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スパイダーマン3
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copyright 2006 anka corp all rights reserved.

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アーサーとミニモイの不思議な国
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鳳凰 インタビュー
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譜めくりの女
あの空をおぼえてる
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アフタースクール
いつか眠りにつく前に
死神の精度
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スピード・レーサー
クライマーズハイ
インディ・ショーンズ
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太王四神記 会見
花は散れども
美しすぎる母
ナルニア国物語 第2章
パリ、恋人たちの2日間
たみおのしあわせ
同窓会
ランボー
グーグーだって猫である
最高の人生の見つけ方

http://www.redcliff.jp

アジアン・ビューティー リン・チーリン

夫婦のラブシーンについては、「初めは何処まで演じたらいいのか、その感覚
をうまくつかむ事ができませんでした。あまりオーバーにやりすぎてもいけないし、
力の抜きぐあいやつかみぐあいがとても難しかったですね。
でも演じているうちに自分の心を小喬になりきらせ、近づけていくことで夫婦
のきめこまやかでしめやかな愛を表現すればいいのだということが分かってきま
した。自然な気持ちで役に入り込むことでジョン・ウー監督が求めていらっしゃ
る小喬像に近づけたのではないかと思いますし、ロマンチックで濃厚なシーン
を作ることが出来たんじゃないかなって思います」と語った。

壮大なスケールで作られた映像に加え、三国志の物語の
面白さと登場人物のひとりひとりがリアルに描かれていて魅
力的だ。
この映画は、是非劇場の大きなスクリーンで観て欲しい。

PartTのあと、来年4月にはPartUも公開されるので、見所を聞いてみると、
「PartU ではいよいよ(タイトルにもなっている)レッドクリフ=赤壁の戦いが繰
り広げられ、大きな見所となっています。PartTではPartUを盛り上げるため
の重要な部分がたくさん描かれています。例えば、三国志の中に登場する英
雄たちの素晴らしさがしっかりと描き分けられています。英雄同士の心の通い
合い、友情や勇気など見所はいっぱいあります。すべてを楽しんで観ていただ
ければと思います」とメッセージをくれた。

美の秘訣について聞いてみると
「お水をよく飲んだり、運動をしたり、お風呂に入ったり、一番大切なのは、いつ
も楽しい気分でいることです」と上手な日本語で答えてくれた。

「金城さんとはご一緒するシーンはあまり無かったんですが、
とにかく、金城さんはかっこよすぎるし、素敵すぎるんですよ
ね(笑)。
印象は、すごく真面目な方で、プロ意識のとても高い方だ
ということが、現場でのお仕事ぶりを拝見させていただいて、
よく分かりました。自分の考えをしっかり持っていらっしゃるし、
今まで経験を積んでこられているので監督の要求に対して
もきちんとしたリアクションをなされる方だと思います」と笑顔
で話してくれた。

共演したトニー・レオと金城武の印象について聞いてみると、
「トニーさんの映画を10代の頃から見ていたので最初はドキ
ドキしました。私とは大きな距離感のあった方なのに、その人
が自分の側にいるということがとても不思議に感じられました。
でもトニーさんは現場で私をとてもリラックスさせてくださいました。
ご一緒しているうちにトニーさんが側にいるだけでとても安心で
きるし、落ち着けるような感じがしてきました。その安心感があ
ったからこそ、トニーさんが演じる周瑜の妻を演じる事ができた
のだと思います」と語った。

絶世の美女・小喬を演じるということでのプレッシャーもあった
という。ジョン・ウー監督から「もちろん、外見も大事だけれど、
内面の美しさを演じて欲しい」と言われ、自分なりの小喬を
演じる事ができたのだそうだ。

8ケ月にわたるトレーニングを受けたというリンだが、その内容は、
まずは三国志の時代の特有の所作だったという。茶道や書道、
中国結びという組みひもの作り方も学び、ヴォイストレーニング
をしたという。それらを学べたことは素晴らしいチャンスだと思い、
リンは何も大変だとは思わなかったという。
大変だったのは演技。演技がはじめてのリンにとって演じるという
ことは、完全に自分自身を解放すること。「別の人間を演じると
いうことは、完全に自分を解き放すということなのです。
初めての演技で、私はそのことに少しずつ、少しずつ慣れていき
ました」と語ったリン・チーリン。

出演依頼が来たときの感想を聞いてみると、オファーをもらった
ときは信じられない思いでいっぱいで、その信頼に答えることが
できるのかすごく不安もあったんだそう。
でも、せっかくのチャンスを100%の力を出し切って、きちんと
演じようと思ったそうだ。

アジア映画最大規模となる100億円の製作費で作られ
た歴史アクション大作『レッドクリフPartT』で名将・周瑜
(しゅうゆ)の美しき妻・小喬(しょうきょう)を演じた
リン・チーリンに映画に初出演した思いを聞いた。


11月1(土)より 日劇1ほか
全国ロードショー

[10月26日アップ]

取材:撮影 福住佐知子

オフィシャルサイト

<画像クリックで拡大>

(会見終了後、会場の外に詰め掛けたファン
のために自ら外に出て顔を覗かせた優しいサンウ。
ファンから大きな歓声を浴びていた。)
すべての質問に誠実に答えてくれたクォン・サンウ。
これからもいい作品で、ファンの前に顔を見せて欲
しい。
にこやかな笑顔で現れたクォン・サンウ。以前より体がスリ
ムになって、顔のラインもシャープになっている。
「以前より3〜4キロは減っています。ドラマ「BAD LOV
E〜愛におぼれて」の撮影後、顔が少し丸くなったと感じた
ので、次回作では皆さんにベストな自分をお見せしたくて、
絞る決心をしました」とのこと。

《画像クリックで拡大》

(25日のファンミーティングは意表を突くオープニング。
クォン・サンウの登場は、ベッドの中からジャージ姿で
起き上がる、という衝撃的なもの。
今回のイベントでは、「クォン・サンウの日常生活」を
モチーフとして、舞台は「サンウの家」に作られていた。
歌は「BAD LOVE」と「あなたなら」が歌われた。)

仕事以外ではサッカーが好きだというサンウ。
「いつか友人達とプレミアムリーグを観戦したいという
のが夢ですね。今後は自信にあふれた、きさくな俳
優として皆さんの前に出たい」と、明るい笑顔を見せ
て会見は終了した。

注目の次回作はハ・ジウォンと共演する映画『私の愛 私のそばに』が撮影待機中といわれていたが、
残念ながら降板したと伝えられている。
そのかわり別に新しく、ドラマ出演が決まった。一人二役だそうで、まもなく撮影に入る。「ファンのことを
熟慮して決めた作品で、僕のいい姿をお見せできると思う。スタートは来年の初めになる」と発表した。

クォン・サンウといえば、9月28日に韓国の新羅
ホテルで女優ソン・テヨンと豪華な結婚式を挙げ
たばかり。
結婚して何が変わったのかという質問に、サンウ
は「人生で最も大切な“愛”というものを常に感
じながら生活している。これからは、真実の愛を
素直に表現できるのではと思う」と語った。
今後、どんな愛の姿を演じて見せてくれるのか
が楽しみだ。

今回のファン・ミーティングについては「今までとは全く
違った内容になると思う。かなり演出が必要なものに
なっている。自分の家に皆さんを招待する―というよ
うな雰囲気が出せると思う」と説明した。
トークやゲームだけでなく、珍しく歌も披露するそうだ。

最近は作品も少なく来日も無かったサンウだが、「以前は
忙しさにまぎれて、日本のファンの方々に感謝の気持ちを
じゅうぶんに表せなかった。最近は、より愛の大きさを感じ
て感謝の気持ちが強くなっている」と、忘れずに応援を続
ける日本のファンへ感謝の気持ちを述べた。

24日の午前に来日したクォン・サンウ。空港にはサンウの
来日を待ち焦がれた2500人のファンが出迎え、記者会
見の会場の外にも多くのファンが詰め掛け、日本での根
強い人気振りを実証した。

