[2007年5月7日アップ]

渡辺あや

海水浴や秋祭り、バレンタイン・デーや修学旅行など、ささいな変化に沸き立つ
田舎の子供たちの素直な感性が最後に見つけるのは、何気ない日常の大切さ。
佐藤浩市が、「良い優しさと痛さがあり、お尻がこちょ痒くなるような初々しさを感
じる映画」と語ったように、広海との交流をとおして、かけがえのない田舎暮らしの
日々に気づくそよの姿が印象的。微笑ましいエピソードの数々に大いに笑いなが
らも、胸に染み入るような感動が味わえる青春映画が登場した。

都会から広海が来たことで、ちょっぴり世界が広がった、田舎育ちのそよや子供たちの姿が温かいユーモアを交えて描か
れている。デビュー作『ジョゼと虎と魚たち』で一躍脚光を浴びた脚本の渡辺は、原作コミックの大ファンで、長年脚本を
志願していたという。
「原作の素晴らしさを保った形で映像にすることだけを考えた」と話す渡辺は、ほとんど原作のセリフを使って物語を脚色
し、作者のくらもちふさこから絶賛されたそう。

そよの父親を演じた佐藤浩市は、「確実に自分が失ったものの中で生きている二人(そよと広海)は本当にまぶしい。
夏帆の水着姿なんてまぶし過ぎて見れなかったよ」と笑顔でコメントした後、「夏帆は朴とつとした印象が良い。岡田は、
今どきの男の子でありながら、根っこでは田舎生活に順応していく広海と同じ部分を持っている。そういう根っこの部分
を彼が意識して探しながら演じているのを見るのは楽しかった」と語った。

東京から転校してきた男子中学生・大沢広海を演じた
岡田将生は「僕は、クールな広海とはまったく違い、一
度話し出したら止まらないほどのおしゃべりだ」と語った
が、大勢の観客を前にかなり緊張していたようで、答え
の途中で「何を言っているか分からなくなった」と慌てしま
い、観客の笑いを誘う場面もあった。そんなこともあって、
映画同様に舞台挨拶もほのぼのとした雰囲気で進行
した。



山下敦弘監督

夏川結衣

佐藤浩市

清楚な美少女の登竜門、11代目リハウスガールに選ばれて注目された夏帆は、本作が映画初主演。撮影当時
15歳だった夏帆は、ピュアで純朴なそよを自然体で演じ、美しく輝いて見える。
そよの母親を演じた夏川結衣は、「衣装合わせで見た水着姿の夏帆ちゃんは、女性の私でもドキッとしてしまうくらい
まぶしかった。15歳の可愛らしさと美しさ、危うさとすがすがしさを持ち合わせた夏帆ちゃんを見て、この映画は絶対成
功すると思いました」とコメントした。

撮影で苦労したのは「周囲に何もない環境で、撮影後の夜の時間が長かったこと」と言って笑わせたのは山下監督。
夏帆は、毎日夜になるとホテルでみんなとトランプをして遊んだのが楽しかったそうで、「スタッフやキャストとずっと昔から
知っているような関係になれた」と撮影の思い出を振り返った。


岡田将生

夏帆

素朴な女子中学生そよを主人公に、のどかな田舎で
暮らす人々の日常がほのぼのとしたタッチでつづられる。
撮影は、昨年の夏から秋にかけて、原作と同じ島根県
浜田市で行われた。雄大な自然に囲まれ、ゆったりと
した時間が流れる田舎の穏やかな雰囲気は映画の魅
力のひとつになっている。
そよは、小学生と中学生合わせて全校生徒が6人とい
う村の分校に通う中学2年生の女の子。一番年上の
お姉さん的存在だが、良かれと思ってやったことがいつも
裏目に出てしまうという一面も持っている。

くらもちふさこ原作の人気少コミック『天然コケッコー』が
映画化され、4月26日、都内のホールで完成披露
試写会が行われた。上映前の舞台挨拶には、ヒロイン
の右田そよを演じた若手女優・夏帆をはじめ、共演の
岡田将生、夏川結衣、佐藤浩市、監督の山下敦弘、
脚本の渡辺あやが登場した。

取材:能登春子

シネスイッチ銀座ほか
       夏休みロードショー


[4月30日アップ]

多部未華子も出演し
華を添えている

今の私たちの平和には、“青春を犠牲にした若者たちの姿があった”ということを忘れては
いけません。
深いメッセージを伝える映画です。

最後に石原都知事が「平和はありがたいものだが、一部毒がある。60年続いた(日本の)
平和の中で、日本人が失いつつあるもの、価値観、生きる姿勢が希薄になってきている。
日本が平和のために払った犠牲を反省も含めてこの作品が充実したものになることを願っ
ている」と締めくくった。



筒井道隆

窪塚洋介

徳重聡

石原都知事の“坊主になれないような俳優はいらん!”との言葉どおり、キャストたちは
髪の毛を3分刈りにし、自衛隊に体験入学もした。
徳重「シャキッとするというか、僕にとってありがたい空間でした」
窪塚「身の引き締まる思いがしました。背筋が伸びましたね。自衛隊員の方に僕たちの
先輩(特攻隊員)を演じるということを忘れないでくださいと言われ、その言葉が胸にしみ
ました」
筒井「精神的なことを教えられた気がして、感謝しています。坊主頭は嫌いじゃないので、
うれしいですね」

