バベル、キサラギ、スパイダーマン３など、写真満載の会見情報

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スタローンの熱いメッセージを是非、胸に刻みつけて映画を見てほしい。ロッキーの奮闘に、
より大きな感動と勇気をもらえるはずだから―。

今年、京都と東京で開催される「フィラデルフィア美術館展」
のイメージキャラクターを務める女優・壇れいが、スタローンの
ために駆けつけた

会見終了時間を大幅に超えて、多くの質問に熱く答えてくれた
スタローンは、最後に、「『ロッキー・ザ・ファイナル』のプルモーション
のために世界各国を回ったが、活動は東京を最後に終了する。」
「今日は、私がロッキーについて語る最後の場。３０年にわたる
ロッキーの旅が終わった」と挨拶すると会場からは大きな拍手が
起こった。

記者会見の大半は、まるでスタローンの人生講座となったが、過去の悩みや現在の
心境を素直に吐露するスタローンに好感が持てた。
映画については、クライマックスのボクシングシーンを見どころにあげ、「ファイトシーンは、
シリーズ中、一番リアル。対戦相手は元ボクサーで、９０００人の観客もレフリーも本物。
実際にパンチを出しあい、怪我も多かった。ハイビジョンで撮影され、打ち合うパンチの
音もリアル。臨場感があって、自信のあるシーンだ」と語った。

年を取るにつれ、前向きに生きることが難しいと感じている人も多い
だろう。スタローンは、「年を取っても情熱を持つこと、若いときと同じ
ように自分は社会に必要な人間だと思い続けることが大切」と力説
した。
「社会は簡単にはチャンスを与えてくれないが、だからといって、引き
下がってしまう人生ではいけない。戦わない人生は悪夢だ。失敗を
恐れないこと。月曜日に失敗したら火曜日にかければいい。火曜日
に失敗したら水曜日にかければいい。
ロッキーは、生き方のシンボルだ」と語った。

１６年ぶりに続編を製作した理由を聞かれ、「第５作には失望したんだ。自分の感情を語りきれていなかった。
第５作以来、離婚や子供のことなど、自分の人生でいろいろあった…。それが、年を取るということだが、闘い続ける
ことで質の高い人生を送れることがわかった。リングの上の闘いは人生のシンボル」とコメント。「年を取ってわかったこ
とは、人生は簡単じゃないということ。ハリウッドほど厳しい世界はない。しっかりと税金を払い、たとえどんなに正しく生
きていても、年を取ったというだけで用済みになってしまう。だが、年を取っても、自分はまだまだ出来ると言いたかった」
とスタローン。
本作を生み出す原動力となったのは、スタローン自身の“ネバー・ギブ・アップ”の精神だったようだ。

『ロッキー』や『ランボー』など、闘うヒーローを演じ続け、
ハリウッドを代表するアクション俳優となったスタローンも
６０歳。
「自伝的要素がある」と語る本作には、年齢を重ねた
ことで学んだスタローンの人生哲学が根底にあるようだ。
現役を引退したロッキーが、再びボクサーとして復帰す
る姿を描く本作からは、５０歳を超えたロッキーが夢を
追う姿を通して、“ネバー・ギブ・アップ”の精神が強く伝
わってくる。

シルベスター・スタローンを一躍スターダムに押し上げた
『ロッキー』から３０年、シリーズの最終章『ロッキー・ザ・
ファイナル』が公開される。
監督・脚本・主演を務めたスタローンがプロモーションの
ために来日。
３月２６日に都内ホテルで記者会見を開いた。

果たして、ミッションは成功するのか？　８人の行く手に待ち受ける危機とは？
リアルティ溢れる太陽の映像や爆発シーンは観るものに大きな驚きと感動を与える。

大変だったのは宇宙遊泳のシーンで、斬新なデザインの宇宙服を身に着けて演じたのだが
「重い上に暑くて、大変だった。かいている汗はすべて本物」と苦労話も披露。遊泳のシーン
では何時間も宙吊りにされ、辛い思いをしたようだ。

