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恋に、愛に、別れに、一喜一憂するのは日本でもイタリアでも同じ。
“恋をして、人生を楽しむ”―イタリアの人気俳優が豪華に競演した『イタリア的、恋愛マニュアル』。
あなたのお気に入りの作品を見つけて。
デイパックを背負って初来日した自然体のジャスミン。
美しくて、きさくで、飾らない性格の人。
今後の活躍に注目です。
去年、カンヌ映画祭で新人女優賞を受賞し、今年、「ある視点」部門の審査員に選ばれたジャスミン。
女優としてのキャリアを着実に積んでいる。
「映画に出るようになってからは他人の仕事を批判するのではなく、理解しながら観る事ができるようにはなりましたが、
人の仕事を評価しなければいけない―ということで、大きな責任を感じています」と話す、謙虚なところも魅力的。
「恋愛って偶然の要素から始まる事が多いと思っています。性格がよくて、かっこ
よくて、優しくて…みたいな、そんな人と出会うのは大変だと思います(笑)。相手
の欠点から恋愛が始まることもあるし、偶然生まれることもあるので、それに任せ
るのがいいと思っています」。「運命の出会いも1回ではないと思っています。運命
の人がひとりならとても幸運なことだけれど…多くの経験をつめばつむほど理解も
深まるし、人の愛しかたということもよくわかるのではないかしら」
「“こんな人”と思っていた人が、違うタイプに見える瞬間(とき)があって、私の恋愛
はそんなところから始まるようです(笑)」
「映画もそのように伝えていますが、実際の恋愛って自分をさらけ出し、その中に飛び込ん
でいくもので、規則なんて全く関係なく進めていくしかないと思うわ」とジャスミン。
「ムッチーノは演じることに大きなエネルギーを持っていて、とても情熱的な人。私は静かな
タイプなので、彼からたくさんのエネルギーを貰いました。彼の事は前から知っていて、ふた
りで楽しみながら、お互いにからかいあったりしながら、役作りする事が出来ました」。「ムッ
チーノは可愛いくて、感じがよくて、優しいタイプの男の子、という印象でイタリアではとても
人気があるんですよ」と、教えてくれた。
「成功にはいくつかの理由があったと思います。イタリアの人気俳優がそろっていたということ、恋愛の本当の姿を
描いたということもあります。笑える部分はイタリア的な恋愛感を現しています。恋愛を神聖化するのではなく、
少し離れて冷ややかな見方をしているんです。どうか本作を観て、楽しんでください」
「私は演技の勉強をしていたわけでもないし、女優になりたい夢を持っていたわけでもありませでした」と、女優になった
事に戸惑い気味のジャスミン。今後も女優を続けていく?と聞いてみると、「迷いはありますが、映画に出る経験を得
たチャンスを、何よりも幸せなことと思い、迷いを持ちながらも女優を続けていこうと、思うようになりました」と答えた。
ジャスミンが女優になったのは、ナンニ・モレッティ監督が『息子の部屋』に出演する“普通”
の女の子を捜すために、ジャスミンがいた高校でオーディションをし、2500人の中から選
ばれたのがきっかけ―。 その後彼女は一躍注目を浴び、女優としての道を歩み始めた。
ジャスミンは26歳の誕生日を迎えたばかり。「ハッピー・バースディ!」
と、ブレスレットをプレゼントすると、とても喜んで、日本語で「ありがと」
と言って、すぐに左腕につけてくれた。
第1章「めぐり逢って」のジュリア役で主演したジャスミン・トリンカに
都内のホテルでインタビューし、彼女自身の恋愛感を聞いて、
素顔の魅力にも触れることができた。
“イタリア人は恋愛上手”と思っている人は多い。そんなイメージから大きくかけ離れた恋愛
物語が、イタリアの人気俳優たちが出演し、4つのオムニバス映画になった。
取材:福住佐知子
協力:能登春子
7月14日 シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
金城武とアンドリュー・ラウ監督
親友でもある二人の男が、お互いを思いやりながらも秘
密を持ち、お互いの心の内を探りあう…先の展開がなか
なか読めてこない…。
驚きの結末が用意されている本作を、是非、劇場で楽
しんで欲しい。
トニー・レオンと金城武、二人の競演を見るだけでも大き
な価値あり。
主題歌「Secret」を浜崎あゆみが歌っているのも話題に
なっている。
監督は「僕の映画は男性がいつもメインなので、今回は
二人の女優に助けてもらって感謝している。
二人は素晴らしい演技をしてくれた」と、二人のヒロイン
を称賛した。
ヒロインのスー・チー(金城に絡むフォン)とシュー・ジンレイ(トニーの妻スクツァンの役)については金城は「スー・チーとは
初めてだけれど、同じ台湾の出身、共演できて嬉しかった。少しだけれど、二人の関係の、“甘さ”が感じられて嬉し
かった。それは監督の力だね。シュー・ジンレイは広東語が話せないので、現場で中国語で対応する姿を見ていて、
僕が初めて香港で映画を撮ったときの頃を思い出した」と、コメントした。
監督は「金城とは前から一緒にやりたいと思っていたんだ。出演した作品は観ていて、彼の成長をずっと見ていた。人を
引きつける魅力を金城は持っている。僕は映画を撮るときは毎回、何か新しい要素を入れようと思うんだが、今回は、
金城武に僕のチームに来てもらうことだった。いっぱい飲ませちゃって、悪かったと思っている(笑)。次回は、トニーをはず
して金城で撮りたいね(笑)」とジョークを交えながら、笑顔で語った。
共演したトニーについて、金城は「『恋する惑星』では現場ですれ違ったくらいだったので、実際の共演は今回が初めて。
共演のオファーが来て嬉しかった。彼の並外れた安定感がすごいなあと思った。役作りについても広い範囲で理解し、
入り込んでいるのを感じた。彼の演技に感動し、影響された。素晴らしい役者だ」と、称賛した。
監督は「本作はインファの時よりも、よりこだわって丁寧に撮っていった。インフ
ァの時は撮影時間が1日に8〜9時間だったが、本作では、毎日13〜14
時間を越えて働いたので、大変だったよ。撮影が終わった頃には手や足にも
怪我をしていて、僕自身も“傷だらけの男”になっていたよ(笑)。幸い、心の
方はまだ傷ついてはいないけれど…(笑)」と、撮影中のエピソードを話してく