田端少尉役の筒井道隆は「戦争を知らない世代ですが、僕たちがこの映画を作る意味を考えながら演じたい」と
それぞれが真摯な表情で映画にかける想いを語った。

少尉・板東勝次役の窪塚洋介は「この映画が世界平和と、もう二度と戦争を繰り返さないためのひとつの大きなきっ
かけになることを願っています」

陸軍少尉・中西正也役の徳重聡は「バリバリの軍人の中の軍人を演じます。特攻というものを僕自身が学び、戦争
の悲惨さ、特攻隊員達がいたということを観てくれる方々に伝えたいと思います」



スタッフ・キャストが勢ぞろい

石原慎太郎

岸恵子

新城卓監督

石原都知事の熱烈ラブコールでトメさんを演じることになった岸恵子さんは「菩薩のようなトメさんが、散っていく若者
たちを心から愛した人であったことを撮影現場の近く(鹿児島県)に行って、改めて知りました。トメさんを真心こめて
演じたい。」「特攻で散った若者たちはみんなみんな素晴らしく、美しい若者たちでした。知覧でのロケで桜並木を兵
たちが歩いているのを見て、涙が流れました。さまざまな若者たちをやさしく包んで心の底から真心こめて母親の気持
ちになって演じたい、この映画は世界中の人に観てもらいたい。」と語った。

トメさんと親交のあった石原都知事は「戦争、かつてまぎれもなくあった美しい青春
像を若い俳優さん達に体現してもらって、いい財産、遺産になれば嬉しい」とコメント。

太平洋戦争末期、特攻隊員として散って行った若者たちから母のように慕われた
実在の人物:鳥濱トメさんを主人公に、トメさんの視点からみた特攻隊員達の散
り行く青春像を、原作を書いた石原東京都知事が脚本・製作を努め、映画化
された。
昨年の4月に都内ホテルで行われたスタッフ、主要キャストたち14名による製作
発表会見をレポートした。

取材:福住佐知子

5月12日 全国東映系ロードショー


[4月26日アップ]

サバイバル、狙撃、陰謀、サスペンス、ミステリー、―すべての要素
が詰まったアクションの傑作。
マークの新しい顔に出会える作品、公開をお楽しみに!

今回ゲストで登場したのは横綱の朝青龍関、
ふたりでがっちり握手を交わし、「将来的には
共演したいね。もちろん敵じゃなくて友達役で」
とマーク。
ふたりで「頑張れ!僕もがんばる!」とお互いに
エールを交わした。

「今後も才能溢れる人たちと仕事をしていきたい」と意欲的な姿勢を見せたマークの
次回作はシャマラン監督の作品でマット・デイモンと共演する『ザ・ファイター』だそうだ。
ボクサーとトレーナーの兄弟の話だそうだが、楽しみに待ちたい。



役作りのために、海兵隊の元スナイパーをコンサルタントに雇い入れ、厳しい訓練を受けたそうだ。
「銃を扱うことで殺し方を学び、同時に生かし方や生き延びる方法も学んだ」と話した。

「今後もいい映画を作りたい、いい映画に出たい」と言うマークは、将来はプロデュースや監督にも興味を持っていると話
した。ロマンティックなコメディにも挑戦してみたいそうだ。どんなラブストーリーを演じてくれるのか観てみたい。

銃を扱った映画なので銃に対しての質問も多かったが、マークは「僕は所有もしていません」。ときっぱり。
「理想を言えばすべての銃をなくすることだと思いますが、どうやって人を守るかということ、事件が二度と起きないことを祈
ります」とコメントした。

今回演じる上で一番苦労をしたのはラストの「氷河でのシーンだった」と、マーク。天候に左右されることも多く、「乗り物
嫌いの僕は、スタジオのグリーンスクリーンの前で撮影したかった」と本音をポロリ。敵に追い詰められ、タグボートに引きず
られ汚い川を下るシーンでは「おぼれそうになった」と苦笑しながらエピソードを披露した。
共演者のダニー・グローバーについては「今回彼は悪役でしたが、普段はとてもいい人で、悪役をエンジョイして演じてい
ました」と話した。厳しい注文をつけた監督については「ストーリーテラーとして素晴らしい」と称賛した。

スワガーと言う人物のどんなところに魅力を感じたのかと言う質問に「スワガーはタフで、賢く、頭も
切れる人物。そのコンビネーションが魅力的でした」とマーク。
スワガーはスナイパーを退き、山の中で犬と一緒に静かに暮らしているのだが、マーク自身もアウト
ドアは大好き。共演した犬とのエピソードを披露してくれた。
買い物から帰ったスワガーに、冷蔵庫からビールをくわえて取り出し渡すシーンがあるのだが、「彼
(犬)はビールが大好きで、飲ませないと演じてくれないんだ。彼は素晴らしい俳優だったが、殆ど
酔っ払っていたよ(笑)」