「国籍もキャリアも性別も宗教の違いも乗り込え、８人は一つの目的に向かって突き進んだ。
この事は今の地球人に求められていることではないだろうか」と真田。アジアの精神的な美
学やスピリットを真田はカネダを通して観客に伝えている。
とっておきのエピソードもある。ギターも得意な真田は「ビギンの「恋しくて」を、“ジャパニーズ
ブルース”と称してみんなに日本語で歌を披露した」と語った。

撮影前、クルーたちの役作りのためにボイル監督は２週間の
合宿を敢行。
真田は得意のパスタをふるまい、リーダーとしての地位を確立
していった（？）ようだ。「船長（キャプテン）というよりはコック長
でしたね」と笑顔の真田。
ボイル監督の合宿作戦はこうをなし、「アイコンタクトで通じ合
えるような空気感を作り上げた」と真田。

８人のクルーには国際的なキャストが終結。「フレッシュで興奮した気持ちが持続した。
国によって役作りの仕方も違っていたのに仲良く仕事ができた」と話したキリアン。

真田はボイル監督について｢一緒に組んで仕事をしてみたかった。このＳＦ作品の壮大な
スケール感や重大なミッションを背負ったクルーたちの密室の中での魅力的な人間ドラ
マを監督がどう料理するかにひかれ、期待と不安の両方を持って参加した｣と語った。

イカロス２号のキャプテン“カネダ”に扮したのは真田広之。『たそがれ清兵衛』での演技が高く評価され、ボイル監督に
「私にとって特別な俳優」と言わしめ、今回の出演となった。主演の物理学者キャパを演じたキリアン・マーフィは真田
の印象について「押し付けがましくなく、毅然としていて、高貴な部分も持っている。そんな真田にキャプテンの役はピッ
タリ」と称賛した。

２０５７年、太陽は死滅へと向かい、人類は滅亡の危機
に直面した。太陽再生のプロジェクトを遂行するためにイカ
ロス２号に乗った８人のクルーたち。彼らは地球を、人類を
救う事が出来るのだろうか…

『トレインスポッティング』（９６）や『ザ･ビーチ』（９９）で知ら
れるイギリスの鬼才ダニー･ボイル監督がＳＦに挑戦した
『サンシャイン２０５７』のプロモーションのために日本の
真田広之とイギリスの俳優キリアン・マーフィが２９日、
都内ホテルで記者会見を開いた。

公開に先駆けて、主演のピーター・ワーカー（スパイダーマン）を演じた
トビー・マグワイアとジェームズ・フランコ（ハリー・オズボーン（ニュー・ゴブ
リン役））がアヴィ・アラドプロデューサーと共に来日し、３月１日に都内
ホテルで記者会見を開いた。

ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットなど３大陸４カ国の
豪華なキャストが集結した話題作を持って、アレハンドロ・
ゴンサレス・イニャリトウ監督（『２１ｇ』）が来日。

高畑は「みつき」という名前で、コブクロ小渕のプロデュースで本作の主題歌「たいせつなもの」も歌って
美声を披露している。「主題歌を歌わせていただいて嬉しいです」と笑顔を見せた。

最後は監督が「フジに出会えたことも大きいですが、フレッシュな３人に
出会えていい映画がとれました」と締めくくった。

「家族みんなで観てもらえる映画が出来ました」と挨拶
した監督が、「フジは人の言葉が理解できるので、ここに
いる３人よりやりやすかったかな（笑）」とジョークを交えて
話すと、松山がすかさず「なんでぇ～」と突っ込み、監督
が「フジは僕のことを最初に覚えてくれたみたいですが、
松山くんの事は最後までわからなかったみたい」と話すと、
「ちょっと待て！」と松山。松山は笑わないでジョークをい
うタイプで監督とのやり取りが面白く、大いに会場を笑わ
せた。

植村と遠距離恋愛をしている陽子を演じた、雑誌「ＣanＣam」の人気モデルの
西山茉希も本作で映画デビューした。
「普段はスチールだけの仕事で、ムービーでの仕事はわからないことだらけ。
毎日が新鮮なことばかり。いろんな出会いがあり、多くのことを学び、得る物が多
い現場でした」と語った。