ソン・スンホンと共演し、初の悪役に挑戦した映画『宿命』
に出演した韓流人気スターのクォン・サンウ(『美しき野獣』
『宿命』)が「SANG WOO MY STORY Premium
Event in Japan 2008.10.25」と銘打ったさいたま
アリーナでのファン・ミーティングのために来日し、10月24日
都内ホテルで記者会見を行った。


[11月1日アップ]

取材:撮影 福住佐知子

最後に登場したジョン・ウー監督は「『レッド クリフ』は、私にとってこれまでで
一番重要な作品です。壮大なスケールの、この映画をぜひ楽しんで下さい。
そして続きもありますので、PartIIも楽しみにしていてください」と締めくくった。

『レッドクリフ PartI』は、日劇1ほかにて
全国ロードショー中
PartUは、来月4月公開予定。

左から 松本莉緒、小林麻央

セクシーに変身した後藤真希(左)、鈴木亜美

左から 高杉さと美、内藤大助、
岡本依子

新メンバーとして注目TAKAHIRO

ローラースケートで登場した諸星和己
左はしんちゃんこと野原しんのすけ

Every Little Thing

TRF

左から 相澤仁美、塩谷瞬

レザーのスカートがお似合いの
高島礼子

左から ローラ・チャン、石橋凌、大桑マイミ

レッドクリフの旗を手に持って登場した菅野美穂

チェックのドレスがキュートな大塚愛

新婚、幸せいっぱいの東原亜希

EXILEのTAKAHIRO(左)とAKIRA

セクシーな黒のドレス姿の
倖田來未

『レッドクリフ PartT』の前夜祭のため
にレッドカーペットにセレブが集結。
六本木ヒルズアリーナに登場したゲスト
たちの顔ぶれとそのファッションを写真で
ご紹介します。


[11月3日アップ]

取材:撮影 福住佐知子

大沢たかおがプロデュースし、高校生宣伝マン“ラブファイター”たちが MCから会場整備にいたるまで
すべての運営を行うという映画祭初の試みは大成功に終わった。

http://lovefight.jp/

成島出監督

プロデューサーを務めた
大沢たかお

イベントに参加したキャストとスタッフたち

<ファンの声援に答えて熱唱す
るファンキーモンキーベイビーズ>
頭上からはハート形の風船が
降り注いだ

まずは会場に招待された150組300名とアリーナ周辺に詰
めかけた大勢のファンの大きな声援に迎えられてファンキーモ
ンキーベイビーズがスペシャルライブを行い、オリジナル曲の
「告白」と、映画の主題になっている新曲「希望の唄」を歌っ
て会場をもりあげ、観客たちを魅了した。

左から北乃きい、林遣都

大好きと素直に言えない幼なじみ同士の恋。人と人とのつながりって本当に素晴らしい
―そんな部分をこの映画で観て欲しい。

『ラブファイト』は原作がまきの・えり(「聖母少女」)、監督は成島出(『FLY、DADDY、FLY』)、俳優の大沢
たかおが初プロデュースしている。
2007年度日本アカデミー賞新人賞を受賞した林遣都と北乃きいの若い二人が主演し、初々しい演技で幼
なじみ同士のピュアな初恋を爽やかに演じている。
5ケ月間かけてトレーニングしたという吹き替えなしの迫力あるボクシングシーンに注目して欲しい。
主演の二人の頑張りがすがすがしい。

監督は「この映画は大勢の気持ちと愛をつぎ込ん
で出来あがりました。皆で作った映画です。劇場
でご覧になって、あなたが最後のスタッフの一人に
なってください」とメッセージを送った。

続いてゲストを迎えてのトークショーでは、林が「こんなに愛の詰まった
映画はこの先も無いと思います」と語り、きいは「ファンキーモンキーベ
イビーズの皆さんの唄は胸にジンジン来ました。(会場に映し出された)
映画のシーンを観ていて泣きそうになりました。この映画で勇気とか元
気をもらってもらえればうれしいです」とコメントした。

この日のイベントは俳優の大沢たかおがプロデュ
ースしたもので、高校生宣伝マン“ラブファイター”
たちが企画・製作した林と北乃の顔を貼り絵に
した巨大パネルをバックに行われた。

いじめられっこで根性なし、それにいくじなしの稔
(林遣都)が幼なじみの亜紀(北乃きい)に見直
されようとボクシングを始めて強くなろうとするのだ
が、そのもくろみはすぐに亜紀にバレてしまう。
ボクシングの魅力に目覚めたふたりがボクシングを
通してお互いの気持ちに目覚めていくというハート
フルなラブストーリー。

イベントの開かれた当日は主演の林遣都と北乃
きい、成島出監督、プロデューサーを務めた大沢
たかおをはじめ、主題歌の「希望の唄」を歌ってい
るファンキーモンキーベイビーズが登壇した。

本年度第21回東京国際映画祭に特別招待
作品として参加した映画『ラブファイト』の六本木
ヒルズアリーナで開催されたイベントをレポート。

11月15日(土)より 新宿バルト9 他にて
全国ロードショー


[11月8日アップ]

取材:撮影 福住佐知子

オフィシャルサイト
実際に、ワークショップに参加した感想について、
「駐車場で目隠しをして、鈴の音の方へ向かうと
いうトレーニングがありました。近くに車が通ると怖
かったのですが、それ以上に恐怖を感じたのは、
思わず隣の人を掴んでしまったとき。お互いに信
頼があると安心感があるが、それがないと怖い」
と伊勢谷。
木村も「アイマスクをすると恐怖で動けなかった」
と話した。
5月のカンヌ国際映画祭に続いて、10月18日に開幕した東京国際映画祭
でもオープニング上映作品に選ばれた。
作品のPR会見が10月20日都内のホールで
行われ、初来日を果たした主演のジュリアン・
ムーア、日本からのキャストとして参加した木村
佳乃、伊勢谷友介、フェルナンド・メイレレス監
督、脚本のドン・マッケラー、製作のニヴ・フィッチ
マン、酒井園子が登場した。

http://blindness.gyao.jp/

鏡割りをするのにちょっと腰が引けているジュリアン

フェルナンド・メイレレス
監督

●スィーツに詳しい柴田山親方(元大乃国)が
大ヒット祈願の特大まんじゅうを持って登場し、
ジュリアンにプレゼント。さらに鏡割りも行われ、
日本の伝統に触れたジュリアンは満面の笑みを
浮かべて喜んでいた。

明るいのに見えない白い闇とは、目が見えるのに、いや、見えるからこそ、人間の内面や心を
見ようとしない非情な現実への戒めなのだろう。
人間の恐ろしさと脆さ、優しさと強さを如実に映し出した迫真の映像が胸に突き刺さる映画だ。

隣にいる人が見えないというユニークな体験を描く作品になぞらえて、見知ら
ぬ人が暗闇で一緒に過ごす映画館で本作を観る予定はあるかと訊かれた
ジュリアンは、「映画のテーマはコミュニティーで、見知らぬ人間が一緒にいて、
どんな反応が起きるかを描いています。だから映画館は本作にとって最高の
シチュエーションだと思います。私は映画館で観る予定はありませんが、実際
に映画館で本作を見た友人の感想は、映画館から外へ出てみると不思議
な感覚があったそうです」と答えた。

失明者の不自由な生活をリアルに見せるために、
撮影前にキャストを集めたワークショップが行われ
たという。「ただ目をつぶって、手を伸ばして歩いて
いるゾンビのようにはしたくなかったので、目隠しを
して追いかけっこをするトレーニングをした」と監督。

日本人の夫婦役で出演した伊勢谷と木村の印象について、聞かれた
ジュリアンは「まずモデルのように美しい、そして異常なほど才能がある」
と絶賛。「2人は撮影初日にいきなり喧嘩のシーンや感動的な再会の
シーンなど、感情的で激しいシーンを演じなければなれなかったのです
が、撮影現場にいたスタッフが彼らの演技を見て感動し、泣き崩れてい
ました。素晴らしい人々と出会えて本当に良かった」と語った。