/極大射程

国家の巨大な陰謀に対し、ひとりで立ち向かう孤高の狙撃手=ボブ・リー・スワガーを演じたマークだが、「スワガーを演
じる事は大きなチャレンジでした。監督(アントワーン・フークア『トレーニング・デイ』(01))は僕が“出来ない”と言っても
聞き入れてはくれず、“やってもらうためにお金を払っているんだ”と、次々に厳しい注文を出し、僕をプッシュしました」。
「肉体的にも大変でしたが、名誉を重んじるキャラクター=スワガーを演じることを誇りに思いました。今回一番大事だっ
たのは役柄を信じられるものにすることでした。自分の役に集中して演じました」と、語ったマーク。

ジョージ・クルーニーと共演した『パーフェクトストーム』(00)以来
の来日となったマークは「久しぶりの来日です。
また戻ってこれてうれしく思います」と挨拶。笑顔が素敵なナイス
ガイ。

本年度のアカデミー賞で最優秀助演男優賞にノミネートされた
マーク・ウォールバーグ(『デパーティッド』)が最新作(6/1公開)
『ザ・シューター/極大射程』のPRのために来日し、4月25日
に都内ホテルで記者会見を開いた。

取材:福住佐知子

6月1日 日劇3ほか
   全国ロードショー


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 ロッキーファイナル
サンシャイン2057
 ドルフィンブルー 
 ラストラブ
 ブラックブック
 ホリデイ
 蟲師
 キサラギ
 バベル
 スパイダーマン3
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 ゴーストライダー
 ドリームガールズ
 檸檬のころ
 さくらん
 龍が如く
 ディパーテッド
 幸せのちから
 夏物語
 あなたを忘れない
 神童

[4月15日アップ]

[4月19日アップ]



ピーターを暖かく見守る叔母=メイ・パーカー役のローズマリー・ハリスも今回一緒に来日した。
「年配の女性、男性に警告します。ハラハラドキドキしっぱなしの映画です。私もハラハラ、ドキ
ドキしました」と温かな笑顔で挨拶した。

「カメラのマジックと編集で時を動かすことが出来る“映画”に魅せられた」というサム・ライミ監督やキャスト、スタッフ、
様々な人々の作品にかける熱い思いが結晶した最高のエンターティンメント作品がいよいよ観られる!!!
スタッフ、キャストが全身全霊を尽くして撮り上げた作品を絶対見逃さないで。

本作は全編すべてが見所なのだが、「今回は特にサンドマンのビジュアルを作り上げるのに苦労した」
と監督。「コミックに書かれたキャラクターに生命=魂を吹き込むこと、観客が共感できるようにキャラク
ターに人間性や欲望をもたせ、リアリティ溢れるものにした」砂の持つ性格を把握するために様々な研
究とリサーチを重ね、サンドマンのキャラクターを丁寧に作り上げ、見事に魂を吹き込んだ。「僕自身
もキャラクターと共に旅をしたよ」と監督が云うように観たこともない映像が画面いっぱいに現れ、興奮
度は常にMAX。

ジャパン・プレミアで完成作品を観たキャストたちだが、トビーは「結構良かったな!と言う感想です」と笑顔。キルスティン
は「素晴らしいキャストと素晴らしい作品に参加できたことを嬉しく思います」。フランコは「作品の一部になれて嬉しく思う」
とそれぞれに感想を述べた。

本作で敵役のサンドマンを演じたトーマス・ヘイデン・チャーチは低い魅力的な声で「昨日(ジャパンプレミア)は熱心な
日本の皆様と一緒に映画を観る事が出来て、嬉しく思います。温かな歓待を受けています」と挨拶。
パーカーのライバルカメラマン、後にスパイダーマンの最強の敵ヴェノムに変身するエディ役のトファー・グレイスは「私は
シリーズの1と2の大ファンだったので、本作で参加し、作品の一部になれてサイコーの気分です」とコメントした。

「このシリーズを通して私も成長しました。監督にもそのように言われて嬉しかった。作品に参加し
監督とも親しくなり、信頼関係のもとで一緒に仕事ができたことに非常に満足しています」と語った
(ハリー・オズボーンを演じた)ジェームズ・フランコ。
―本作ではピーターとハリーの友情関係に大きな変化が見られる―



来日した
『スパイダーマン3』
御一行の面々

メイ・パーカー

フリント・マルコ/サンドマン

エディー・ブロック/ヴェノム

ハリー・オズボーン/ニュー・ゴブリン

MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)

ピーター・パーカー/スパイダーマン

ローズマリー・ハリス

トーマス・ヘイデンチャーチ

トファー・グレイス

ジェームズ・フランコ

キルスティン・ダンスト

トビー・マグワイア

サム・ライミ監督

「MJ=メリー・ジェーン・ワトソンと共に成長しました」「シリーズの1の時はまだ17歳でしたが、
いま25歳になりました。MJが女性として勇気を持って一生懸命に生きて成長していく姿を
演じる事が出来、MJと一緒に成長できたことを嬉しく思います。苦労のしがいのある作品」
と語ったキルスティン・ダンスト。

「キャラクターが成長していく姿を描きたかった」という監督に応えるように
キャストがそれぞれの思いを語った。

本作では普通の青年が環境の変化の中でどのように成長するのかと
いう事が描かれています。サム・ライミ監督のチームで仕事が出来る喜
びと演技をすることの喜びを感じた」『スパイダーマン3』では悪のパワー
に対し、自分自身との闘いやヒーローとしての孤独や苦悩も深く描かれ
ており、「3に挑戦する事は新しい領域に入っていくこと、とても興奮し、
ドキドキすることでした。7〜8年この作品と一緒に歳を重ね、キャラクタ
ーと共に成長しました。」と語った(ピーター・パーカー/スパイダーマンを
演じた)トビー・マグワイア。