１５歳、本作でスクリーンデビューした高畑充希は「普段とは違う世界の仕事は新鮮で難しい事が
多くて苦労しました」と語り、松山と共演した印象を聞かれた時、となりでジィーっと見つめ、プレッシャー
をかける松山に緊張しながら、「１ケ月ご一緒して、いい先輩だなと思いました」と初々しいコメント。

「沖縄は初めて」という松山（主演の新米獣医の植村を演じた）は、「動物
と接するのは得意じゃなくて、祖母が飼っている犬も触れないくらいで、フジ
との芝居も最初はどうやっていいのかわからなかった。
見ているうちに可愛くなって、だんだん距離が縮まってきて、今では人よりも
癒してくれる存在ですネ」と語った。

獣医という役作りについては「モデルとなった本物の獣医さんと同じで、最初エサ切りから始めさせられ、イヤな思い
をしました（笑）」と撮影当時を振り返った。「獣医という仕事は表から見ると、好きな事が出来てうらやましいと思わ
れるかも知れませんが、裏ではすごく苦労しています。休みも無く、毎日緊張感をもって生活しなければならなくて…
尊敬しますね」と語った。

『ドルフィンブルー』の完成披露試写会が３月
２２日に都内ホールで開かれ、前田哲監督や
主要キャストが舞台挨拶に登場した。
本作は沖縄美ら海（ちゅらうみ）水族館で実際
に起きた出来事を基に、人工の尾びれをつけた
奇跡のイルカ“フジ”と、フジを見守る人々の
愛情溢れる感動ストーリー。

舞台挨拶など人前が苦手な田村は「（舞台挨拶を）
やると思うだけで哀しくなる。でも、今回はやりますよ」
と辛そうに宣言。
「もうちょっとゆっくり時間が欲しかったけれど、ご覧に
なって楽しんでいただけると嬉しいな」と語り、おなじみ
のソフトボイスとポーズで会場を正和ワールドに染めた。

本作で歳の離れた男性を愛したヒロインを演じた伊東は「その人が本当
の弱さをみせたときに、守ってあげたいという母性本能が出せたので、
これからの自分の恋愛感が変わりました」と語った。

共演した伊東美咲の印象を聞かれた田村は「この年になってこんな
キレイな女性と恋が出来て幸せ」とコメント。「ご一緒できて光栄です」
と緊張気味の伊東が、「現場では多くのことを学ばせていただきました。
とてもジェントルマンで優しくて、寒い日にさりげなくカイロを渡していただ
いて、“大丈夫？”と言ってくださったり、とても優しい方です」と話すと、
田村が「それだけ？」とジョークを放ち、会場を笑わせる場面も。
現場で他の俳優と話さないタイプの田村だが、今回は若い伊東に気を
使い、「一緒に食事も行ったよね」と撮影当時を振り返った。

藤田監督は「田村さんは歳を重ねて、男の色気がより出てきた。ラブストーリーで一番大切なのは男の色気、
それを感じました」「この映画は特に男性の方に見ていただきたい」と作品をアピールした。

最初は映画の世界からスタートしたという田村だが、
当時は１８歳と若く、「仕事よりも遊びに忙しかった」
と告白。
「僕はＴＶで育ててもらった俳優だという思いが強い。
映画は苦手」と田村。田村がお気に入りのＴＶドラマ
「ニューヨーク恋物語」（１９８８）のスタッフが集結した
ことで映画出演を決意したという。

本作は家族を省みずニューヨークでサックスプレーヤーと
して暮らす男が、突然の妻の死で帰国。
人を愛することの大切さを知るという切ないラブストーリー。

『子連れ狼』から１４年、田村正和のスクリーン復帰作
となった『ラストラブ』の完成報告会見が３月１５日に
都内ホテルで開かれ、藤田明ニ監督をはじめ、主演の
田村正和、伊東美咲、原作者のＹｏｓｈｉらが記者会
見を行った。

