことがブラック会社の定義の一つであるそうだが、
本作の撮影現場はどうだったのか?

同作は、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で人気
を呼んだ書き込みをもとにした同名書籍の映画化で、
劣悪な労働環境の会社=ブラック会社=に就職した
元ニート・マ男の壮絶な日々をコミカルに描いている。

映画『ブラック会社に勤めてるんだが、
もう俺は限界かもしれない』の完成
披露試写会が都内で行われ、
小池徹平、マイコ、田辺誠一、
田中圭、品川祐、中村靖日、
千葉雅子、佐藤祐市監督が
舞台挨拶に登壇した。

今冬、シネクイント 他で全国ロードショー 

取材・撮影:能登春子


[2009年10月3日アップ]

オフィシャルサイト

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