スパイダーマン・シリーズの最高傑作の呼び声も高い本作について、
サム・ライミ監督は「私がこの映画で達成しょうとしたのは、キャラクタ
ーが人間として、どう成長していくのか、他の人間との関係がどのよ
うになっていくのかということを描くこと、人間関係を明らかにし、人間
としての成長の旅を描きたかった」と熱く語った。

5月1日に世界最速公開される『スパイダーマン3』のPRのためにサム・ライミ監督をはじめ、
トビー・マグワイアやキルスティン・ダンストなどの主要キャストがそろって来日し、4月17日に
六本木アカデミーヒルズで記者会見を行った。16日にはジャパンプレミアが開かれ、スパイ
ダーマン(ハリウッドから本物のスタントマンが来日)も登場し、会場を盛り上げた。

取材:福住佐知子

5月1日 日劇1ほか
       全国ロードショー








仕事や恋愛につまずいた二人の男女が、衝突を繰り返した末に作り上げた究極の
ラブソングを是非聞いて欲しい。
シニカルだけど、とってもキュートな大人の遊び心があふれた映画だ。
とびきり弾けた80年代を知る人なら、より楽しめるだろう。ヒューの名(迷)ダンスも
スクリーンでたっぷり楽しんで!

初共演のドリューについて、「太陽のように明るく、周りのものすべてを愛するポジティブな女性」とコメントしたヒュー。
「僕とは真逆だよ」と言って会場を笑わせたが、劇中のアレックスとソフィーも実に対照的で、二人の波乱万丈な恋
の行方に最後まで目が離せない。

本作はビジュアル系のポップスターが多数登場し、
ノリの良いサウンドが流行した80年代のミュージ
ックシーンを茶化した痛快なコメディーだが、愛を
語る美しい言葉がちりばめられたロマンティックな
ラブストーリーでもある。
アレックスが人気回復のためにラブソングを作曲
する一方で、ラブソングを書くことで失恋の痛手
から立ち直ろうとするソフィー。

冒頭で流れるアレックスが所属した人気バンド“pop”のミュージックビデオは超必見だが、ビデオに出ているアレックスは
26歳という設定で、ロン毛にフリフリシャツで若作りし、怪しいダンスを披露しているヒューの姿は爆笑ものだ。
「トップクラスのヘアメイクアーティストに頼んだが、どうやっても26歳に見えなかったよ。悪い娼婦が厚化粧しているみた
いだった(笑)」。
今後、歌とダンスのある作品に出演するかと聞かれて、「歌はやるかもしれないが、ダンスは勘弁して」と苦笑交じりに
答えたヒュー。「ダンスが見たい!」「踊って!」という観客の熱烈な声援に応えて、ほんの一瞬だけ、セクシー(?)な
腰振りダンスを披露してくれた。



見どころは、何といってもアレックスを演じたヒューが、歌やピアノ、ダンスを初披露していること。
「とても大変だったけど、歌は音程をはずしてもコンピュータで修正できるので楽だった(笑)。
ピアノは特訓すれば弾けるようになったよ。でも、ダンスは話が違う、体で感じるのが難しい。
今でも酔っ払ったら踊れるという程度だよ(笑)」と、ダンスの話になると渋い表情を見せたヒュー。
それもそのはず、ヒューが披露するのは、80年代のポップスター風のダンス。さわやかさとセクシー
さをアピールしたダンスは、当時女性ファンをメロメロにしたものの、今見てみるとかなりサムイ。

忘れ去られた80年代の元ポップスターのアレックス(ヒュー)が、カムバックのチャンス
をかけ、作詞の才能を見込んだ元ライターのソフィー(ドリュー・バリモア)と組み、人
気アイドル歌手のためにラブソングを作ることに―まさにタイトルどおり、ラブソングが
できるまでを描いた思いっきりスウィートなラブストーリー。

約2000人が詰めかけた会場の9割が女性客。ヒューが
現れると、「ヒュー!ヒュー!」という黄色い大声援が沸き
起こった。
その後もヒューの一挙一動に歓声が沸きおこり、大盛り上
がりの舞台挨拶は、46歳になっても衰えを知らないヒュー
の人気を見せつけた。
ラブコメの帝王ヒュー・グラントとドリュー・バリモアが初共演したロマンティック・コメディ
『ラブソングができるまで』のジャパンプレミアが、4月12日、東京国際フォーラムCで
開催され、この日のために来日した主演のヒュー・グラントが、舞台挨拶に登場した。

取材:能登春子

4月21日 丸の内プラゼール他
            全国ロードショー


[4月12日アップ]

ヨーコの生き方は、薫の心に何を残していたのだろうか。薫とともに、しばし80年
代の夏への旅を楽しんでほしい。80年代の懐かしさに浸った後には、きっとポジ
ティブな気分になれる、不思議な味わいのある映画だ。
最後に、竹内は、「うまく説明できないけれど、とにかく後味の良い映画」、根岸監督は、「良い夏休みに
出会った、と思ってくれたらうれしい」と観客へメッセージを送った。