『ブラックブック』は、ナチの脅威とともに戦禍における人間の欺瞞や狂気を
バーホーベン監督ならではの切り口で露わにした野心作として、とても興味
深い作品になっている。是非、観て欲しい。

本作はアカデミー賞外国映画賞のオランダ代表に選ばれるなど、高い
評価を受けているが、監督はその評価の理由を「現代に通じる真実を
描いたから」と分析。
「ラヘルは、ナチスだけでなく、オランダ人からも屈めを受ける。
これは、かつてアメリカ兵がイラクのバグダットでやったこと。いかにアメリカ
がウソをついていたか、政治が頼りにならないかということを、多くの人が
自覚しはじめたからこの映画を真実と捉えてくれた」。
さらに有名な「アンネの日記」を例に取り、「アンネのおかげで、戦時中
のオランダ人は良く思われているが、実際
にアンネの家族を裏切ったのはオランダ人
だった。アウシュビッツ収容所に送られたの
もオランダからのユダヤ人が一番多かった」
と語った。

ハリウッドで活躍していた監督がオランダ映画界へ復帰したのは、「前作
『インビジブル』でスタジオの奴隷となり、自分自身を見失ってしまったから」
と告白。「失われた自分の魂を救うために製作した」という入魂の作品は、
バーホーベン監督らしい暴力とエロティシズムに溢れている。

監督によれば、ラヘルは実在の人物ではないが劇中に登場するエピソードは史実
に基づいており、実際にラヘルのような経験をした女性たちがいたという。
映画の中で、想像を絶する悲劇に翻弄されるラヘルの姿に心を痛めずにはいられ
ない。ラヘルを演じたオランダ人女優カリス・ファン・ハウテンについて、「私が見た中
で一番才能のある女優」と大絶賛。オールヌードからアクション、複雑な感情の機
微まで、監督の激しく厳しい要求に体当たりで見事に応えたカリスの熱演は必見だ。

『ブラックブック』は、第二次大戦下のナチス・ドイツに占領されたオランダを舞台に、
ユダヤ人女性歌手ラヘルの壮絶な体験をスリリングに描いた超一級のサスペンス
ドラマ。

鬼才ポール・バーホーベン監督が、２３年ぶりに故国オランダで撮影した最新作
『ブラックブック』のプロモーションのために来日し、２月１４日都内のホテルで記者
会見を開いた。

本作は家や車を丸ごと交換して休暇を楽しむという映画だが、実際には「わがままだと思うけれど、
他人に家は借りたいけれど自分の家は貸したくないの（笑）」とキャメロン。
撮影中にふたりが実際に思わず眠ってしまったという可愛いテントの中のシーンやジュードとキャメロン
の涙のシーンは最高に素敵なシーンになっていて胸キュンもの。
自分を見つめる旅に出てみたくなる、ポジティブでロマンチックなラブストーリー。絶対のオススメ。
是非、観て欲しい。

ナンシー監督の撮影現場では常に音楽が
かかっていてムードを盛り上げている。
「そこがとても楽しくて素敵だったわ」とキャメロン。
会見開始前に、準備中にかかっていた音楽に
合わせて体でリズムをとるキャメロンの可愛さに
見とれてしまった。

映画のように２週間の休暇が取れるとしたら？
「最近はずっと旅に出ているので、家でゆっくり
過ごしたいわ」とキャメロン。
どこかに出かけるとしたら、きれいな大自然の
中で馬に乗りたいそうだ。
「子連れ（４人の子持ち）で行くか一人かで違
ってくるけど、一人ならアウトドアにいきたい。
山登りがしたいな」とジュード。

新しい出会いを得るためにはどうすればいいと思う？という質問に
「環境は大切。外に出ないと何も起こらないのよ。まず外に出て
自分らしさをエンジョイして。人生は冒険よ」とキャメロン。
「環境を変え、自分に恋をすること」とアドバイスをくれたのはジュード。
そんなジュードの理想の女性の条件は
１．僕が父親であるということを理解してくれる人。
２．明るい人。よく笑う人がいいんだ。
３．俳優はストレスが多い、それを理解してくれる人がいいな