れた。
金城は「この映画は『インファナル・アフェア』の延長のように思われがちですが、
全く違った内容ですよ。全く新しい気分で観て欲しい。真夏の香港で、皮ジ
ャンを着て、お酒を飲んで、走っているところを観て欲しい(笑)」とコメントした。
恋人の自殺が原因で、刑事をやめ、酒におぼれ、酔いどれた探偵に成り下
がったポンを演じた金城は、実際に毎日大量の酒を飲み、役作りしたことを
明かした。「毎日現場に行くと、僕用の酒とグラスが用意されていて、飲んで
からリハーサル、本番と続き、どこまで酔えばいいのか分からなくて、毎日のお
酒のコントロールが大変でした。」
『インファナル・アフェア』のスタッフが再集結して作られた本作
だが、ハリウッドリメイクされ話題を集めたインファ同様、本作
もすでにハリウッドでのリメイクが決定している。
アジアの人気スターであり、美男子ふたりのツーショット来日
を楽しみにしていたのだが、トニー・レオンは中国で新作
(『レッド・クリフ』)の撮影に入っており、悪天候で撮影が延
び、来日がキャンセルされた。
「この新しい映画を気に入ってくだされば嬉しいです」と、監
督が挨拶し、「雨のなかを来て下さって、有難うございます」
と、金城が続いて挨拶した。トニーは「この作品は私にとって、
特別な作品です。日本に行けず、とても残念」と、ビデオで
メッセージを寄せた。
アンドリュー・ラウ監督の最新作、心に深い傷を抱かえた二人
の男たちを描いた『傷だらけの男たち』でトニー・レオンとダブル
主演を果たした金城武が、作品のPRのため監督と共に来日
し、ラフォーレ・ミュージアム六本木で記者会見を行った。
7月7日日比谷みゆき座ほか
全国ロードショー
左から
井坂聡監督・今井美樹・役所広司・秋元康
せちがらい現代、生きていると様々なことがある。楽しいことばかりではなく、辛く、厳しい現実にめげそうになることも多い
けれど、本当は、生きているだけで幸せなのだ。そして、生きる喜びや意味を与えてくれるのは、家族や友人など、運命
的に巡り合い、必然的に関係を築いた人々であることに改めて気付かされる。有意義な人生を送るために必要なもの
は何なのか。「生」と「死」に真正面から向き合う藤山の姿を通し、自分なりの幸せな生き方を静かにじっくりと考えてみ
るのもいいのではないだろうか。
会見では、『象の背中』プロジェクトとして、映画のほかにテレビやラジオでのドラマ化、コミックスや絵本の製作、韓国
での映画化などが発表された。特に14の媒体で競作されるコミックス版では、それぞれの美和子や、藤山夫妻の
子供たち、かつての恋人やホスピスの仲間など、藤山を取り巻く人々の視点から描かれたサイドストーリーが新たに
作られるという、ユニークな趣向が凝らされている。
その人なりの雰囲気を自然にまとっている女性は素敵だと思う。難しい役なので頑張らな
くてはいけない」と語った。実は今井は、昨年7月から本作への出演を何度もオファーされ
ながら、断り続けていたという。長年のブランクから芝居に自信が持てなかったのが一番の
理由だが、「5年前に他界した父の死が自分の中で消化しきれておらず、撮影でまた、
当時の辛い心境が蘇るかもしれないと考えると不安だった。
末期ガン患者を演じるために10キロの減量に挑む役所は、
「観客に、妻がいながら他の女性を愛するという藤山に、共
感を持たせるのは難しいかもしれない。だが、藤山は極めて
現実的な男であるし、彼が自分でも気づかないような魅力
をつかんで、観客に“よく頑張った”と、最後に見送ってもらえ
るような人物にしたい」と役作りについて語った。
延命治療を拒否し、悔いのない死を迎えるため
の準備をする藤山を日本屈指の演技派、役所
広司が演じ、死を目前にした夫を気丈に支える
妻・美和子を20年ぶりの映画出演となる今井
美樹が演じる。
会見に出席した秋元康は、「死」を題材にしたシリアスなテーマを選んだ理由を聞かれて、
自身の父親が他界した時の経験を話した。「父は肝臓ガンだったが、長男の僕は父には
告知しないでいた。自宅で倒れた父は、救急車で搬送される最中にメモを書いたのだが、
文字が乱れていて読めなかった。それ以来、父が最期に何を言いたかったのか、残された
家族に何を伝えたかったのかが、ずっと引っかかっていた。短い間に何かを伝えるということ
がどういうことなのか、自分なりに考えたかった」と、語った。
原作は、末期ガンで「余命半年」と宣告された
48歳のサラリーマン・藤山幸弘が、これまでの
人生を振り返ながら残された日々を過ごす姿を
描き、中高年層を中心に多くの人々の共感と
涙を誘った感動作。
放送作家や作詞家、映画の企画・製作、アー
ティストやイベントのプロデュースなどを手掛け、
様々なジャンルで活躍している秋元康が初めて
書かいた長編小説『象の背中』が、映画化され
ることになり、井坂監督をはじめ、出演者の役所
広司、今井美樹らが出席して都内のホテルで
製作発表記会見が行われた。
10月27日丸の内ピカデリー1ほか
全国ロードショー
記者会見に来ていた子供たちと
記念撮影するリュック・ベッソン監督
ミニモイの国のセレニア王女
ベタメッシュ(左)とミニモイになったアーサー
そんな、自然愛と子供心にあふれたベッソンの豊かなイマジネーションが
生み出した楽しい冒険物語。
一目見たら虜になる、とびきりキュートなミニモイたちが導く不思議な世界
を、是非劇場で目撃して欲しい。
会場に可愛いミニモイ風の衣装を身に着けたダンサーの子供たちが同席
していたのを見つけ、ベッソンは積極的に声をかけていた。
「五感を使うことを忘れないでほしい。そよ風を受けた時の感触や、春が
来たと感じる感覚など、五感で自然を感じることは大切」と話すなど、会
見では、自然や子供たちを心から慈しむベッソンの姿が印象的だった。
アーサーには、10代のベッソン自身の姿や経験が反映されているそうだ。
「私が10代だった1960年代は、自然が子供の遊び場で、私も自分で
遊びを発明したものだった。だが、現代では、自然と人間のリンクが壊れ
かけている。しかし、人間もまた、自然の一部なのだから、そこからはみ出
しては生きていけないことを子供たちに伝えたかった」と、語った監督。
「10作品で監督業を引退する」と公言していたベッソンだが、今後の監
督業については、「気持ちに変化はないよ」と言いながらも明言は避け、