左から
松本花奈、竹内結子、根岸監督

1980年代という時代性も映画のキーワードになっている。ちょうど1980年に
生まれた竹内が、「これから何が起きるか分からない不思議なワクワク感が詰
まっていた」と80年代のイメージを語ったように、ヨーコは、80年代を精一杯に
生きる女性の象徴だ。大人になり、仕事や人生に行き詰まりを感じている薫が、
20年前の夏、ヨーコと過ごした刺激的な日々を振り返るうちに何かを学ぶ。

薫を演じた松本花奈は、冒頭の挨拶で「小学4年生になりました」と
丁寧に自己紹介。直立した姿勢と緊張した面持ちが、なんともかわ
いらしい、おとなしい印象の女の子。
映画の中では、生真面目で引っ込み思案の薫を好演しているが、
「自分の意見を出さないところや、事件があってもあまり騒がないとこ
ろは薫に似ている」とコメント。竹内との共演で、「忙しい日も撮影中
にお味噌汁を作ってくれて優しかった」と微笑ましいエピソードを披露
してくれた。


竹内は、「慣れないところに初めて入っていく感覚があったので、監督
と相談しながらヨーコ像を練り上げていきました。女性としてやってはい
けないことをやるのは楽しかった」とヨーコ役を楽しみながら演じた様子。
ヨーコの生き方は、「自由に自分の道を切り開いて進み、一人でいて
も寂しくない人はいいな」と話しながらも、実際に演じて、一人でいるの
も楽ではないと感じたのだそう。
「憧れるというのは無いものねだりだと思った」と語った。

自由奔放なヨーコは、妻に家出された愛人に頼まれて、ご飯を作るために愛人の子供たちの前に現れる。二人の子供
たちは、大らかで屈託のないヨーコを自然と受け入れ、ほのぼのとした交流が始まる。元気で現代的なヨーコは、過去に
竹内が演じてきた役柄と全く違うタイプ。「これまで見ていた竹内さんの役は、しっとりした女性で、大体あの世からこの世
に現れる人だった…」と会場を笑わせた根岸監督は、「今回も突然現れるが、現れ方が違う。今までは、ゆっくりと男性
の後ろを歩いていくような女性だったが、本作では“オッス”と言いながら、正面から堂々と入ってくる。
今までの役とのギャップを楽しんでほしい」と語った。

根岸監督は、「あまり女性の映画を撮ったこと
がないので、素敵な女性の物語を撮りたかった」
と映画化の理由を説明、隣にいる二人を見な
がら、「二大女優が激突して楽しい映画になっ
た」と笑顔でコメントした。

1980年代のある夏を舞台に、父親の愛人
ヨーコと10歳の娘・薫とのつかの間の交流を
描いた物語。

芥川賞作家・長嶋有の原作を根岸吉太郎監督が映画化した『サイドカーに犬』は、
竹内結子の2年ぶりの映画主演作として注目の作品。
初夏の公開に先駆けて、3月29日、都内の映画館で完成披露試写会が行なわれ、
竹内結子、根岸吉太郎監督、子役の松本花奈が舞台挨拶に登場した。

取材:能登春子

初夏 シネスイッチ銀座他
         全国ロードショー


[4月8日アップ]


なぜか、しゃべる牛にも注目!

タイトルにもなっているBEGINの名曲『恋しくて』は、物語を集約する曲として登場する。ボーカルの東里は、最初は
プレッシャーを感じて、なかなかうまく歌えなかったという。

ぜひ映画館で、美しい石垣島と、そこに住む人々の本物の魅力に触れてほしい。のどかで、
ゆったりした時間が流れる石垣島の雄大な大自然や大らかで温かい人々の姿に心が癒される。

不慣れな2人の新人俳優を、監督が終始フォローし、2人の
ユニークなエピソードで笑いを誘うなど、インタビューは和やかな
ムードで行われた。世代や立場を超えて、仲の良い3人の姿
から、スタッフやキャストの深いつながりや、映画にかけた熱い思
いがひしひしと伝わってきた。

「『恋しくて』は、切ない歌だと思っていた。好きだけど別れなくてはいけない、という
思いだけが強かった」。だが、BEGINが『恋しくて』に込めた思いはまったく違うもの
だった。ちょうど撮影見学にきていたBEGINのメンバー、比嘉栄昇から「この歌が
歌えるのは、君を支えてくれるみんなのおかげ。だから『恋しくて』は、ハッピーな歌。
その人たちに感謝の思いを込めて歌えばいい」とアドバイスされ、うまく歌えたという。
東京で撮影されたこのレコーディングシーンには、石垣島で撮影を終えた山入端
はいないはずだったが、監督が山入端をこっそり東京に呼び寄せていた。「すべての
撮影が終わった瞬間に加那子が出てきたら、栄順は泣いてしまった」と、監督が
明かしたこの撮影秘話を聞き、思わず胸が熱くなった。



山入端佳美

東里翔斗

中江裕司監督

映画製作のきっかけについて監督は、「石垣島出身のミュージシャン、BEGINのエッセイ
集「さとうきび畑の風に乗って」に書かれていた、バカばかりしている高校生たちの話が印象
に残っていた」。
沖縄で音楽を題材にした映画の企画が持ち上がり、中江監督は、BEGINの成功物語
をベースにオリジナル脚本を書き上げた。エンディングにBEGINが登場するが、栄順たちが
成長してBEGINになったわけではない。「BEGINには、深く関わってもらいたかったが、
BEGINとして出演してほしかった。エンディングは、いろんな人をつなげたシーンにしたかった。
もちろん、BEGINたちと一緒に栄順やセイリョウもいる…」。