役作りについて、キャメロンが「アマンダ
を現代的な女性として演じたかったの。
彼女が１５年間泣いていないことでの
心の葛藤を分かってもらいたかったの」
と語ると、「シナリオの良さにひかれて
参加したんだ。今までシニカルでダーク
な役が多かった僕に、このグラハム役を
振った監督は勇気があると思う。
ちょっと軽い男で前向きな性格の役。
実際の僕とは違うけれど、監督に“ポ
ジティブに演じて”といわれ、楽しく演じ
た役なんだ」。とジュード。

本作は仕事のストレスや恋の悩みを抱えた二人の女性が２週間“ホーム・エクスチェンジ”をして、
家も車も交換した休暇中に新しい男性に出会うというロマンチックなラブストーリー。

とびっきりのスマイルで「楽しんで作った映画です」とキャメロン
が挨拶すると、「映画を楽しんでください。この映画に自信を
持っています」とジュードも笑顔で挨拶。豪華２ショットでの
来日でカメラマンの数も１００人以上、報道陣も５５０人が集
まった。

思いっきりキュートなラブストーリー『ホリデイ』のプロモーション
の為にキャメロン・ディアス、ジュード・ロウが来日し、ラブコメの
巨匠ナンシーマイヤーズ監督（『ハート･オブ・ウーマン』『恋愛
適齢期』）と共に３月１４日に記者会見を開いた。

「“ひとところにしかいられない、探幽。ひとところにいられない、ギンコ”このフレーズが好きで、
常にその言葉に惹かれていた気がします…」。と蒼井がいうように、不思議な瞬間（とき）の
流れに身を任せ、自らが漂う作品。
「日本の自然を、アニメではなく実写で描きたかった」と監督のいうように、美しい日本の自然
と、不思議な世界がたっぷりと描かれている。
何度も観て、幽玄なる“蟲”の世界に一歩ずつ、足を踏み入れることをお勧めする。

本作は海外の映画祭からの招待が続き、公開オファーも相次いでいる。
「海外で受け入れられる日本映画が出来るのは嬉しいし、それに参加できる事は幸せ」と
オダギリ。

「みなさん素晴らしかったですね！」とキャストの演技を称賛した監督の印象については
「間（ま）をゆっくりめに撮るとか、セリフのタイミングを遅らせる…という手法が印象に残って
います」とオダギリ。
「現場での監督は大きな存在感があり、パワーを感じました」と大森。
「セリフ面で、ゆっくり話すように指示があり、そうすることで探幽という人物が少しずつ掴め
ていく事が出来たと思います」と蒼井。

「２年前に撮った作品ですが、時間をかけて日本の四季がうまくおさめられキレイで迫力のある
映画になっています。是非ご覧になってください。」と挨拶したオダギリは「“蟲”というのはとても
感覚的な存在で，それに向き合う蟲師という仕事はとても難しかったけれど、説明できない世
界感を原作者の漆原さんが考えた魅力的な話で、蟲師ギンコの、蟲をやっつけるというのでは
なく“おさめる”という姿勢に共感を持ち、原作のイメージを壊さず、縛られないように演じました」
「撮影には日々疲れていましたが、スタッフやキャストたちと家族的な感覚になり、楽しい思い出
になりました」と語った。

「不思議な映画なので、楽しんで欲しい」と挨拶した大森南朋は「すっ転ぶシーン
ではすりキズだらけになりましたが思い出深い作品になりました。
地に足の着いた人間っぽさが出せればと思い、演じました」と語った。

初めて和装での映画出演となった蒼井優は「着物を着たままでお風呂に入れら
れるシーンでは何度も繰り返し撮影され、乾かしてはまた風呂の中に入る、を繰
り返し大変でした」とエピソードを披露。

『ＡＫＩＲＡ』、『スチームボーイ』などで世界
に名をはせた天才大友監督は、コミックの
実写映画化にあたり一番苦労したのは
１００年前の世界を切り取るためのロケ地
探しだったという。
過酷なロケ地探しで、まず、朱雀池（滋賀県）が見つかり、「これなら“出来る！”と思った」「アニメと実写の違いは、
役者を使う、使わないというところにあると思う。
実写では役者さんの個人の力に頼るしかない…そういう事がしたかった」と映画化の心境を語った。