本作(3部作)の続編の撮影が7月から始まることを発表した。
ビジュアルアーティストのガルシア夫妻の原案を基に、ベッソンが書いた原作『アーサーとミニモイたち』
は、世界34カ国で翻訳され人気シリーズとなっているが、不思議なミクロの国をめぐる壮大なストー
リーが生まれた理由について、「子供の頃は、テレビもインターネットもない環境で育ち、現在もネット
もEメールもしていない。テクノロジーが無いから、想像力が育ったのだろう」と、自身を分析した。
冒険の舞台は、地底だけでなく地上にも及び、草花や水、太陽など、生き生きとした自然の光景が、フルCGの
キャラクターたちと見事に融合し、描かれている。
「ミニモイの世界に入るというリアリティを感じてほしかったので、花や自然のシーンは、半分実写、半分CGで撮影
した。すごく苦労したよ」と、語った監督。
監督がいちばん好きなシーンは、アーサーたちが花の中で眠るシーンで、「とても気持ち良さそうだし、花びらから
差し込む朝の光を見てみたいので、自分も体長2ミリになって体験してみたい」と、語った。
本作の最大の話題は、実写とCGアニメーションが
融合されていること。光りが溢れる、美しい自然の
なかにある農場を舞台にした現世界のシーンは実
写で撮影され、ミニモイ族や地底のシーンは、CG
アニメーションで製作されている。
ベッソンは、「CGアニメは、あくまでビジョンを形にす
るための手段。まず、10歳の少年の物語が作りた
かった。最初は、体長2ミリの俳優を探したが見つ
からなかったよ」と、笑ってコメントした。
実写版のアーサーは天才子役フレディ・ハイモア
(『チャーリーとチョコレート工場』)が演じている。
立ち退きを命じられた祖母の家を守るため、アーサーは
行方不明になっている冒険家の祖父が隠した宝物を
探す冒険の旅に出る。目的地は、裏庭の地底に広が
る“ミニモイ族の住む7つの王国”。
10歳のアーサー少年と、体長2ミリのミニモイ族の冒険
を描いたファンタジー大作『アーサーとミニモイの不思議
な国』で、原作・脚本・製作・監督の4役を務めたリュッ
ク・ベッソンが来日し、都内のホテルで記者会見を開いた。
9月丸の内プラゼールほか
全国ロードショー
佐藤千亜妃
田中圭
関めぐみ
石原さとみ
柳楽優弥
天童荒太
堤幸彦監督
観終わった後に、癒され、温かい気持ちになれる。明日の勇気をもらえる映画だ。
マイペースの柳楽は屋上のシーンで“ここから外に出てはいけない”という注意書きを無視して危険な
場所に出てばかりいたので監督をひやひやさせたそうだ。
『包帯クラブ』というタイトルにちなんでスタイリストに包帯で作ってもらったという白いコサージュを胸につ
けて来ていた石原は「包帯の柔らかさや純白さなど、新しい癒しを感じてほしい。観た後で温かい気
持ちになります。たくさんの人に観てほしい」と作品をPRした。
柳楽は「僕は、映画を観た後に心の傷が癒された気持ちになったので、みんなも観て、そうなって欲し
い」とメッセージを送った。
共演をキッカケにすっかり柳楽と仲良くなり、今では映画に一緒に行ったりしているという田中は主要キャストの中では
最年長。撮休の時は年下の共演者たちと一緒にボウリングやカラオケに行ったりして、親睦を深めたことを明かした。
撮影中のハプニングについて柳楽が「風が強くて髪がすごいことになりました(笑)」と話すと、石原は「崖から落ちるシ
ーンがあって、リアルに傷つきながらも身体を張ってお芝居しました」と女優魂を見せ、会場iに詰め掛けた記者たちを
感心させた。監督から「屋上での危険なシーンを代役ナシで頑張ってくれた立派な人です。」とお褒めの言葉を貰っ
た関めぐみだが、「高いところが好きなのでやりました」とさらりとかわし、会場に笑いが起きた。
「包帯一本巻いて何かが変わったら、めっけモンや!」と
いうセリフが印象的な柳楽は「石原さんはすごく優しくて、
明日も優しくしてくれるかな、とかそんなことばかり考えて
しまって……
田中さんも優しくて、僕が風邪を引いて熱を出したとき
にビタミンCのセットを持ってきてくれました。やさしい人ば
かりで幸せな撮影現場でした」と撮影中を振り返ってコ
メントした。
撮影は、1月からほぼ1ケ月をかけ
て、「空が大好き」という堤監督が
こだわった高崎市で行われた。
原作者の天童荒太(「永遠の仔」)、堤幸彦監督(『池
袋ウエストゲートパーク』)、出演者の柳楽優弥、石原さ
とみ、田中圭、関めぐみ、佐藤千亜紀が出席して、東
京ミッドタウンタワーで完成披露会見が行われた。
誰かが傷ついた場所や物に包帯を
巻き、人の心の傷を癒すという活
動を行う高校生たちの友情、恋愛、
裏切りや別離を描いた物語。
9月15日全国ロードショー
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セクシーな男、ジョージ・クルーニー
左:ジエリー・ワイントロープ氏
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会見には、プロデューサーのジェリー・ワイントローブも出席。「オリエンタルなテイストで日本的な要素がたくさんある。
男たちの友情物語がいい。みんなで何かを達成したいという気持ちを感じてほしい」と作品をPRした。
ラスベガスの豪華ホテルを舞台に、人気スターが結集した本作
は、贅沢な気分にどっぷり浸れる粋な大人のクライムコメディー。
どこまでも楽しく、ゴージャスな光景は、ぜひ劇場で堪能してほし
い。
ジョークばかりのジョージのコメントの中で、時おり聞かれたのが、
「『オーシャンズ14』は無い」という発言。
「現実的に考えるともう出来ないと思う」と、少し神妙な面持ち
で語っていたが、果たして真相はいかに?これもジョークである
ことを願うファンは多い。
『オーシャンズ』シリーズに出演して良かったことは、「リッチになったこと」と即答し、笑わせたが、「友人たちが集まった
プロジェクトだから好き。現代にこれほどのビッグスターが集まる映画は珍しい。一人が目立つのではなく、各俳優が
シーンを分け合っているのもいい。ダニーは、演じていて楽しい役だし、ボスだから好き。マットのように付け鼻をつけ
なくて済んだし…」と、作品の持つ魅力について大いに語った。
そして、「ダンディーなジョージさんを見習って、このシャツを着てきました」と、巨大な虎の顔がプリントされた奇抜なシ