二人が自然体でいられたのは、役柄に共通点があったから。「歌が好きで、恥しがり屋で
ビビリなところが栄順と似ている。でも、違う点も理解しながら栄順に近づこうとした」と東里。
「自然体の加那子と同じだと思うくらい似ている」という山入端は、雨の日に靴の中が濡れ
て気持ち悪いと靴を脱いで裸足で帰ってしまうほど野性的なのだそう。
初めての映画出演については、「驚きの連続だった」と東里。山入端は「難しいけれど楽し
かった」と語った。

演技が初めての高校生たちのために、撮影は、ストーリーどおりに順撮りされた。「彼らが実際に成長する様を捉えた
かった」という監督の狙いは、見事に当たり、「二人は、役を演じていたのではなく、栄順と加那子を本当に生きていた。
表面的でない演技は、一番レベルの高い演技だ」と監督。



バンド活動を通じ、初恋を育む栄順と加那子には、東里翔斗と山入端佳美が、オーディションで選ばれた。オーディシ
ョンを受けた理由について、「募集要項にバンドをやっている人、という条件があって、面白そうだった」という東里は、オー
ディションが二次、三次と進むうちに不安を覚え、オーディションから逃げた日もあったそう。
監督は、「最初は、へらへらしている奴と思ったが、歌が抜群にうまかったから残した」と笑いながら東里の印象を語った。
一方、「『ハリー・ポッターと賢者の石』を観て、女優になろうと思った」という山入端については、「佳美は、オーディション
で、灯台で歌う重要なシーンを素で演じる事ができ、初めから加那子の気持ちに合っていたので驚いた」と話した。

監督は沖縄を舞台にした映画を撮り続ける理由を、「沖縄に住んでいる僕にとって、沖縄で撮影するのは自然なこと。
東京は、街が生きているという気がするが、沖縄は人が生きている。住んでいる人々の生活に豊かさを感じているから
いつも日常的なことを描こうと思っていて、特に沖縄を描こうとは思っていない。今回は、石垣島という土地で、高校生
の初恋をテーマに撮りあげた」。セイリョウ役の石田法嗣以外、高校生役は、すべて沖縄在住の現役高校生がオーデ
ィションで選ばれた。「プロの役者が、演技上の約束のもとで演じている映画ではなく、この話は、本当のことかもしれ
ない―と思える映画を撮りたかった」と監督。

幼なじみの高校1年生の加那子と栄順は、ひらめき
だけで生きているような加那子の兄セイリョウに誘われ、
バンドを結成し、メジャーデビューを目指す。

沖縄在住の中江裕司監督が、『ナビィの恋』
『ホテル・ハイビスカス』に続いて、石垣島に住
む高校生の初恋と友情を描いた思い切り明
るい青春映画を撮りあげた。
公開を前に中江裕司監督と、本作で映画
デビューを飾ったフレッシュな2人に2月19日
銀座でインタビューした。

取材:能登春子
撮影:福住佐知子

4月14日 テアトル新宿他 ロードショー


[4月1日アップ]

[4月5日アップ]

[4月6日アップ]

[4月7日アップ]

取材:福住佐知子


原作者のトマス・ハリス自らが脚本を書き、
殺人鬼レクターの根源が初めて語られる
本作で、“ハンニバル”というパンドラの箱が
開けられた。ハンニバルの人間形成に日本
が深くかかわっているということにも注目。是非、
目撃してほしい。

今回、レクターの出生の秘密にかかわる部分
で日本が登場している。
「武士道というものがレクターに大きな影響を与
えています。レクターはいろんな文化を吸収し
ていく人物で、芸術面へのぞうけいも深い…
そんな人物を演じる事はとても楽しかった」と
ギャスパー。
監督は最後に「今回はレクターの起源をたどる
物語。独特のテイストを持った、他の作品とは
ひと味違ったものになったと思います。是非、皆
さんに観ていただきたい」とメッセージを送った。

「アンソニー・ホプキンスはレクター博士という
人物を“映画史上の不滅の存在”に仕立て
上げた人です」と監督。「マネをしても出来る
わけも無く、部分的にディテールにこだわって、
僕自身のレクターを演じるようにしました」と
ギャスパー。

クールで残忍なレクター役を「とても楽しみましたね」とギャスパー。
「撮影中はゲームのように楽しんでいました。すべて特殊効果を使っている
ので、楽しむしかなかったんだ」
“人を殺しそうな顔だ”とキャスティングされたというギャスパーだが、「ほめ言
葉にとっていいのかなあ?演技に説得力があったのかな…」と苦笑。


日本の鎧兜を背に、
かっこよく登場したギャスパーは5度目の来日。

「ギャスパーには役作りのため、撮影前に医大に行ってもらった」と監督。解剖学の授業
を受けたギャスパーが「皮をはぐところがもう一度みたい!」と楽しそうに話すのを見て、
監督は「キャスティングに間違いはなかった。実際、ギャスパーはダークな部分を持って
いるんじゃないかと思ったほどだよ(笑)」とエピソードを披露した。
「多くの人がハンニバルのルーツを知りたいと思っていて、それが、今回映画化されまし
た」と話したのはプロデューサー。「ギャスパーはとても好奇心の強い人。ハンニバルを
自分のものにしょうと、一生懸命でした」とギャスパーの印象を語った。