偉大な原作を映画化するプレッシャーについて訊かれた監督は、「契約書にサインすると
きに偉大すぎる本を選んでしまったと後悔した」となんとも謙虚な答え。
また、“素晴らしい女優であるジュリアン・ムーアへの演技指導は?”と質問された監督が、
「世界で一番簡単なこと。だって何も指示しなくていいのだから。ジュリアンは、あらゆること
に興味を持ち、心を込めて接してくれた」と答えると、すかさずジュリアンが「監督は自分の
評価が低すぎます。監督は人間的に思いやりがあり、繊細な目を持っていて、私の中に
ある微妙なものを引き出してくれたのです」とフォロー。
すると監督が「じゃ、私が引き出したのかな…」とぽつりとつぶやくと、会場は和やかな笑い
に包まれた。

主な舞台になるのは、失明した感染者が収容された隔離病棟。最初の感染者の日本人男性(伊勢谷友介)
とその妻(木村佳乃)、泥棒の男、娼婦、少年など、感染者たちが次々に収容される中、医師の妻(ジュリアン・
ムーア)は、感染していないにもかかわらず、感染した夫についてやってくる。ただ一人目の見える医師の妻は、
理不尽で絶望的な事態に直面したことから様々に変貌していく感染者たちの姿を目の当たりにする。

突然、視力が奪われる謎の伝染病が発生した
現代を舞台に、理性とモラルを失った人間が作
り出す戦慄の世界を描き出した心理パニック・
サスペンス『ブラインドネス』。
ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの傑作小説
『白い闇』の映画化。

セクシーなドレス姿の木村佳乃(左)

左から木村佳乃、ジュリアン・ムーア、伊勢谷友介

11月22日(土)より 丸の内プラゼール 他にて
全国ロードショー


[11月16日アップ]

取材:能登春子
 撮影: 福住佐知子

オフィシャルサイト

ちょっと強面の中村監督

味のある役者です。濱田岳

ほんとにかわいい多部未華子

貫禄タップリの大森南朋

緊張気味だったのか声が小さい
のが残念だった高良健吾

素顔はまっすぐな好青年、伊藤淳史

左から 大森南朋、濱田岳、多部未華子、伊藤淳史、高良健吾、中村義洋監督 

バンドのリーダー役を演じた伊藤は
「最初『フィッシュストーリー』の お話しをいただいた時、“魚”って何だろうな?と思
ったんです(笑)。それぞれが2時間の映画になるような話なのに、すべてが2時間
の映画に入っていて、これはすごく贅沢な映画になるんだろうなと思いました。色々
な事が隠されていて本当に最初から最後まで盛りだくさんに豪華に仕上がっていま
す」と映画をアピールした。

売れないパンクロック・バンドが1975
年にリリースした曲が、2012年に世
界を救う(?)ことになる―という奇想
天外なストーリー。
時間軸をずらして作られた6つの話で
構成されている。
あっと驚くラストが待ち受ける―。

それぞれに、とても楽しい現場だったようだ。
その空気感が映画にもあらわれているので、たっぷり楽しんで観て欲しい。

濱田「僕も監督とは2回目で、監督と気心の知れた撮影チームのスタッフに会え
るのが嬉しくて、毎日どんなシーンを撮るんだろうとか思う以前に、現場に行くのが
本当に楽しくて…。」

多部「監督とは2回目(『ルート225』(05))で3年ぶりだったんですが、いつも
明るくて優しい監督なので、本当に楽しい現場でした」

高良「初めて会った時、見た目がすごく怖かったのですが、現場では演出の一つ
一つがすごく面白くて、一人一人のやる事を大事にしてくれる監督でした。めちゃ
めちゃ楽しい現場でした」

伊藤「最初雰囲気と外見にちょっと怖さを感じましたが、実際は役者一人一人
の事を考えてくれる素晴らしい監督で、幸せな現場でした」

≫舞台挨拶後の囲み取材では中村監督の印象をキャストたちが語った。≪

中村監督は
「(6つの話を)時代、時代で一週間、10日とかで撮ったんですね。時代をとび超えたキャストたちが、一緒の映
画に出ていて、一つの映画としてつながっていく…。そこを観ていただけたらと思います。それと、高良君の歌が急
にうまくなった奇跡にも注目です」とメッセージした。

最後に伊藤が
「70年代に作られた「FISH STORY」という曲が奇跡を起こし、地球を救えるか?というのがテーマになってい
ます。素敵な役者さん達が沢山出ていて、すっごく面白く、かっこいい映画になっています。そして、とにかく多部
さんが可愛い。出てくるすべてのシーン、すべてが可愛いので、そこらへんもぜひ楽しんで下さい」とアピールした。

日本があと5時間で滅びるとしたらどんな事をして過ごしますか?と聞かれ、
(地球に彗星が落ちて滅びる?!という2012年の話に出演した)大森は
「怖いじゃないですか、想像もつかないし…。だから、寝ます。フテ寝します。
そのまま眠りについたまま静かに死んでいきたい(笑)」とコメントした。

役との共通点を聞かれた濱田は
「やっぱり気の弱い所です。あと聖子ちゃんカット
は最初にパっと鏡を見た時に、なんか悪い夢か
と思いました」と、またまた苦笑しながらコメントし
た。

シー・ジャックに巻き込まれる女子高校生役を演じた
多部は
「ずっと船の上だったので、みんな酔い止めを飲みなが
ら頑張っていました。森山未来さんのアクション・シーン
は見ものです。この映画はラストで、とにかくスッキリする
映画です!」と撮影当時を振り返り、笑顔で語った。

美声を披露した高良は
「大勢の前で話すのも恥ずかしいのに、歌うのか、どうしょう?と思ったのですが、
2ヶ月間練習しているうちにこの4人でなら何でも出来る気がして楽しかった。
映画の打ち上げでもライブが出来て、嬉しかった」と語った。

大森は
「台本を読んだ時、原作は短編の集まりだったのをすごく上手く繋げたな、
なかなかやるな、と思いました」と余裕のコメント。

今回、バンド音楽にチャレンジした伊藤は
「映画に入る2、3ヶ月前から練習して撮影に臨んだんです。その2、3ヶ月があっ
たから、バンドメンバーが一つになったというか…。僕達は役者ではなく、完全にミュ
ージシャンとして今回は挑みましたね(笑)。音楽で、みんなで、一つになる事が気
持ち良くって、今後も公開に向けてみんなで演奏できたら楽しいなと思っています」
と撮影時を振り返った。

濱田は
「映画に入る前に中村監督とプライベートで食事した時、今度やる映画でお前
何の役だと思う?と言われたのですが、聖子ちゃんカットの髪形をした気の弱い
大学生の役でした(笑)」と苦笑しながら語った。

多部は
「原作の伊坂さんがすごく好きなのでお話をいただいて
嬉しかったです。そして中村監督も好きなので、なんの
迷いもなくやりたいですと言いました」とコメント。

ボーカル役の高良は
「まず自分の時代の物語を読んだ時に、この話がどういう風に他の話とつながる
んだろうなと思って、他の時代を読んでみたら、すっきりした気持ちになって…、
そういうすっきりした爽快感を味わっていただけたらと思います・・・」とコメント。

『アヒルと鴨のコインロッカー』(06)の
中村義洋監督の新作映画『フィッシ
ュストーリー』の完成披露試写会が
都内ホールで行われ、
伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、
濱田岳、大森南朋、中村義洋監督
が舞台挨拶に登壇した。

2009年3月より 渋谷シネクイント 他にて
全国ロードショー


[11月22日アップ]

取材:宮島一美
 協力: 福住佐知子

http://www.007nagusame.jp/

スーツで渋く決めた
マーク・フォースター監督

タキシード姿のダニエル・クレイグ

シャネルを着てドレスアップしたオルガ

いつもダンディな石田純一

007の決めポーズを取る辺見えみり

鮮やかなピンクのドレスで
現れた森泉

いつもゴージャスな装いの叶姉妹

お茶目なポーズを取る
三船美佳(左)と高橋ジョージ夫妻

芸能界のおしどり夫婦・
原日出子(左)と渡辺裕之

ボンドの愛車として知られるアストンマーティンで
会場に乗りつけた松坂大輔投手

記者会見後に場所を移して
行われたレッド・カーペットに
多くのゲストが登場した。

最後にダニエルが「ボンドの真髄といえる作品だ。観て損はしないよ!」
とメッセージを贈って締めくくった。

タイトルにちなんで撮影中に“慰め”になったものは?と聞かれて、
ダニエルは「カリビアンで撮影したときの美しいビーチが癒しになった
よ」と語り、オルガは「撮影が終わったときはホッとしたわ…」とコメン
トしたが、フォスター監督は「もちろん、興行成績が一番の慰めだ
ね」とリアルなジョークを飛ばして会場の笑いを誘った。