ャツを指差したお笑いコンビ・ダイノジが質問に立つと、ジョージのジョークはますます快調に。「このシャツ、カッコイイで
すか?」という質問だったが、ジョージは虎のシャツがとても気に入った様子で、その後、質問に立った記者に「君はど
うして虎のシャツを着ていないの?」と尋ねたり、「魅力的な女性の条件は?」という質問に「虎のセーターを着た女
性」と答えるなど、場内は終始、爆笑の渦に包まれた。
豪華なスターキャストムービーの中心人物であり、男ばかり11人の強盗団のリーダー、
ダニー・オーシャンを演じるジョージ。「グループの兄貴分として他の俳優たちを率いる
秘訣は?」と聞かれ、「彼らの恥ずかしい写真を持っているから言う事をきいてくれる。
写真の内容は言えません」とコメント。「見どころのシーンは?」という質問には、「マット
がエレン・バーキンをくどくシーンがいいけど、僕とブラッドの『ブロークバック・マウンテン』
ばりのラブシーンもいい。これはカットになったけど…」「アル・パチーノと共演した感想は
?」という質問には、「アルには僕が演技指導をしたんだよ」という具合に、テンポよく
ジョークを飛ばしていく。
いつもダンディーな印象のジョージ・クルーニーは、実はとても気さくでジョークの達人。
「こんにちは。ブラッド・ピットです。実際に会うと少し老けています。質問には・・・
答えません」と冒頭の挨拶で笑いをとり、その後もユーモラスなコメントを連発。
映画同様、笑いの絶えない楽しい記者会見となった。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンら豪華キャストたちが愛すべき
強盗団に扮した超人気シリーズ第3弾『オーシャンズ13』のプロモーションのために、
主演のジョージ・クルーニーが3年ぶりに来日し、7月31日、都内のホテルで記者
会見を行った。
8月11日 丸の内ピカデリー1
他全国ロードショー
公式サイト
“東京散歩ムービー”と銘打たれた本作は、散歩の持つほのぼの感と三木流の脱力系
ワールドが、たまらなく心地いい作品。小泉は「見終わった後に気持ちのよくなる可愛い
映画」とコメント。三浦は「何も残らないがハマル人にはハマル映画」と、シュールなコメン
トで独特の笑いと味わいに包まれた映画の魅力を語った。とにかく面白い。是非観て
欲しい。
映画の後半で福原の知人の女性、麻紀子の家に滞在した文哉と福原が、
ある事情から家族のふりをするこことになる。その家族の中で母親役に扮す
る小泉(麻紀子)は、「家族ごっこの世界は、子供の頃のおままごとのような
気分になって、おしゃまな女の子がお母さんの役をやりたがるという気分で演
じた」と語った。不思議な魅力を漂わせる麻紀子の姪ふふみを演じた吉高
由里子は、映画そのままの天然キャラで、ユニークなコメントを連発して、会
場に笑いを誘った。
オダギリは、「前半は、三浦さんと東京を
歩くシーンがほとんどで、後半は、家族
ドラマのようになるので2本の映画を撮っ
ているような気分になった」と、撮影を振
り返った。
自首する前に悠々と散歩を楽しむ福原
役の三浦は、「最近は妙な役が多い。
本質を見抜かれているのかも…」と語り、
会場を笑わせた。
原作者の藤田からは、ストーリーが原作と変わることについて、
「嫁に出すつもりで原作を託す」と返事をもらったという。「時効
警察」でおなじみの軽妙な会話や珍妙な設定が満載された
映画は、「原作とは随分変わったが、原作のスピリットは残し
たつもり」と三木監督。
三木監督は「借金取りの男が大学生と一緒に自首しに行くと
いう原作のプロットが面白かった。キャラクターがとても魅力的で、
自分らしい小ネタを交えながら映画化できると思った」と、映画
化するまでのいきさつを語った。
やるせない日々を送る無気力な大学8年生の文哉(オダギリ)は、自分の借金を帳消しにしてもらう代わりに、借金
取りの福原(三浦)の東京散歩に付き合う。最愛の妻を殺してしまった福原は、警視庁に自首する決意を固めてい
た。自首するまでの数日間、二人は、井の頭公園や阿佐ヶ谷など、福原や文哉の思い出の地を“転々”とめぐり歩
く。原作は、直木賞作家・藤田宜永の同名小説。
人気TVドラマシリーズ「時効警察」のスタッフが結集
して作られた映画『転々』の完成披露試写会が、
7月19日に都内のホールで開かれ、三木聡監督と
キャストのオダギリ・ジョー、小泉今日子、三浦友和、
吉高由里子が舞台挨拶に登場した。
11月 テアトル新宿ほかにてロードショー
ジャ・ジャンクー監督
監督のデビュー作『一瞬の夢』(97)以来、「いつも今の中国を撮ってきた」というジャ監督。社会にはびこる
不本意で理不尽な出来事の原因は必ず過去にあるという考えから、中年の男女が、過去の問題と向き合
い、解決していく物語を作り上げた。中国社会が過去の問題を解決してこなかったツケが、市井の人々の
人生に影を落とす理不尽さを鋭く批判する一方で、生のエネルギーに満ちた奉節の人々の姿を通し、たと
えどんな試練があろうとも、それでも人は生きていかなければならないという普遍的なメッセージを伝える。
辛い現実にあえぐ人はぜひ見てほしい。未来への希望と生きる勇気が湧いてくる秀作だ。
次第に壊されていく奉節の町と移動を余儀なくされる人々
の生活。シビアな状況の中に時おりノスタルジーや笑いを
誘う幻想的なシーンが挿入される。廃墟と化したビルがロ
ケットのように飛んでいくシーンもそのひとつ。「奉節の川べ
りにある資金が無くて作りかけのまま残されたビルを見て、
非現実的な存在感を感じた。町としっくりこなくて、異星
人が持ってきたものと言われてもおかしくないビルだったので、
どこかに飛んで行けばいいのにと思って撮影した。
船着場の客引きの少年は、船上で歌を歌う少年役で映画にも出演している。「人を
訪ねて歩くなど、行動を起こすシーンが多いので、情緒的なものを狙って、少年が歌う
シーンを入れた。中国の伝統的な芝居では、切々と気持ちを伝えたいときに歌ったり
するので、それと同じ効果を担っている。少年が歌った2曲は、インターネットで流され
流行した歌。日常生活に密着した歌という点で、歌の世界を場面で表わしたかった」
撮影は、ダム建設工事最中の奉節で行われた。多くの地元の人々が出演し、
それぞれが味のある演技を見せている。「奉節では、人々の生活に対する意