「この映画の蟲は昆虫の虫ではないです」と
オダギリがいうように、“蟲”は精霊でも幽霊
でも、物の怪（け）でもない―１００年前の
日本、誰も見たことが無い生命体“蟲”と
人とのかかわりを描いた摩訶不思議な世界
が映画化された。

アニメ界の巨匠大友克洋の１６年ぶりの実写
映画となった話題作『蟲師』の記者会見が３月
１２日に、緑の庭園が美しい八芳園で開かれた。
主演の蟲師ギンコを演じたオダギリジョーをはじめ、
文字で蟲を封じる探幽役の蒼井優、虹に似た
蟲を探す、ギンコと旅の道連れとなる虹郎役の
大森南朋が顔をそろえた。
会見の前に広い庭園の中でフォトセッションが
行われ、白地に赤い菊の模様をあしらった美し
い着物姿で現れた蒼井優がカメラマンの視線
を独り占めにした。

実際、セットが一つだったため、５人のキャストは常に一緒に行動することになり、
撮影終了後も５人で食事に行くほど、仲良くなったという。「互いに触発し合い、
自分の持つ以上のエネルギーが出た」と小出。香川は、「こんなに気を遣わない
現場は初めて。撮影現場の楽しさが画面に表れている」と笑顔で語った。
佐藤監督は、「大人部門のユースケと香川さんが、
若者部門の小出と小栗を引っ張り、芸人部門の
塚地がそれにうまく乗っかった。奇跡のキャストの見
事なチームワークを見てほしい」と作品の魅力をア
ピールした。

昨年の夏、３週間かけて行なわれた撮影のエピソードが披露されると場内は爆笑の連続に。
塚地が「撮影の合間は下ネタばかり話していた。まるで男子校の部活みたいだった」と話すと、「ここで言ったら
捕まるような話ばかり。飲めば全裸になるし…（笑）」とユースケ。小栗は、「みんなクレイジーで、こういう大人に
なってもいいと安心できた（笑）」と語り、ユニークな共演者たちとの撮影を振り返った。

たった一つの部屋の中だけで進行する
物語だが、『Ａlways三丁目の夕日』
で脚光を浴びた古沢良太の脚本が、
実に巧妙に書かれていて興味深い。
グラビアアイドル如月ミキの自殺から１年、
ファンサイトで交流していた熱烈なファン
の５人が、１周忌の追悼会で初めて集
まる。
ミキの思い出話に花を咲かせるはずが、
その中のひとりにミキを殺した犯人であ
る可能性が出てきたことから、ムードは
一変。
疑惑を消すための証言が、大きな謎を
呼び、ミキの死の真相をめぐる推理劇
へと発展する。

初夏に公開されるワンシチュエーション・サスペンス映画『キサラギ』
に出演する小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、香川照之、
塚地武雅（ドランクドラゴン）が３月５日、佐藤祐市監督と共に
都内ホールで開催された完成披露試写会に登場し、舞台挨拶
を行なった。

サスペンス映画とはいうものの、
個性豊かなキャストの顔ぶれを
見れば、コメディー色が濃いこと
は容易に想像できよう。
ユースケが「パイプカットをして役
作りをした」「分娩台に上がった
つもりで頑張った」とジョークを交
じえて映画への意気込みを語っ
た舞台挨拶は、緻密な会話劇
で笑わせる作品の雰囲気そのま
まで、大いに会場をわかせた。

許し（菊地）、ＣＯＭＰＡＳＳＩＯＮ（監督）、絆（役所）、魂（二階堂）
それぞれの“心の言語”を書き、パズルにはめ込んだ４人は、
“人は皆つながっているんだ”ということを示すため、手をつないでフォトセッションに臨んだ。