ダニエルは共演したオルガについて「オルガの役は感情の深みをあらわ
すことが出来て、肉体的な力強さも持ち合わせていなければならない
んだが、オルガはうまく表現してくれた」と語った。

6ケ月のアクションの訓練を受けたというオルガは「撮影でたくさんの
アザを作ったけれど、私にとっては誇りよ」とコメントし、ダニエルの印
象については「彼ほどよく働く人は見た事がないわ。撮影が終わる
と皆は食事に行ったり休んだりしていたけれど、ダニエルは休まずに
スタントの練習やトレーニングに励んでいたわ。そしていつも私を勇
気付け、励まし、サポートしてくれたの」と語った。

前作の『カジノ・ロワイヤル』の2倍もスタントとアクションをこなしたという
ダニエル。「一番ハードだったのは、飛行機からオルガと一緒に飛び降
りるシーンで、技術的にとても難しかった。ゴーグルをつけるわけにいか
ないので、30秒しかつけることが出来ないハード・コンタクトを使用した
んだ。でも、飛び降りることは楽しかったよ(笑)」と撮影時を振り返った。

全米でシリーズ史上最高のオープニング成績でスタートしたシリーズ22作目となる『007/慰めの報酬』
の記者会見が都内ホテルで行われ、007を演じたダニエル・クレイグと新ボンド・ガールのオルガ・キュリレン
コ、監督のマーク・フォースター、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリが登壇した。

『007/慰めの報酬』の記者会見とレッドカーペットをレポートしました。

2009年1月24日(土)より 丸の内ルーブル他で 
全国ロードショー


[11月29日アップ]

取材撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト
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第21回東京国際映画祭
ブロードウェイ♪ブロードウェイ
P.S.アイラブユー
ゲットスマート
252 生存者あり
アイアンマン
ベティの小さな秘密
ウォンテッド
幸せの1ページ
新・上海グランド
インビジブル・ターゲット
ベガスの恋に勝つルール
レッドクリフ
ダークナイト
TOKYO!!

投げキッスをするヴィゴ

http://www.alatriste.jp/

「スペイン王国の歴史がスペインの視点で初めて描かれた映画
なので、国民の期待も非常に高く、スタッフもキャストは皆が“い
い仕事をしなくては”という緊張感を持っていました。今後スペイ
ンを代表し、古典となるような作品に仕上がったと思う」と自信
を覗かせた。

本作でスペイン語を披露しているヴィゴは、流暢なスペイン語で
作品を紹介した。南米で育ったというヴィゴは幼い頃からスペイ
ン語に親しんでいて、スペイン語での演技はそんなに難しくなか
ったという。

アルトゥーロ・ペレス=レベルテの人気小説「アラトリステ」シリーズを映画化した本作は、
壮大なスケールで描かれた歴史スペクタクルドラマ。
ヴィゴの堪能なスペイン語にも注目。

来年は舞台にも挑戦するというヴィゴ。「僕にとって来年は大きな
チャレンジの年だね。舞台は20年ぶり、しかもスペイン語でやる
んだけど、逃げないで頑張るよ」と力強く決意を語った。

ヒロインのマリア(アリアドナ・ヒル)との美しいラブシーンについて話が
及ぶと「アラトリステがマリアにネックレスをプレゼントするシーンはとて
も美しいね。どうにかふたりが一緒にならないものか…と思ったよ」と
思い入れの深さを披露した。

「アラトリステを演じながら、日本の侍に似ている部分があると感じていた」と
語ったヴィゴ。劇中のアラトリステと少年剣士の話に絡めて家族についても話
してくれた。
「僕の息子は日本が大好きで、読み書きや会話も出来る。特に宮本武蔵
などの侍が大好きで、僕が日本に来るときも侍の本を持たせてくれたんだ。
いつもは僕が彼にいろんなことを教えているけれど、結果的に僕が彼からい
ろんなことを教わっているよ。本作ではストーリー上僕に殺されてしまう兵士
役で出演していて、“映画だからやってもいいけど、ほんとは許さないよ!”
って言っていたよ(苦笑)」と話し、いいパパの顔を覗かせた。

「ミナサン、コンニチワ」と日本語
で挨拶し、「まだ着いたばかりで、
寝ているのか?起きているのか?
夢を見ているのか?分からない
よ」と笑顔を見せたヴィゴ。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
や『イースタン・プロミス』などに続
き、5度目の来日。

17世紀のスペインを舞台に孤高の剣士・アラトリステが運命
に翻弄されながらも愛と戦いの日々を生き抜くという歴史スペ
クタクル映画『アラトリステ』で、主演したヴィゴ・モーテンセンが
来日し、都内の文化センターで
記者会見を行った。

12月13日(土)より シャンテ・シネ 他 
全国順次ロードショー


[12月9日アップ]

取材撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト
それにしても皆さん、くれぐれも怖い夢には気をつけて―。

東京厚生年金会館で完成披露記者会見が行
われ、塚本晋也監督、松田龍平、三浦由衣、
市川実和子が登壇した。

http://www.akumu-tantei.com/

左から 塚本晋也監督、松田龍平、三浦由衣、市川実和子

本作は人の夢の中に入るという能力を持った主人公が、人の
悪夢の中に入って、その悪夢を取り除こうとする物語。今回は
京一の内面が深く掘り下げられて描かれている。

最近見た夢は?との質問に、監督は「歳をとってきたせいか
最近は起きると見た夢を忘れている」と語り、松田は「現実
的な夢が多い」とコメントした。

この日、タロット占いで有名な鏡リュウジが監督やキャスト
の来年の運勢を占った結果が会場で披露された。
最初は「自分の人生は自分で決めますよ! 」と不機嫌そ
うな顔をしていた監督だったが、「2009年は、作品がより
進化していく年です」。との占いの結果を聞いて、「信じま
すよ! 」と急にご機嫌になり、笑顔をみせていた。
松田は独自のセンスの持ち主で、個性的な能力を持つ
俳優、2009年は自らのダークな部分と向き合う覚悟の
いる年と言われ、「自分を信じて頑張りたいですね」と決
意を語っていた。

京一の母親役を演じた市川は「ホラーは苦手で、
怖いシーンが多くてどうしょうと思ったんですよ。でも
ラストのシーンがとても好きで、そのシーンをどうして
も演じたいなと思ったので出演させていただきました」
と出演を決意した理由を語った。

オーディションで300人の中からヒロイン
の雪絵に選ばれた16歳の三浦由衣は
「選ばれたこともうれしかったのですが、
塚本監督と一緒のお仕事ができるとい
うことがうれしかった。初めてのことばかり
でしたが、周りの皆さんから助けられまし
た」とコメントし、初々しい笑顔を見せた。

前作に続いて、主演の影沼京一を演じた
松田は「新たな気持ちで役にとりくみました
が、余計な物がそぎ落とされて、自分でも
不思議なくらいすんなり入れたと思います。
自分でも不思議なくらい楽しかったです」
と語った。

「怖い日常の中に潜む恐怖を描きたかった」と語った
塚本監督。子どもの頃からとても怖がりで、夢も毎
日怖いものばかり見ていて、毎日死刑執行の階段
を上るような気持ちだったという監督だが、その経験
が本作では役に立ったという。

本作は、新たな依頼者である女子学生の悪夢
の謎と、亡き母・逸子の死を巡るエピソードの2つ
の物語が同時進行する―。
前作とは違ったテイストを持ち、ホラーの中にも人
間ドラマがしっかりと描かれた感動作品になっている。

全世界30か国以上で公開され絶賛を浴び、
ハリウッドなどからのリメイクオファーが殺到した
鬼才塚本晋也監督の『悪夢探偵』から2年、
待望の最新作『悪夢探偵2』が公開される。

12月20日(土)より シネセゾン渋谷 他 
全国順次ロードショー


[12月13日アップ]