1991年にアカデミー賞5部門を制覇した『羊たちの
沈黙』から16年がたち、今回、殺人鬼レクターの出
生の秘密を明らかにした『ハンニバルライジング』が映
画化された。
若き日のレクターを演じたギャスパー・ウリエルとピータ
ー・ウェバー監督、プロデューサーが来日し、六本木
で2月28日に記者会見を行った。

4月21日 GW
日劇PLEX他全国ロードショー


本作に出演し、紛争ダイヤモンドについて多くを学んだジェニファーが紛争
ダイヤは購入してはいけないと語ったように、本作を見ると、今まで美しい
ものの代表だったダイヤモンドを見る目が大きく変わる。今後、我々は良心
的な消費者にならなければいけない。
主要キャスト男女3人の入魂の演技は見ごたえ十分、特に演技者として
成長著しいレオの野性味溢れる演技は必見。暴かなければならない真実
の目撃者になってほしい。



レオについては「いいシーンにするためにはどんな努力も惜しまない、
すばらしい俳優、回りを考えアプローチしていく俳優だと実感しまし
た。今回彼はダニー・アーチャーに見事に生きを吹きかけたと思う」
と語った。
役作りのために多くのジャーナリストに会い、仕事への姿勢や持っ
ているノートの種類やペンの数までリサーチしたそう。「豊富な知識
をもち、冒険心も持ち合わせている…いろんな面を出したいと思っ
た」とジェニファー。
「3人は素晴らしい俳優たち。私はリサーチを真剣に
やってくれ、真摯な姿勢で作品に取り込んでくれる人
を選びました」と監督。
監督にはレオ、ジェニファー、フンスーをキャスティング
した理由を、またジェニファー、フンスーには監督の印
象を質問してみた。

モデルとして東京に滞在した経験もあるフンスーは2度目の来日。「アフリカ出身の私にはこの
作品へ特別な思いがある」と挨拶。「監督は素晴らしいストーリーテラー。脚本を読み、アフリカ
に住んでいた事があるのかと思ったほど正確にアフリカの生活について書かれている。一緒にいて
楽しいし、監督が撮れば、素晴らしい作品が出来る」と語った。
フンスーは尊敬していたレオとの共演で緊張し、セリフをかんでしまい、自分は周りの期待に沿え
る事が出来ないのではと落ちこんでしまったそう。尊敬していたレオのおかげで抜け出すことが出
来たとエピソードを披露。レオは偉大な俳優だと称賛した。

「久しぶりの日本、今回は家族と一緒に来ています」と挨拶した
ジェニファーは、「監督は一緒にいて楽しい人、知識が豊富で技
術にもたけていて、スケールの大きな叙事詩が語れる素晴らしい
監督」と絶賛。ジェニファーの称賛の言葉にテレる監督の笑顔が
印象的。

「ジェニファーはジャーナリストが持つ精神やエネルギーを見事に表現し、フンスーは自国
を代弁して演じた。アフリカ人のヒーローが映画史上初めて登場した。家族を守るという
演技が本当に素晴らしかった。レオは自分が書いた地球温暖化のドキュメンタリーの制
作に忙しく来日できなかったが、本作に自分を100%入れ込み、現地のアクセントも
完璧にマスターしていて自分を完全にアーチャーに変身して見せた。
私は目の前でレオの役者としての偉大さを目撃できた」と称賛した。

ジャイモン・フンスー

エドワード・ズウィック監督

ジェニファー・コネリー

「新作を持って日本に戻ってこれて嬉しいです」と挨拶した監督。「20年もの間内紛が続くアフリカですが、撮影は
ここ8年落ち着いているモザンビークで行いました。我々は経験したことのない貧しさを目の当たりにし、大きな驚き
を経験しました」過酷な場所での撮影は大変だったようだが、撮影隊が行くことで5000万ドルの経済効果をもた
らしたそうだ。

本作で元傭兵、悪に徹したダイヤの密売人ダニー・アーチャー役のレオナルド・ディカプリオ
が本年度のアカデミー賞レースで主演男優賞に、家族を守るためにすべてをかける男ソロ
モン・バンディー役のジャイモン・フンスーが助演男優賞にそれぞれが迫真の演技で、ノミネ
ートされた。紛争ダイヤモンドについて取材するジャーナリストのマディー・ボウエン役のジェニ
ファー・コネリーもキャリア最高の演技で魅せている。

『ラストサムライ』から4年、エドワード・
ズウィック監督が紛争ダイヤモンドに
潜む深い闇(密輸ダイヤの真実)を
テーマに傑作を撮り上げた。
4月7日の公開を前に、プロモーショ
ンのために主要キャスト2人が監督と
共に来日し、4月4日、都内ホテルで
記者会見を行った。