欲や積極性を感じた。船で奉節まで行ったが、船上で目にした風景はまさに
山水画のような美しくて静かな世界だったのに、奉節に着くとまったく違う世界
が開け、人々の活気に溢れていた。船着場では13、4歳の少年が熱心に客
引きをしていたので驚いたし、解体現場で上半身裸で作業している労働者た
ちを見たときは、人間固有の肉体美に感動した。私はこれまで人間関係に関
する映画を撮ってきたが、人間を1個の固体として見たり、労働する肉体に感
動したのは初めての経験だった」。
「一番伝えたかったのは、社会的な事実が個人に及ぼす影響ではなく、個人の
自我の問題。人はみな様々な現実に置かれるけれど、個人単位で生きていく
人間が、自分の現実にどう向き合っていくのか、人間の主体的な姿を描きたか
った。二人の主人公は、自分自身の不幸な問題に向き合っていく。そういう目
で作品を見れば、中国を舞台にしてはいるが、日本の人にも共感を得られると
思う」と語ったジャ監督。
家族を捜すために山西省から奉節へやって来た二人の中年の男女、ハン・サンミン
とシェン・ホンを中心に物語は進む。炭鉱夫のサンミンは16年前に妻子と別れ、
ホンの夫は三峡へ出稼ぎに行ったきり、2年間も音信を絶っていた。二人が家族
の行方を追う過程で、つましくも活気あふれる人々の営みや、破壊されていく町並
みが描き出され、さらに生きるためには偽装結婚、人身売買なども余儀なくされる
中国社会の問題点が浮かび上がってくる。
「2600年もの歴史があり、100万の人々が住む町が、ダム建設により、たった2
年間で壊されてしまう。そういう状況を目の当たりにしたときにとても興奮して、映画
を作りたいと思った。三峡ダムのプロジェクトは、中国社会の変化を象徴し、集約し
ているように見えた」と映画化の理由を語ったジャ監督。
中国・長江の中流域で、現在も行われている三峡ダムの建設プロジェクトにより、
ダムの底に消え行く運命の古都・奉節(フォンジェ)を舞台に、時代の変化に翻弄
されながらも、自分の生きる道を探し求める人々の姿を捉えた中国映画『長江哀
歌』。本作品で、ベネチア国際映画賞金獅子賞に輝いた中国の若き名匠ジャ・
ジャンクー監督に話を聞くことができた。
8月18日 シャンテシネほか全国順次ロードショー
菊地凛子
ロバート・デ・ニーロ
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公式サイトURLhttp://www.goodshepherd.jp/
デ・ニーロは、最初はしかめ面であらわれ、気難しい印象だった
が、質疑応答が進むにつれ、笑顔を見せ始めた。フォト・セッシ
ョンで手を振りながら見せた笑顔には取材陣もびっくり。
監督という仕事をエンジョイしているといったデ・ニーロ、続編と
なる次回作も楽しみに待ちたい。
「わざわざ来てくれて有難う」とデ・ニーロが言うと、映画をすでに観ていた菊地は「すごく
男っぽい、素晴らしい男の人生を描き、影と光りがあって美しい映画になっています。
デ・ニーロ監督を俳優としても尊敬していて、ファンとして今作を観れてすごく嬉しいです」
とコメントした。
ゲストに菊地凛子が白い着物姿で登場した。デ・ニーロとは菊地が新人賞を受賞した
ゴッサム・アワードのパーティーで一度面識があり、久しぶりの再会となった。
作品の中で一番こだわったシーンは「クランク・アップが1年半も前だからもう忘れちゃっ
たな(笑)」「多くの場面が難しくて大変だったね。特にジョン・タトゥーロへの尋問シーン
は大変で、2日で撮る予定だったのに、4日かかってしまったよ」とデ・ニーロ監督。
マット・デイモンを主演に起用した理由については「最初は、レオナルド・デイカプ
リオを考えていた。でも、彼は忙しくて、待たなければいけなかので、後の候補者
の中から選ぶことになったが、その中の一人がマット・デイモンだった。彼はすぐOK
をくれた。彼は素晴らしい演技を見せてくれたよ。さらに、ギャラを下げてまで出て
くれたんだ」
豪華なキャスティングについて語ってくれた。「映画にとって重要な要素がキャス
ティングなんだ。役にピッタリの役者を探す事が大切なんだ。ピッタリでないと監
督の仕事が難しくなるし、作る価値もなくなるくらいだ。本作ではジョン・タトゥー
ロは、最初に脚本を読んだときから彼に(レイ・プロッコ役を)演じてもらおうと決
めていた。当時、彼の母親が病気で出演が危ぶまれたんだが、彼の出演して
いないシーンから撮影して彼が出演出来るまで待つことにしたんだ。不幸なこと
に彼の母親は亡くなってしまったけれど、彼はちゃんと撮影のために出てきてくれ
たよ」タトゥーロの出演に執心したデ・ニーロ監督の熱意にタトゥーロは見事に応
えている。
『ブロンクス物語/愛につつまれた街』(93)監督作から監督2作目となる本作まで13年かかった理由を聞かれ、
「映画を作るには、相当なエネルギーを要するから、監督するなら興味があるものでないと作れないんだ。実は、
この映画と同じ様なCIA関係を描く別の企画を持っていたんだが、平行して『グッド・シェパード』の脚本を読んで、
非常に面白いと思ったんだ。それで、脚本家のエリック・ロスに「僕も同じ様な企画を持っているから、一緒にやって
くれないか?」といったら、エリックは「その企画よりも僕は『グッド・シェパード』をやりたい。もし、監督を君がやってく
れるなら続編を書いてもいいよ」と言ってくれたんだ。そんな事があって、この企画を起動に乗せるのに時間がかか
ったんだよ」とデ・ニーロ監督。
「ここに来る事が出来てとても嬉しいよ。
映画を観られた方は、是非気に入って
欲しい」とデ・ニーロ監督。
さすが、ハリウッドの大スター、
貫禄タップリに挨拶。
CIAの誕生秘話を描いた骨太の社会派ドラマ
『グッド・シェパード』で監督、製作、出演の3役
を務めたロバート・デ・ニーロが来日し、8月8日
に東京ミッドタウンホールで会見を行った。
10月 日劇1ほか全国ロードショー
会見後もしばらく会見場に残った監督とリーは
気軽に記者たちと語り、プレスにサインをしてくれた。
ファーストシーンからの大胆なセックス描写に
は驚かされるが、人生もセックスと同じ、笑い
もあり、涙もある。
最後はなぜかハッピーな気持ちになっている
スウィートな映画だ。
日本で、どんな風に受け入られたいと思いますか?