取材撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト

http://www.chikyu-seishi.jp

左からデリクソン監督、ジェイデン・スミス、ジエニファー・コネリー、キアヌ・リーブス

『地球が静止する日』は、地球を救うために人類を滅亡させる―という考えを持った宇宙からの使者が
やってくる―という話から始まるSFアクション大作。地球環境へのメッセージをストレートに伝えている。

最後に「非常に楽しい、ハリウッド的な娯楽大作なので、是非映画館へ観に行ってください」とメッセージした。

人類による地球破壊について監督は
「地球規模の大きな変化には大企業のトップや政府のトップの人の力が必要だね。トップの人間は長期的な目で
問題を捉えて、より画期的なものを作り出す立場にあると思う。それと、個々で出来ることではリサイクルやCo2を
減らすための努力はして行ったほうがいいね」と語った。

本作では人間は危機に陥ると変わる、変われるんだ―というセリフが何度か
出てくるが、監督自身にもそんな経験が
「まさに、あります(笑)。そんな経験をした事があるので、そのことを強く信じて
いるんだ。危機とかトラウマとか逆境なんかがあると成長せざるを得ない…。
そういう事がないといい方向に変化や成長していかないと思っている」とコメント
した。

宇宙から降りてくる光る球体については
「オリジナル版では円盤が登場しているけれど、円盤とは全く違うユニークな
もの―我々の産業社会から発展したものではなくて、宇宙人文明みたいな
もっとエコロジカルで、生物的な物があってもいいんじゃないか―という考えか
らイメージした。自分たちの文明の将来がこうなるんじゃないか―という考えじ
ゃなくて、今回僕は全く違う文明だったら―という考え方をしたんだ」と語った。

宇宙からの使者という難しい役柄に挑戦したキアヌの演技については
「非常に素晴らしい、ファンタジックな演技をしたと思う。観客はクラトゥ(キアヌ)が、宇宙からの使者だという事は
分かるけれど、なぜそうなのかは分からない―。最初、彼は人間ではないという感じが強かったが、だんだん人間
らしくなっていく―。撮影は順撮りではなかったんだが、キアヌは微妙なそんなニュアンスを徐々に出して、すべてう
まくやってくれた。成功しているね」とコメントした。

キアヌとジェニファーの起用について聞いてみると
「キアヌが欲しいと思ったのは、宇宙からの使者をやりすぎな
いで、ばかばかしく見えないようにきちんと演じられる俳優だ
ということ」と語り、ジェニファーについては「本作は現実では
ありえない要素がたくさん詰まっている。その中でこれがほん
とに起こっているんだ―と、観客が共感できるようなリアルな
演技が出来る人ということで彼女が必要だった」
と語った。

『エミリー・ローズ』で絶賛されたスコット・デリクソン
監督は本作で、アクションとヒューマンドラマを見事
に融合させた感動的な超エンターテインメント作品
を作り上げた。
そんな監督に撮影秘話などを聞いた。

スコット・デリクソン監督インタビュー

『地球が静止する日』は地球滅亡の危機を壮大なスケールで描いた
SF超大作映画。
是非、劇場の大画面で楽しんでほしい。
キアヌの“人ではない”演技にも注目。

地球人類が滅亡してしまうとしたら、死を目前にして最後に食べたい物は? 
という質問に、
監督は「僕は、帝国ホテルの寿司だね」と即答した。
「もし宇宙からエイリアンが来たら、僕は宇宙船にもぐりこんで一緒に連れて
ってもらうよ」と話していたジェイデンからは「食べたことのない物がいいかな、
石を食べてみるよ」と子供らしい答えが返ってきた。
ジェニファーは「死んでしまうとなると喉を通るか分からないけれど、家族と一
緒に食べたいですね」とコメントし、
キアヌは「ステーキにシーザースサラダとワイン。デザートにチョコレート・ケーキ。
長い時間をかけておいしいものを食べ続けるよ。とにかく最後の食事なんだか
ら…」と語った。

地球環境に対してどんな意識を持っていますか? という
質問にキアヌは「この映画を世界に贈った(日本に持って
きた)ということがエコ活動のひとつになっていると思う。僕
自身は、一市民としてリサイクル活動に心がけているし、
屋根にはソーラーパネルをつけている。ジャングルの保存
にも貢献しているよ」とコメントした。

10歳のジェイデンは「大きな作品に出る事が出来て
うれしかった。俳優の両親からは演技をするんじゃな
い、その人になりきりなさい。その瞬間、瞬間を生き
抜きなさい、というアドバイスを受けた」と語った。

科学者へレン役のジェニファーは「セン
トラルパークで宇宙から球体が降りて
くるシーンなど、通常経験しないような
ことを演じることは難しかった」とグリーン
スクリーン前での演技について語った。

監督は51年のオリジナル版に対し
「プレッシャーは感じたけれど、それは
悪いことではないと思う。オリジナルに
敬意をはらって、様々な要素のバラン
スの融合に気をつかった」と話した。

今回、宇宙からの使者クラトゥ役に挑んだキアヌは「素晴ら
しいビジョンを持った監督や才能のある俳優たちと一緒に、
みんなで“やるぞ”という気迫を持って撮影したので、楽し
かったよ」と笑顔で語った。この日のキアヌは終始ご機嫌で、
時には鼻歌を歌ったりしていた。

「コンニチワ〜」と日本語で挨拶したキアヌ、『イルマーレ』
以来2年ぶりの来日。
ジェニファーは「大好きな日本なので滞在が楽しみです」
と挨拶。
ウィル・スミスと女優のジェイダ・ピンケット・スミスの息子の
ジェイデン・スミスは、初来日。緊張しながらも「映画を楽
しんで下さい」と挨拶。
デリクソン監督は「3度目の来日です。TOKYO大好き!」
と笑顔で挨拶した。

本作は 派手なアクションやヒューマンドラマとしての
要素も充実、様々な要素を見事に融合させた超
エンターテインメント作品に仕上がっている。

SFアクション超大作『地球が静止する日』
(名匠ロバート・ワイズ監督の『地球の静止
する日』(1951)版のリメイク)の記者会見
が都内ホテルで行われ、キアヌ・リーブス、
ジェニファー・コネリー、ジェイデン・スミス、
スコット・デリクソン監督が登壇した。

12月19日(金)より 日劇1 他 
全国超拡大ロードショー


[12月20日アップ]

取材撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト

http://www.hi-mu.jp/

左からキム・ギドク監督、オダギリ・ジョー

“愛”の限界を描いた本作で、本格的なラブストーリーへの出演は
はじめてというオダギリの演技と、伝統的な韓国家屋や寺院を舞台
に描かれた幻想的で美しい映像を、是非劇場で観てほしい。

オダギリはずっと笑顔で映画について語った。こんなオダギリは初めて。ギドク
監督との仕事がよっぽど楽しかったのだろう。
ギドク監督とオダギリがお互いの才能を認め、熱烈ラブコールの上でコラボを
果たした本作でふたりは、撮影が行われた約1ケ月の間毎日のように酒を酌
み交わし、親交を深めたという。

本作の魅力についてオダギリが「人間のどろどろした惨めさや残忍さ、人には
見せたくないような部分をさらけ出して、それを美しく魅せる監督はギドク監
督しかいない」と語ると、監督は「オダギリさんの作品はたくさん観ていますが、
エネルギー溢れる素晴らしい俳優ですね」と語り、お互いを称賛した。

オダギリは「僕は人見知りが激しくて打ち解けるのに時間がか
かるタイプなんです。イ・ナヨンさんも同じで、ふたりで人見知
りし合ってるわけですよ(笑)。なかなか話しかけれなかったん
ですが、芝居の時にその距離を縮めるのが気持ちよくて…、
お互い信頼できましたね。繊細な部分と大胆な部分をもち
あわせていて、素敵な女優さんでした。それからスタッフからは
二人の顔似てるね、って言われていたんですよ」とコメントした。