注目の菊地凛子は、監督について「監督は情熱的で愛情のとても
深い人。信用できて、私を信用してくださり、素晴らしい経験が出来
ました」
難しい役柄を体当たりで見事に演じきった。
好きな場面は「公園でチエコがこれから起こることに対してワクワク
しているシーンで、悪い事が起きるとは思えない、希望に満ちたシーン
になっていて一番好きなシーンです」
今後については「まだ先が見えて来てはいません。今来ている仕事を
丁寧にやって行こうと思います」と抱負を語った。

役所は「一発の銃声の“音の痛み”というものを初めて経験した」とコメントし、
「悲しい物語の中にもどこかに希望はあるんだということを教える映画になって
いる」とコメント。
二階堂は「人間、お互いが持っている愛を伝える事が言葉だけじゃない、
というのが伝わってくる映画だと思います」と語った。

「この映画の原動力となったのはコンパッション＝深い思いやりや哀れみ、といった感情で、
これはいま忘れられた存在になっている。人には人間的な思いやりが必要だと思う」。
「この映画は深い人間的な体験が出来る映画であり、人は皆兄弟であり、同じだと
いうことが分かる映画だ。言葉が通じなくても、心が通じ合う事が無くても人間と人間は
何かでつながっている」と、イニャリトウ監督。

アメリカ、メキシコ、モロッコ、東京で“一発の銃弾”が引き起こした事件に巻き込まれて
いく人々。出会うはずも無い人々が運命のいたずらによって絡み合ったとき、３つの事件
がひとつにつながっていく。

アカデミー賞で惜しくも受賞は逃がしたが世界中から
大注目されている生の菊地凛子を見ようと大勢の
報道陣が会場に詰め掛けた。

「ピーターというキャラクターは大好きで、すでに僕の一部になっています。遊園地のライド
に乗っているような感覚で、楽しく続けていける映画なんだ」「明るい部分とダークな部分
のバランスが役者としては難しくて、チャレンジでもあったんだ」と、トビー。

特殊な蜘蛛に噛まれたことで「スパイダーマン」＝ヒーローになって
しまった、ひとり青年の苦悩や葛藤が等身大で描かれたこのストｰ
リーは多くの人の共感を呼び、他のヒーローものを大きく引き離し
たメガヒット作品になっている。

「スパイダーマン」シリーズへの出演で、ワークアウト（体力づくり）に精を出しているトビーだが
今回魅せているセクシーシュットにも注目。
「セクシーだったでしょうか？みなさんが観て、判断してください（笑）。この仕事を引き受けて、
ワークアウトは当たり前のことになっています。もともと好きでしたし…」と、満面笑顔のトビー。

「特に力を入れたのは“テーマを決めて撮る”ということ―今回は“許す”ということです。」と、プロデューサー。「人は
過ちを犯し、それからどうやって抜け出すのかということです」。
ピーターが多くの試練にあうのも見所の一つとなっている。キルスティン・ダンスト扮するメリー・ジェーン・ワトソンとの
恋のゆくえも気になるところ―。

見所は山ほど用意されているが、スパイダーマンと、彼に父親（ゴブリン）を殺されたと思っているハリーとの空中で
の一騎打ちは瞬きも許されないほどのスピード感溢れる物になっている。
「ワイヤーアクションは前回よりも更にエキサイティングなものになっています。男対男の対決で、素晴らしい場面と
なっていますが、楽しい雰囲気も出すようにしました」と、トビー。フランコは「今回、アクション場面に初めて参加す
る事が出来、興奮しました。大変だったけれど、楽しい経験をする事が出来ました」と語った。
狭い路地の空間をすり抜けるシーンは特に複雑に撮られていて、いったいどのようにして撮ったんだろうか？とにかく、
興奮はおさまらない。

作品はまだ出来上がってはおらず、会見前に特別編集された３０分の
フッテージ上映があった。あっという間の３０分だったがスペシャルな映像
を垣間見る事が出来、興奮気味のまま会見に臨んだ。

とにかく盛りだくさんの内容に、期待は大きく膨らむばかり。
早く全編が観たい！
4月16日には日本でのワールド・プレミアが決定されている。
GWに観る映画はこれで決まり！！