「『ショートバス』はいろんな文化圏の不安やストレスをとってくれかもしれない。
セックスは人生の一部で複雑なものだが人間性をよく表していると思うし、この
映画は万人に理解できるものだと信じている。リアルな描写の中にも親しみが
あり、おかしくて楽しめるスィートな面もある。我々の人生の中でのセックスの
扱いには喜びやユーモアがあったり、同時に退屈だったり、友情もあったりして、
それは、人生と変わらないということを思い出して欲しい。セックスは悪いこと
ではなく、学ぶ事がたくさんあるのです。本作を『ヘドウィック』と同じ様に日本
の方たちに好きになってほしい」とメッセージを送った。
本作では美しい摩天楼がCGアニメで登場するが、
担当したジョン・ベアについて監督は「彼は優秀で
素晴らしい人。楽しいこと、今までに観た事もない
ことをやって欲しいと頼みました。楽しい事、観た事
が無いこと―これが『ショートバス』をすべて象徴して
います。お互いにサポートしあったり、リスペクトする
ことの大切さを観客に伝えたい。サントラも同じで、
役者も参加して歌っているのです」
『ヘドウィック』に出演以来、監督の友人でもあったスックイン・リーだが、オーディションに参
加しソフィアの役を得た、と明かした。リーはソフィアを演じるにあたり「そんなことするの?私
に出来るかしら」と驚いたそうだが、好奇心や冒険心も手伝い、信頼している監督が描こ
うとしているテーマに全身でぶつかり、大胆な演技にも挑戦したという。
お気に入りのシーンについても話してくれた。
「たくさん気に入ったシーンはあるけれど、最後の方でセントラルパークのベンチに座っていて
波が入ってくるシーンはシュールで、まるで絵のようなシーンになっている」と語った。
『ヘドウィグ』以来6年ぶり、2度目の来日となった監督は「まず、役者が役になれるために、
彼らと一緒に脚本を書いてもらうような形で撮影をはじめ、2年半かけて即興を交えながら
映画を作り上げていった。『ヘドウィック』で音楽を使ったように、この映画でセックスを使いた
いと思った」と語った。監督は俳優に即興の演技をさせることで、演技者としての能力を見
極めたのだそう。
昨年のカンヌ国際映画祭で上映され、世界のメディアを驚嘆させた
本作だが、監督は「今までセックスが映画の中でちゃんと扱われてい
なかったことを嘆き、観たこともない形で描きたいと思った」と本作が
映画化されるまでのいきさつを語った。
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(01)で
我々に強烈な衝撃を与えたジョン・キャメロン・
ミッチェル監督の愛溢れる新作『ショートバス』
が公開される。
“愛とセックス”をテーマに、今までに観たことも
ない人間の愛の世界を描いた監督が、出演
者のスックイン・リーと共に来日し、都内ホテル
で記者会見を行った。
8月25日 シネマライズほかで
全国順次ロードショー
公式サイト
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公式サイト
妊娠し、幸せ一杯のミラはとても美しかった。笑顔が輝いていて、ハッピーな空気感
に溢れていて会場にもそれが、たくさん伝わってきた。
過酷の運命が待うける、アリスのファイナルステージとなる本作ではアリスのクローン
が何人も登場するのも見所のひとつ。1作目から進化し続けるアリスの、華麗で
ダイナミックなアクションシーンは必見だ。
笑顔でメッセージを聞いていたミラは「彼女はとても才能のあるビッグ・アーティストと
聞いているわ。楽曲を作ってくださって感謝しています。才能のあるビッグスターとコラ
ボレーションできるなんてとても興奮するわ。早いうちに本人にもお会いしたいわ。」
と幸田にメッセージを送った。
本作のイメージソングを幸田來未が歌っており、「スケジュールが
合わなくて、そちらに伺う事が出来ませんでした。かっこいいミラさん
に会えなくて残念です。言葉と映像のコラボレーションを成功させる
ために、一生懸命、楽曲の方も頑張らせて頂きます。そして、ミラさん
にお子さんが生まれるということで、本当におめでとうございます。」と
ビデオメッセージを寄せた。
『バイオハザードW』が作られる可能性については「わからないわ。
一応3部作ということで終わりましたが、1作目の時も2作目の
時もこれで終わりだと思っていたけれど観客の要望があって、続
編が作られて来ました。シリーズといってもそれぞれに個々の要素
が楽しめ、個性があって、別々にまとまっていると思う」と語ったミラ。
「今回、アリスは自分でもコントロールできないくらいの大きな力を
持つようになっているし、スーパーアンデッドというのも登場します。
アンデッド(ゾンビ)達も賢くなっていて、群れて襲ったり、うまく逃
げることも出来るようになっています。アンデッドに変貌したカラス
も出てきます。たくさんのクールな要素が増え、アンビリーバボーな
ほど、いろんな要素が入っています。」とコメントしたミラ。
「3部作を撮るということはとても興味深いこと。最初アリスは非常に無垢で、
純粋で、自分というものを理解していません。今回はアリスが愛する人々の
ために犠牲を払い、自分というものを見つめなおします。私もアリスと共に
成長してきましたが、アリスのほうが強くて決断力も持っています。そんなアリ
スを尊敬しています。あんな決断力を持ちたいと思っている…」と、パワーア
ップし進化し続けるアリスと共にミラ自身も共に成長したと語った。
今回クローンのアリスが何体も登場するが、すべてミラ自身が演じ分けたという。「クローンにしてもそれぞれ全く同じと