ヒロインを演じたイ・ナヨンについて質問してみると、ギドク監督
は「二人の雰囲気がピッタリあっていました。私の撮る映画は
残忍なシーンや激しいシーンが多いために出演を断る俳優が
多いのですが、オダギリさんの出演が決まってからは相手役と
して出演したいという女優さんが殺到したんです(笑)。名前
は言えませんが著名な女優もいました(笑)」と語り、韓国で
のオダギリ人気をアピールした。

夢が重要なモチーフになっている本作だが、オダギリ自身も夢には興
味があって、中学生の頃に“夢日記”をつけていたそうだ。
「目覚めた瞬間に覚えている夢のシーンや言葉を書いていた。後で
読み返すとぶっ飛んだ内容で、面白い。一番笑ったのが、“アもたれ”
って書いてあって、アントニオ猪木の食べすぎで胃がもたれるって書い
てあった。どんな猪木だよ、って…(笑)」と語り、会場は大爆笑。

オダギリが本作の撮影直前に入籍したことについて質問がおよぶと、
オダギリは「海外ロケで遠く離れると、そのぶんお互いのことを気遣え
るから“悲しい夢”にはならない。何事も思いやりが大切だと思う」と
素敵なコメントをした。
それを聞いていた監督は「私が出来る事は(オダギリに悪い虫がつか
ないように)監視することぐらいでしたが(笑)、その心配もいらないほ
ど芝居に打ち込んでくれていました」と話した。

撮影現場はとても楽しかったようで、監督のことを「まるで“親友”のようだった」とうれしそうに語ったオダギリは、
「海外での撮影は精神的にも肉体的にもかなりやられるし、ぶちキレそうになることもたびたびなんですが、こ
の作品の現場はとても楽しかったし、ここまで監督と親しくなったのも初めて―。出来上がった作品も大好き
です。自分の中でも大切な作品になりました」と語った。

監督が「現場では監督が2人いるのでは? と思うぐらい、オダギリさんはシナリオを読み込んでいましたね。
脚本を細かく把握していて、私が見落としたところまでちゃんと指摘してくれました。現場にノートパソコンを
持ち込んでいたんですね。そんな俳優ははじめて…かも。一生懸命準備してくれている姿に感動しました」
と語ると、オダギリは「パソコンのことは、企業秘密なのに…」と話してから、「パソコンには台本の構成や流
れを自分が分かるように組み立てて書き込んでいるんです。いつも持ち歩いているわけじゃないですよ」と
笑いながら反論した。

『サマリア』でベルリン映画祭銀熊賞受賞、『うつせみ』ヴェネチア映画祭銀獅子賞受賞しているギドク監督
だが、「果たして、オダギリさんが自分の撮る映画にでてくれるのか? と心配していたんです」とコメント。
もともと監督の大ファンだったというオダギリはオファーが来たときは迷いもなくOKの返事を出したそうだ。

本作は、分かれた恋人を忘れられず、彼女の夢を見続
ける男(オダギリ・ジョー)と、その夢の通りに行動してしま
う(別れた恋人を憎み続ける)夢遊病の女(イ・ナヨン)。
“夢”に翻弄される男女の狂おしい愛を描いた美しくも哀
しいラブストーリー。

韓国の鬼才キム・ギドク監督の新作映画『悲夢』の
記者会見が都内ホテルで行われ、主演のオダギリ・
ジョーとキム・ギドク監督が登壇した。

2009年2月7日(土)より 新宿武蔵野館 他 
全国公開


[12月27日アップ]

取材撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト
マイケル以外のキャラで演じてみたい役柄は“ティーバック”。冷静
沈着なマイケルとは真逆の自由奔放なキャラを即答した。

「日本に来られて興奮しているよ。このドラマが世界中で人気を
博しているおかげで我々キャストとスタッフは頑張る事が出来る」
と初来日の挨拶したウェントワース。

「プリズン・ブレイク」のシーズンWは2009年初夏、
20世紀フォックスホームエンターテイメントより発売予定

日本初来日となったウェントワーだが、到着時には空港に500人のファンが駆けつけ、その人気の高さを
証明した。1962年生まれ36歳のウェントワース。ちょっと遅咲きだが、マイケルと共に俳優として、人間
としても成長し続けているウェントワース・ミラーの今後に注目したい。

現在撮影中のシーズンWの内容を少し話してくれた。「今までは大きな組織から追われ、逃げ続けてきた
僕ら兄弟がその組織に立ち向かっていくんだ。いよいよ、組織を操る黒幕と対決するんだ!」と熱く語った
ウェントワース。
地獄の刑務所(プリズン)“SONA”からの脱出に成功したマイケルは、愛する女性サラの命を奪った悪の
組織への復讐のために、ロサンゼルスへと向かう! シーズン最高潮の面白さが期待できる。

「今のマイケル役を誇りに思っているよ。今後、新しい役柄を演じ
るときに、どうしてもマイケル役のイメージが付きまとうと思うけれど、
僕の場合は、髪型を変えるだけで、かなりイメージチェンジができ
ると思うね(笑)」と笑顔をみせた。

マイケルと同じ状況に置かれたとしたら? という質問には「僕は
マイケルほど頭脳明晰じゃないから計画は失敗すると思うよ(笑)。
でも違うからこそ演じるのが楽しいし、シーズンごとに人間的に成長
していくのも演じていて楽しいね」と語った。

頭脳明晰で行動力もあるマイケルとの共通点を聞かれウェント
ワースは「僕も物事に取り組むときは綿密に準備をするし、友人
や家族を大切にするところも同じ。でも、天才と狂人は紙一重
と言うし、時に人は何が異常で何が正常か分からなくなるもの。
目的のために何でもやるというクイケルの狂気的で異常な部分
は僕には無いかな…」とコメントした。

坊主頭というヘアスタイルについては「兄のリンカーン役のドミニク
(パーセル)が坊主にしているので、同じにした方がより兄弟らしく
みえるかなと思ったんだ…。このヘアスタイルは実はすごく手がかか
るんだ。2〜3日に1度はカットしているんだよ」と明かした。
同じ長さに保つのが大変なんだそうだ。

熱い男たちのスリリングな逃亡劇と知能戦を描いた人気
海外テレビドラマ「プリズン・ブレイク」シーズンWのPRの
ために主演のウェントワース・ミラーが来日し、都内ホテル
で記者会見を行った。

2009年初夏 レンタル開始予定


[1月10日アップ]

取材撮影:福住佐知子

http://wwws.warnerbros.co.jp/ramengirl/

本作は脚本家のベッカ・トポルの実体験をもとに書かれたが、監
督の異国体験も盛り込まれているという。「ベッカとは一緒に脚本
を書いたのだが、アビーのように異文化の中で物を学ぶという部分
はベッカの経験で、私は演出家としてマエズミ側の経験をしている
んだ。多くの日本人の若手の役者たちを演出してきている。西洋
人を演じる日本人の役者に“西洋人とはこうじゃないか”と押し付
けたりする事があって…。そんな部分はマエズミにとても似ているね」
と語った。

ブリタニー・マーフィー(『シン・シティ』)と、本作で見事ハリウッドデビューを
果たした日本屈指の名優西田敏行、二人の言葉の壁を越えた師弟関係
でのバトルが見もの。
観終わった後は絶対にラーメンが食べたくなる楽しい映画だ。

アビーは恋人に振られ、独りぼっちになって落ち込んでいるとき、
赤提灯のあかりに癒され、一杯のラーメンに勇気付けられ、ポジ
ティブに生まれ変わるのだが、「ラーメンは宇宙だと思う」と監督。
「ただ、どんぶりに入っているだけのものではなくて、実に深いも
のがあると思うね。宇宙というものに答えを求めるなら、受け取
る側に勇気が無かったり、無神経だったりすると、出してくれて
いるその答えに気づかないんものなんだよ。ほんとにちょっとした
ことなんだ、周りを見ると、そこに答えが必ずあるんだよ。心を開
かないと周りは見えないんだよ…。私は、そんな異文化を学ぶ
きっかけみたいなことをこの映画で描きたかったんだ」と語った。