取材:福住佐知子

4月7日 サロンパスルーブル丸の内他
全国ロードショー


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シネマプレイスへのご連絡は

知的な印象のジェラルディン・ペラス

人生はあきらめないで、ポジティブに生きること。“誰にも輝かしいステージは用意されている”。
あなたの背中を押してくれる作品だ。

「この作品に登場する女性たちは率直な物言いをする人たちです。時にはすごく
わがままな女たちです(笑)。
日本の女性がこの作品に出ている女性たちをどのように受け入れるかとても
興味があります。
私自身(マリアンヌ)をいやな女に思ってくれないといいのですが…(笑)」と語った
ペラス。

終盤でペラスがあでやかに化粧をほどこし、背中の開いた大胆な
ドレスを身に着けて、ステージで歌う姿は見事に美しい。「歌うシ
ーンはとても心配でした。感動的な歌(フランス版「ローズ」)です
から、感動に自分が押し流されないように(感動を)抑えるのに苦
労しました」。



役との共通点は「あまり我慢強くない
というところですね。それと、常に物事
を隠しておくのではなく、真実を求めた
いという強い意志を持っている人物だ
ということ」

“輝いている女性”というのは何をしているときだと思いますか?と聞くと、「怒りを表現しているとき
とか、自分の欠点が見えるときなど、すべてを自分が表現しているときに光りが当てられていると
思います。それと、愛し愛されていることを感じるときがそうですね。好奇心を持つ事もすごく大切
だと思います」という答えが返ってきた。

本作は“和解”がテーマ。ペラス自身の他者との和解方法を尋ねてみると、「言葉はすごく大事
だと思っています。抱擁するとかの行為もありますが、聞いて欲しい、ということも大きいですね。
私は沈黙が怖い人なんです(笑)」

「マリアンヌはみんなを不愉快にさせる女で、心の中には絶望感
を持っている難しい役でした(マリアンヌはペラスの脚本家の夫と
監督が彼女をイメージして書いたのだそう)。
彼らは私がこの役をどのように受け取るのかを想定しながら楽し
んで書いたようです(笑)」

カトリーヌ・ドヌーブ、エマニュエル・ベアールなど豪華フランスの
女優陣が競演し、今年のフランス映画祭でオープニングを飾
った注目の群集劇『輝ける女たち』のプロモーションのために
来日した実力派女優のジェラルディン・ペラスに3月16日、
都内ホテルでインタビューした。

取材:福住佐知子
協力:能登春子

4月14日 Bunkamuraル・シネマ他
              全国ロードショー
  


「本作はあまりにもハッピーエンディング過ぎて、ちょっとした問題になった」と教えてくれたが、
どんな展開になっているかは劇場でチェックして。
「作品は慎重に選んでいる」というキムの今後の活躍が楽しみだ。

「本作は“男のドラマ”で、新米の刑事
が先輩刑事の血と涙を見ながら、本物
の刑事へと成長していく姿をお見せして
います。
それと、刑事は“走る”というのも観て欲
しい(笑)」とメッセージを送った。

取材:福住佐知子

初主演のキム・ミンジュン

映画初主演で不安に思った事は?と聞かれたキムは「問題はサイズですね。映画のビッグ
スクリーンにどう映し出されるのか不安でしたが、怖さよりも好奇心がありました」と語った。
初主演で自分に点数をつけるとしたら?という質問には「点数は自分ではつけられない」。
自分に対して厳しいというキムは「自分に点数はあげられない」と謙虚な姿勢をみせた。

お気に入りのシーンは?と聞かれ、キムは「先輩の
刑事が自らの死をもって手がかりを残すシーンは感
動的で、一番印象に残っている」と語った。
ホンジュの涙のシーンが印象的だが、キムは「簡単
に泣く方法は無いですね。台本を読み、中の役に
なりきるしかない」と演じることの難しさを語った。

本作で長編デビューしたソン・ヒチャン監督に「深い信頼感を抱いている」というキム。
本作は、新米刑事が事件や人間味溢れる先輩刑事に教えられ成長していくというストーリー。
キムが演じた新米刑事のホンジュは直感で事件を見分けることの出来る特殊能力を持つ、
天性の刑事。見所は生身のハードアクション。アクションシーンでキムは手を4針縫う怪我をした
そうだが、怪我をものともせず、多くの危険なアクションシーンに果敢に挑んでいる。

「仕事でオーストラリアに行って、帰ってきたばかり」と色黒
になって、より精悍さを増したキムだが、初主演映画の
プロモーションでの記者会見で緊張気味。
「緊張すると笑顔になるんです」とワイルドな外見に似合
わず、終始笑顔。
韓国はまだ肌寒いそうで、暖かい日本に来て「先に春が
訪れた日本に来て良かった」と来日の感想を述べた。
キムは186センチの長身で、俳優になる前はモデルとし
て成功している。

TVドラマ「チェオクの剣」のワイルドな盗賊役やヒョンビンと
共演した「アイルランド」で知られるキム・ミンジュンが初主
演映画『おまえを逮捕する』のプロモーションのために来日
し、3月26日に都内ホテルで記者会見を行った。

4月14日 
池袋シネマ・ロサにてロードショー


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 天然コケッコー
俺は、君のためにこそ死ににいく
 ザ・シューター
 スパイダーマン3
ラブソングができるまで
 サイドカーに犬
 恋しくて
ハンニバルライジング
 B.ダイヤモンド
 輝ける女たち
 おまえを逮捕する

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