いうわけには行かないので、演じ分けました。違った驚きと楽しみがありました。やりがいがありました」
砂漠での過酷なロケは気温が50度以上もあり、監督が脱水症状を起こして1週間入院したり、機材に砂が入り込
んでしまったり、撮影現場にさそりもいて、大変だったそうだ。
現在妊娠6ケ月で以前よりふっくらしたミラが「皆さん、今日は来ていただ
いて有難うございます。日本には何度も来日しているけれど、今回は初め
て小さな娘を連れてきたのよ」と笑顔で挨拶し、お腹の子が女の子である
ことを明かした。
U作目の3年後から始まる本作では、進化し続け最強の戦士としてよ
りパワーアップしたアリスと最強の敵タイラントとの壮絶バトルが話題を呼ん
でいる。20分ほどのフッテージ上映の後、会見が行われた。
人気ゲームソフト『バイオハザード』シリーズの実写映画で1作目、2作目
とヒロインのアリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチがシリーズ第3弾のPRのため
に来日し、8月2日に都内ホテルで記者会見を行った。
10月 日劇1ほか全国ロードショー
ファニーは風変わりな行動をとってしまうけれど、特別な人間ではない。ファニーはどこにでもいる。きっと自分の心の中
にも―。自然の中で日常の音を聞くことや感じることで心が癒される、心で感じて観る事が出来る、美しい映画だ。
最後に日本の観客へのメッセージをお願いした。
「日本の皆さんにメッセージを投げかけるという事はとても恐縮して
しまいますが、気に入って、観てくださると本当に嬉しいですね」と
いう答えが返ってきた。謙虚な姿勢がとても好印象の監督、今後
の作品も楽しみだ。
「僕が本作で描きたかったのは“人間の孤独”。人としてのアイデン
ティティー探しの旅、というものにも興味を持った」
監督が孤独を感じる時は「撮影しているとき、スタッフに囲まれて
いるとき」なんだとか。「それを楽しんでいる自分もいる」。「孤独と
いうものは私にとって、求めているものでもあり、恐怖を感じるもの
でもある。二つの相反するものがありますね(笑)」と、監督。
ファニーと自分との共通
点は?と聞いてみると、「私
自身とてもはにかみやで、そ
んな部分がファニーと通じて
いる」と、監督。
撮影に入る前に監督は、俳優たちと
ディスカッションをしたという。
「なんでもない会話をすることで、仲
間意識や連帯意識が生まれ、いい
映画が撮れる」と、語った監督。
俳優たちは自由に演技をしていて、
言葉だけではなく、俳優の視線だけ
で物語が雄弁に描かれている部分
が特に興味深い。
社会に溶け込めずに、心を閉ざしている孤独なファニー。前半のファニーは病気の女性としか
周りに見られていないが、後半は森できこりをしているオスカーと出会ったことで、ファニーは人間
としてだけでなく、女性としても美しく変化していく。ファニーはオスカーと出会い、自分自身の新
しい可能性を発見し、今まで閉ざしていた心を開いていくのだ。
後半は殆どセリフがなく、自然の音だけで物語が進行して
いくが、工夫した点を聞くと、「私は、映画音楽をなるべく
使いたくはなかったのです。音から観客に感動を伝えるとい
うことは難しいことなんですが、ファニーが聞いている日常の
音ということで、自然の音をとり入れる以外は考えられませ
んでした。懲りに凝って作ったサウンドなんです」と、熱っぽく
語った監督。
この映画はテイストの違う2部構成で描かれている。前半は会話をしていても心が
全く通じあっていない状態が、後半部は言葉が通じあっていなくても、人間同士の
深い心の交流が描かれている。「言葉というのは、嘘をつくための最大の道具のよ
うに思われます。目というのは真実を伝えます」
本作が2部構成になったのは、「ストーリーがそうなることを要求していたから。自然
な流れの中でそうなりました」と、監督。主人公の心情の変化や置かれている状
況によって変化していったようだ。
監督が映画の世界に興味を持ったのは、映画好きの両親がテレビで放映される映画を
すべて録画していて、それを子供の頃からふんだんに観る事が出来たから。7歳くらいにな
ると「映画って本当にイイナ」と思うようになったのだそう。
「日本の文化が大好きなので、日本にこられて幸せ」と、はにかんだ笑顔をみせたボネル
監督は、1977年フランス生まれの30歳。
少女のままで心を閉ざしてしまった孤独なファニーと、心で共鳴しあったオスカーとの愛の
物語。この大人のおとぎ話を監督したジェローム・ボネル監督に話を聞く事が出来た。
取材:福住佐知子
協力:能登春子
9/1 シアターイメージフォーラムほか
全国順次ロードショー
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肖像画の前でポーズをとるチョ・インソンと増田
配給 エスピーオー
「バリでの出来事」を観てファンになった人はジェミンのイメージが強いと思うけれど、
チョ・インソンの本当の姿は、シャイで控えめ、気さくで感じのいい男性。この日
出席した記者たちを楽しませようとする気使いもみられ、好印象。来日したばか
りだというのに、疲れた顔も見せず、一生懸命記者からの質問に答える姿にまた
また好印象。楽しい笑いのたえない会見だった。チョ・インソンはこの日の肖像画
で描かれていたとおり“絵になる男”そのものだった。
『卑劣な街』は、新しいインソンの魅力に出会える映画だ。
入隊の噂もあるので必見。
最後に増田が「サランヘヨ(愛してます)と言った方をチョ・インソンさんが見ますよ」と言ったので会場からは「サランヘヨ」
の嵐。男性も女性も叫んでいた。さて、インソンは誰を見たのか?