ラーメン作りを通して成長していくアビーについて「アビーが何を
学んだかというと、彼女が最後はアーティストになったということ
だね―。スープを作ることもひとつのアートだと思うんだよ。ひと
つの技術としてスープ作りを学び、自分を律することを学んで、
そのあとは自分が何をやりたいかという事に焦点を当てる事が
出来たんだ。アビーは、すべてに“自分が! 自分が! という
のではなくて、一歩引いた時点でアートの域に達することがが
出来た、と思うんだ。アートとは自分の表現が出るということ―
この映画ではアビーがラーメンにトマトやコーンとかを入れること
で自分を表現したという事がアートだと言えるね。と語った。

アビーとマエズミの師弟関係については「マエズミは弟子にしたアビーに
対し、言い訳を許さない独裁者的な指導をしていくが、私が演出し
ていく上でいつもやっていることなんだ。
この映画でマエズミはひたすらアビーに対して怒っているけれど、教える
ことをギブアップしない。続けることでアビーは確実に成長しているんだ
よ。相手の“どうしてもやりたい”という気持ちを見ることが大切だと思う
んだ」と語った。

主演したアビー役のブリタニー・マーフィーとラーメン屋の店主マエ
ズミ役の西田敏行については「ふたりともすごく愉快で、元気な
人たちなんだよ(笑)。言い争う場面ではお互い勝手に喋りまく
っていて、“バカヤロー、てめえ〜”、“やってらんない”なんて事を
アドリブでずっとやっていたんだ(笑)。ふたりともぜんぜん譲らない
んだ(笑)。でもそれが映画では生かされていたと思うよ。突っ張
りまくっていたブリタニーがマエズミに対し人間的に深い愛情を抱
くようになるんだ。西田さんに恐れを知らずぶつかっていったブリタ
ニーは最初は本気で腹を立てていたんだけれど、最後の方にな
るとふたりともすごく楽しそうだったね」と笑顔で撮影時のエピソー
ドを話してくれた。

出演者は『ラスト・サムライ』で手腕を発揮した奈良橋陽子ととも
に決定していったようだ。「ブリタニーは私が一人で会って、選んだ
んだけれど、西田さんは奈良橋さんから紹介されたんだ。ふたりが
知っている役者をキャスティングしことになるね。
この映画はある意味『たんぽぽ』のオマージュなので、山崎努さん
(ラーメンの達人役)には出ていただいたというのもあるよ」と語った。

すべてがうまく行かず、落ち込んだときに食べた一杯のラーメンに
勇気づけられたアメリカ人女性のアビーが“完璧なラーメンを作り
たい”と気難しいラーメン店主マエズミに強引に弟子入りを志願。
苛酷な師弟関係のなかで、頑張りをみせ、大奮闘するアビー。
そんな彼女を見ているうちに勇気と癒しがもらえる映画。

ハートウォーミングな映画『ラーメンガール』のPRのために
来日したロバート・アラン・アッカーマン監督(リチャード・ギ
ア主演の「ベント」など、日本も含め世界の演劇シーンで
活躍している)に話を聞いた。

1月17日(土)より テアトル新宿 ほか
ロードショー


[1月17日アップ]

取材撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト
重いテーマを現実的に見つめ、未来に希望を託し、偽りの結婚から生まれた真実の愛を描く。
偽りの中では生まれるはずのなかった愛―何があっても愛を守り、貫こうとするロルナ―。
驚くべき展開で描かれる、その崇高な愛の奇跡を目撃して欲しい。
誰も出会ったことのない深い感動に満ちている映画だ。
「ラストでお腹の子供に“よく眠るのよ”という言葉を掛けますが、
そこでロルナは心の平和、静けさ、平穏をはじめて手にしたと思
います。この映画には希望がありますね」と語ったアルタ。
それを聞いて「アルタはいつも気分が安定していて機嫌がいいんだ。仕事が好きなんだね。
いい女優だよ」と語ったダルデンヌ監督(弟)。

http://lorna.jp/

ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督(兄)

リュック・ダルデンヌ監督(弟)

ポーズをとるアルタと監督たち。アルタの監督たちへの信頼感が満ち溢れていた。

左より   リュック・ダルデンヌ監督、アルタ・ドプロシ、ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督

撮影:能登春子

アルタの顔を全部見せたかったという監督の意向で、長かった髪をショートにし、衣装の色も赤中心に決め、
ロルナの役に集中し、自分の信念で目的のために猪突猛進していくというイメージのロルナを見事に演じ切
ったアルタ。
偽装結婚、麻薬中毒患者など社会の闇を生きる人々と、二人の男女の愛が描かれる本作は、不思議
な後味を残す作品だ。

リュック・ダルデンヌ(弟)は
「ラストについては観る人物、それぞれの解釈が違ってくると思います。
ロルナは自分の目的のためだけに生きていたけれど、人間性を見出し、
優しい存在になった―そのことに子供が手を貸してくれたんだね。ロルナ
は変化したんだ。“もう後戻りはしない”というラストシーンになったと思う」
と語った。

ロルナがクローディの死後、妊娠しているという設定になっているが、実は
想像妊娠である。
なぜそうしたかと言うと、「ロルナが実際に妊娠していたらそれは、安易な
解決策にしかならない。クローディーが亡くなって、その彼の子供を育て
ることでロルナは罪を償おうとしているんだ。ロルナはずっと人生に嘘をつ
いてきた。その彼女がその嘘から逆襲を受ける―嘘の子供のおかげで
ロルナは人間的な存在になっていけるんだ。ロルナが感じるお腹の痛み
は罪悪感でもあるんだね。実際に妊娠しているよりそのほうが面白いと
思ったんだよ」とピエール・ダルデンヌは語った。
アルタは演じている間はずっと本当に妊娠しているつもりで演じていたそ
うだ。

オーデイションでロルナ役を射止め、国際的にも注目されることになったアルタ・ドブロシは
「役が決まって脚本を読んだのですが、すぐに魅了されて話の中入り込んでしまいました。
ロルナは最初は感情の希薄な人物でしたが、徐々に優しさが生まれてくる…。そんな部
分にも強く惹かれました。毎日“ロルナの人生を生きている”といった感じで、とても演じ
がいのある役でした」といきいきと語り、
「現場は余計なストレスとは無縁で、まるで自分の家にいるようにリラックスできましたね。
監督たちは俳優たちの意見にとてもオープンでこれ以上ない環境でした。動きがたくさん
あるロルナの役に瞬間、瞬間で集中することが出来たんです」と撮影時を振り返り、2人
の監督に対して感謝の気持ちを表した。

今回脚本を書き進めていく上で二人の意見が最初から一致していた場面
があるという。それは、麻薬中毒のクローディが死ぬ場面。
ふたりは「そのシーンは見せないと最初から決めていたんだ」と明かした。

兄弟2人で映画製作を開始してから34年。共同で映画を作ることについて、
ピエール&リュック・ダルデンヌ監督は
「私たちはいつも共同作業をしていて、もちろん議論もするけれど、それはお
互いのアイデアを発展させるためのものなので、ケンカとは違う。人物の人生
を豊かに描いていくための議論を毎日しているんだよ」と、2人でどのように映
画を創作しているのかについて話してくれた。

今までのように子供を主人公にした映画ではなく、大人の女性のラブストーリー
を撮った理由について
「女性映画を撮りたいとずっと思っていて、以前に聞いていた実話をベースにして
ストーリーを膨らませていったんだよ。それは国籍を取得するための偽装結婚、
マフィアの介入など、命にかかわるようなとても危険な話だっんたが、それをよりよい
生活を求め、実現するために白紙結婚した麻薬中毒の男性が死亡しなくては
いけないというストーリーにしたんだ」と語ったダルデンヌ監督。
弟のリュックが話し、兄ピエールが補足する(その反対も)といった形でインタビュ
ーが始まった。

ベルギー国籍を取得するために偽装結婚生活を送るアルバニア移民のロルナ(アルタ・ドブロシ)と、偽装
結婚の相手で麻薬中毒者のクローディ(ジェレミー・レニエ)の間に生まれる衝撃的な愛の結末とは…? 