今後の予定は?
「9月から次の作品の準備に入ります。また、ユ・ハ監督と一緒に作品を撮る事になりそうです。来年の2月か3月に
クランクイン予定なんですが、それまで一生懸命悔いのないように作品に向けた準備をして、また映画で皆さんとお目
にかかれる機会が持てる事を願っています。韓国映画に引き続き愛情を持って応援を送って頂きたいですし、今回の
この映画祭を通じて、観客の皆さんにも良い想い出を映画と共に作って頂けたらと思います。ありがとうございました」
チョ・インソンさんと言うと「モテ男」のイメージがあるんですが…
「私は今大衆の方々から愛情を受ける職業についておりますが、大勢の方に愛される
のも素敵な事ですが、一人の女性に愛されるというのが、本当に素晴らしい事だと思
っています」
チョ・インソンさんは韓国では、真面目で好青年との評判が高いですが、映画の役柄
ビョンドとのギャップはなかったんでしょうか?
「作品に入る前に何よりもこの役はうまく出来るんじゃないかいうと自信があったんです
ね。これまで限られたイメージというのがあったので、そこから抜け出したいというのもあ
りました。この役だったら出来るという自信があって撮影に臨んだんです。ユ・ハ監督の
リードで、監督の手のひらの中で遊ばせて頂いたというような感じで撮影をしました」
今回の映画でお気に入りの場面は?
「映画の撮影中に私の心に大変響いたシーンがあるんですけども、ヒョンジュ(イ・ボヨン)が勤めている本屋さんで、
彼女が上司であるイ代理と話し合っていて、外に出てその上司に殴りかかるというシーンがありますが、あのシーン
は大変胸に響きました」
これまではそういう事やった事ないんですか?
「ありますよ(笑)。昔、クリスマスに彼女の為に“サプライズパーティ”を開いた事があるんです。その時は友達と力を
合わせて家にバラの花束とキャンドルを飾りました。高校生の時だったんで、お金がなかったんですけども、友達に
色々と助けてもらいました」
記者からインソンへの質問タイム。
本作では女性に対してフェミニストな印象を受けたんですが、実際のあなたは?
「気持ちではもっとすごい事も出来そうな気がするんですが、なかなかそういう機会が与えられないですね」
増田:「僕はチョ・インソンさんの「ラブストーリー」や「ニューノンストップ」というコメディ映画も
好きなんですが、今回はアクションシーンがすごくてびっくりしました。背が高いからこちら側
のケリが入りにくいんですよね。テコンドーとかの経験があるんですか?」
インソン:「テコンドーは以前やっていました。4段なんです。この映画を撮る時も、武術監
督について3ヶ月びっしりトレーニングを受けました。その結果、あのような足蹴りが出来た
んじゃないかと思うんですが、私の力というより、武術チームの素晴らしい方々に恵まれて、
それであのような良いアクションシーンが撮れたんじゃないかと思います(笑)」
増田:「テコンドー4段ですか?チェ・ホンマンにも勝てそうですね?(笑)大晦日に戦います
か?」
インソン:「(増田の事を)「日本では有名なコメディアンの方だとは伺っていましたが本当お
もしろい方ですね(笑)」
音楽とともに布で隠れていた「肖像画」の登場。まさにファンがイメー
ジしているチョ・インソンの姿そのもの。かっこいい!!
「どうもありがとうございます」と、日本語でお礼を述べたインソン。
増田:「少々困ってる感じもしますけどいかがですか?」
「実物よりもとても良く描かれていてとても嬉しいです。本当にうまく
描いて頂けましたね」と、はにかんだ笑顔も魅力的なインソン。
増田:「かわいいでしょう、背が大きいのは知ってたんですが、やっぱり映画(『卑劣な街』)を観た後
だったから怖いイメージがあったんですよ。映画じゃ坊主頭だったし、でも見たらスラっとしてるから・・・」
インソン:「作品の時は、もう力を尽くして一生懸命頑張るので、私が演じた姿が各部分で見せられ
たのでないのかと思うんですね」
増田:「今回、映画のプロモーションで来日されるのは初めてということなんですが、どういう心境でし
ょうか?」
インソン:「私が主演した映画が、日本でこのように映画祭のオープニングに選ばれたというのは、もう
本当に光栄な事に感じています。一生懸命撮った作品なので、皆様に楽しんで頂けたらなと思い
ます」
増田:「今日成田に着かれて、成田空港がパニックになったと聞いてるんですが、いかがでしたか?」
インソン:「ひっそりしてましたけど・・・(笑)」
赤いチェックのシャツにグレーのジャケット、黒いパンツ、そしてロン毛、しかも後ろは赤い
ゴムで結んで登場したインソンは、187センチ、小顔で色白、足が長く、そして細い。
物静かな好青年といった印象。
「はじめまして、どうぞよろしくお願いします。チョ・インソンです」と日本語で挨拶。
増田は会見スタート前に対面したチョ・インソンの印象を「めちゃくちゃかっこいいですよ、
今回やくざ映画ですが、今日はアイドルですよ。期待して下さい。すごい優しくてすごく
いい方です」と話し、会場を盛り上げた。
「アニョハセヨ、マスダイムニダ!私は、マスダオカダの増田でございます。
本日は沢山お集まり頂きましてありがとうございます。
今回【韓流シネマ・フェスティバル2007ルネッサンス】の宣伝部長をさせて
頂く事になりました。大変光栄に思っております。私は韓流が大好きでご
ざいまして、映画は90本、ドラマは30本見ております。いつも毎晩、我が
家は【韓流シネマフェスティバル】でございます。」と挨拶。
8月25日からスタートした【韓流シネマ・フェスティバル2007ルネッサンス】
のオープニング作品『卑劣な街』で主演し、ワイルドな魅力を見せたチョ・
インソン(TVドラマ「バリでの出来事」)が来日し、8月24日に韓流シネマ・
フェスの会場となる六本木シネマートで会見を行った。
韓流シネマ・フェスの宣伝部長マスダオカダの増田が応援に駆けつけ会見
はスタートした。
取材:宮島一美
協力:福住佐知子
8/25 シネマート六本木・シネマート心斎橋にて同時開催
ほか全国順次開催
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