『ロゼッタ』『ある子供』で2度のカンヌ
国際映画祭パルムドール(最高賞)
に輝く世界的な名匠ダルデンヌ兄弟
の最新作で、初のラブストーリー映画
となる『ロルナの祈り』(昨年度カンヌ
国際映画祭で脚本賞を受賞)が公
開される。
PRのために来日したベルギーの兄弟
監督ジャン=ピエール・ダルデンヌとリュ
ック・ダルデンヌとヒロインのアルタ・ドブ
ロシに都内ホテルで映画について話を
聞く事が出来た。

1月31日(土)より 恵比寿ガーデンシネマ ほか
全国順次ロードショー


[1月24日アップ]

取材:福住佐知子

オフィシャルサイト
フィンチャー監督は
「撮影中は特に苦労は無かった。楽しくてしょうが
なかったよ」と語ったように、
キャスト、スタッフが心を込めて作り上げた素晴ら
しい映画に仕上がった。
この感動作品を是非、劇場で味わって欲しい。
今回はパートナーのアンジェリーナ・ジョリーをはじめ、6人の子供たちも
一緒に来日した。
会場から「公園」「明治神宮」「キディランド」といろんなアイデアが飛び
出すと、真剣に相槌を打っていたブラピ。つづいて「いい日本食のレスト
ランは?」と情報を集めようと質問し始めたブラピ、すっかりいいパパの
顔になっていた。(後の情報では、キディランドと公園に出かけたようだ)
フィンチャー監督は
「もちろん皆が頑張ったから、お互いに肩をたたきあっ
て“良かったね”って喜び合ったよ」と笑顔で語った。
デビッド・フィンチャー監督と共に都内ホテルで記者
会見を行った。

http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/

初来日のD・フィンチャー監督

多勢の報道陣が集まったこの日の会見では、
カメラのフラッシュがまぶしすぎて眉をひそめ、
目を細めるブラピの姿が見られた。

ラフなスタイルで会見に登場したブラピ

生きることの素晴らしさを伝える本作で、オスカー
に初ノミネートされたブラピは
「何度も観てほしい映画です。僕は3度観ました。
そして、もう1度観ようと思っています」と語り、

会見の終盤に「僕のほうから質問があるんだけど…」と突然言い出した
ブラピ。「ファミリーでどこか近場で楽しめる場所ってあるかな?」と会場
に溢れんばかりに詰め掛けた記者たちに問いかけ始めた。

自らの人生でどんな劇的な事が?と質問されたブラピは
「6人の子供がいるってこと以上にドラマチックなことなんてないと思う
よ」と笑顔で答えた。

本作で、愛するがゆえに愛する人との別れを決意するベンジャミンの
愛の形について、ブラピは「男女の関係や愛にはいつか必ず終わりが
くるもの。別れが来たとき、それにしがみつくのではなく、受け止めて、
一緒にいられる時間を楽しみ、そのことに価値を見出す事が重要だ
と思う」と深いコメントをしたあと、「僕とデビッド・フィンチャー監督との
愛は終わらないけれどね。あと3本は一緒に映画を撮るよ」とジョー
クを飛ばして会場を笑わせた。

フィンチャー監督は
「長時間のメイクに堪えた彼(ブラピ)の努力は
素晴らしい。ふたりで長い時間をかけてリサー
チもできたし、話し合う時間も十分にとる事が
出来た」と撮影時を振り返って語った。

80歳の容姿で生まれ、歳をとるにつれて若返っていくという男ベンジャ
ミンを見事に演じ切り、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたブラピ。
役作りで苦労した点については「初めて台本を読んだときは役作りのアイ
デアは浮かばなかった。才能あるメイクアップアーティストにメイクされながら
役にスンナリと入る事が出来た。この映画が成功したのは、いろんな経験
が積み重ねられたからだと思う。それをまとめたのはフィンチャー監督の功
績だよ」と監督を称賛し、「皆が共感できる人生を演じられて楽しかった」
とコメントした。

フィンチャー監督とブラピのコラボは『セブン』(95)
『ファイト・クラブ』(99)に続いて3度目となる。
ケイト・ブランシェットとの共演は『バベル』以来2度目。
「彼女は最高の女優だ」と語ったブラピ。

アカデミー賞にノミネートされて、誰からの祝福の言葉が
一番うれしかった?という質問に
「誰が一番喜んでくれたかってことは比べようがないよ。
皆が喜んでくれたからね」とブラピ。

「素晴らしい映画を持って来日できてうれしく思います。
本当に大勢のスタッフとキャストが長い期間、大変な努力
をして出来上がった映画です」と挨拶したブラピ。

第81回アカデミー賞最多13部門にノミネートされた
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でブラッド・ピット
が3年2ケ月ぶりに来日。

2月7日(土)より 丸の内ピカデリー ほか
全国ロードショー


[1月31日アップ]

取材・撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト
前作同様劇場の大スクリーンで、赤壁(レッドクリフ)で
繰り広げられる曹操軍と劉備軍と孫権軍からなる連合
軍との大迫力の戦闘シーンを観て欲しい。

http://redcliff.jp/index.html

リン・チーリン

―『レッドクレフPartU』上映です!
やっと皆さんにお観せする事が出来ます。
楽しんでください―

《画面クリックで拡大》

《画面クリックで拡大》

今回、孔明としての見所は10万本の矢をどのようにして手に入れるかという
シーンで、「実際に撮っているときも後ろと目の前を本物の矢が飛んでいたん
です。ほんとは怖いのに孔明としては怖くないという冷静な表情をしているのが
辛かった(笑)。」と撮影当時を振り返って語った。
一緒に演じている人物がほんとに怖がっていて、命がけの演技なのに二人の
間のやり取りがコメディチックに描かれている。「孔明の繊細な部分とユーモア
がうまく出ていましたね」とコメントした。
今まで文字でしか記されていなかった 戦いの場面がきちんと映像化されてい
るのも大きな見所になっている。

《画面クリックで拡大》

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左から alan、金城武、ジョン・ウー監督、リン・チーリン

ジョン・ウー監督が「この映画で、アジアでもスケールの
大きい映画が作れるんだと言うことを証明できた。今後
もアジアの精神を世界に広めて行きたい」と力強く語っ
たように、愛と友情をテーマに壮大なスケール感溢れる、
感動的で素晴らしい作品が作りあげられた。

最後にジョン・ウー監督はこの映画を観て元気になって、楽しい人生を送ってくださいとメッセージした。

PartTに続いてPartUでも主題歌を歌ったalanは「愛と強い信念と勇気を心を込めて歌いました。
自分の歌声が流れる画面をみて、信じられない思い、でもうれしかった」と語った。

今回ストーリー上重要な役柄となった小喬を演じたリン・チーリンは「小喬は柔らかく、力強く、水のような
女性です。監督から「とにかくリアルで、自然な小喬であってほしい」と言われ、私は小喬の心に近づくように
演じたつもりです。その想いはきっと、皆さんにも伝わると思います」と語った。

孔明を演じた金城武は作品の大ヒットについて「多
くの方が観てくれて、好きになってくれるってほんとに
うれしい。個人的に喜ぶよりもいろんな困難を乗り
越えてやりとげた監督が喜んでいるのが一番うれし
い」と謙虚に語った。

それぞれが前作PartTの大ヒットを喜び、感謝の言葉を述べた後、子供の頃から日本映画の大ファンで多く
のことを学んだと言うジョン・ウー監督は、レッドクリフにも日本映画から学んだ事が活かされていることを明かし
た。特に戦いのシーンはリスペクトする日本映画の巨匠黒澤明監督の『七人の侍』を参考にして作ったという。
スタッフにも撮影前にエンディングのシーンを観るようにすすめた。緊迫した戦いのなかでも人間性に関する部
分がしっかり描かれている。

昨年公開され、興行収入50億円を突破
する大ヒットを記録した『レッドクリフPartT
の続編となる本作は、タイトルにもなってい
る赤壁(レッドクリフ)での戦いと人間ドラマが
壮大に、感動的に描かれている。

TOHOシネマズ 六本木ヒルズの全スクリーン
を貸切り『レッドクリフPartU』の完成披露
フェスティバルが開催され、舞台挨拶にジョン・
ウー監督、金城武、リン・チーリン、alanが登
壇した。

4月10日(土)より 日劇1 ほか
全国ロードショー


[2009年2月7日アップ]

取材・撮影:福住佐知子

オフィシャルサイト

《画面クリックで拡大》

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