6月7日より全国ロードショー
ライター:能登春子
[6月16日アップ]
https://wwws.warnerbros.co.jp/challengers/
10代の頃、同じテニスアカデミーで学んでいたパトリックとアートは18歳の時、人気と実力を
兼ね備え、テニス界で注目を集めていた女子プレイヤーのタシ(ゼンデイヤ)と出会う。
魅力的なタシはパトリックとアートを挑発し、2人はすっかりタシの虜になってしまう。
タシをめぐり恋のライバルともなった2人は、やがてタシが怪我でテニスプレイヤーとしての道を
閉ざされたとき、両極端の人生を歩むことになる。
闘志をむき出しにして勝ち上がったパトリックは決勝戦でアートと対戦することに。
互いが必死に戦う白熱したゲーム展開は、優勝のためばかりではなく、過去の因縁が2人に特別な
力を与えているようだ。
一体、彼らの間に何があったのか。
現在の試合シーンと、3人の過去のエピソードを交互に見せながら、その謎をひもといていく。
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CINEMAライター 能登春子木香圭介/宮島一美/石倉ことこ
シネマプレイスがお届けするおすすめ映画レビューは独自の視点で新作映画をご紹介しています
身体的能力、制球技術に加えて、対戦相手の戦術を
読んだり、ウラをかいたりするための心理的な駆け引き
が重要になるスポーツ、テニスをモチーフに、1人の女性
に翻弄された2人の男子テニスプレイヤーたちの愛憎
渦巻く“人生ゲーム”がスリリングに描かれる。
テニスコートが恋の修羅場と化す
三角関係の行方をミステリアスに描く
シネマプレイスはあんか通販とともに、楽しい情報をお届けいたします。


テニスのラリーのようなスピード感あふれる展開と、心の読めないミステリアスなキャラクターで、
物語の世界にぐいぐい引き込まれる。
出会ってから13年。
共にトッププレイヤーをめざしながらも辛酸をなめた人生を歩む3人が最後の望みを
かけた決勝戦で、あることが明らかになる終盤。
ファイナルセットの攻防はキャラクターたちの複雑な思いが分かるだけに、本当に
ハラハラさせられる。
掲載リスト
 チャレンジャーズ
 あんのこと
 ライド・オン
 帰ってきたあぶない刑事
 バティモン5
 パストライブス/再会
 アイアンクロー
 FLY! フライ!
 DUNE
 52ヘルツのクジラたち
 マダム・ウェブ
 コヴェナント
 ボーはおそれている
 コット、はじまりの夏
 哀れなるものたち
 コンクリートユートピア
 TILL
 ウォンカとチョコレート工場のはじまり
 エクソシスト
 ナポレオン
 法廷遊戯
 正欲
 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
アナログ
ホテル代さえ払えない落ち目の男子テニスプレイヤー、
パトリック(ジョシュ・オコナー)は世界プロテニス
トーナメントの下位レベルの選手で争う「チャレンジャー・
マッチ」で優勝し、再起を図ろうとしていた。
そこで、彼はかつて親友であり、テニスのライバルだった
アート(マイク・フェイスト)と気まずい再会を果たす。
『君の名前で僕を呼んで』(’18年)のルカ・グァダニーノ監督がユニークなチャレンジ
を試み、“恋の三角関係”という使い古されたテーマを、斬新でパワフルなラブ
ミステリーに仕上げた。
タシを演じるのは、『DUNE 砂の惑星』で勇敢な女性戦士を演じたゼンデイヤ。
整った美貌とスレンダーなスタイルが本当に魅力的で、小悪魔タシに軽やかに息を
吹き込んだ。
スーパースター・ジャッキー・チェン
50周年記念作品
6月7日より全国公開
自然体の実力派、河合優実の最新主演映画
悲しい現実から学ぶべき、骨太の社会派ドラマ
今年1〜3月まで放送され、生きづらい令和に生きる人々に
笑いと希望を与え大反響を呼んだ『不適切にもほどがある!』
(24年)で、尖ってるけど純情な昭和のヤンキー女子校生・
純子を演じて、注目を集めた河合優実。
2019年のデビュー以来、『サマーフィルムにのって』
『由宇子の天秤』(ともに21年)で、数々の新人賞を受賞
した後、2022年には『PLAN75』を始め8本の映画に出演
するなど、映画界では、すでに実力派の若手女優である。
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勧善懲悪ものが多いジャッキー作品だが、今回はちょっと違う。
まず、共演が馬。
今までにも馬が登場したジャッキー作品はあったが、ここまでがっつりとコンビを組んだものは
始めて。
宮藤官九郎のクオリティの高いコメディで、コケティッシュ
な魅力と確かな演技力を見せつけ、一気に認知度を高めた
河合の最新主演映画として注目を集める本作品。
ライター:木香圭介
5月31日より全国ロードショー
[5月25日アップ]
しかし、『ふてほど』でのコミカルな河合の姿に惹かれた人は、あまりの違いに衝撃を受けるだろう。
河合が演じるのは実在した女性をモチーフにした21歳の女性・杏(あん)。
2020年春、未知のウイルズによる未曾有の混乱が始まろうとする中、自死してしまったという。
薬物から更生し、新たな人生を生き始めていたにもかかわらず・・・。

女性の自死事件を扱った小さな新聞記事を読んだ今井悠監督が、〈今、伝えるべき物語〉と感じ,
担当記者への取材で得た事実から着想し、脚本化。
不遇な過去から抜け出し、幸せをつかもうとした女性の魂の叫びをスクリーンに焼き付けた。
初主演作『タイガー・プロジェクト ドラゴンへの道 序章』
から50年を経て、2024年で70歳を迎えたジャッキー・
チェン50周年記念作品。
一線を退いたベテランスタントマンが、あることをきっかけに
再び危険なスタントに挑む姿と、疎遠になっていた娘との
わだかまりか描かれる。
[6月2日アップ]
ライター:能登春子
香川杏(河合優実)は、売春相手が薬物中毒で昏倒してしまったことをきっかけに、警察に連行
されてしまう。
杏の取り調べをしたベテラン刑事・多々羅(佐藤二朗)は、杏を自分が主催する薬物更生者の
自助グループ「サルベージ赤羽」に誘うが、杏は乗り気ではなかった。
ところが、ゴミ屋敷と化した自宅で杏に売春を強要する母・春美(河合青葉)と彼女に虐げられる
祖母・恵美子(広岡由里子)との生活に限界を感じ、多々羅を頼ることにする。
「サルベージ赤羽」に参加し、似たような経験を持つ人々の話しを聞くうちに心を開いていく杏。
福祉施設で働き始め、シェルターマンションで一人暮らしも始めた。
数々のアクション作品に出演してきたジャッキー・チェン
がスタントマン役を演じるのは、これが初めて。
共演は、娘役に『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』
のリウ・ハオツン、『ポリスストーリー レジェンド』の
ユー・ロングァン、『MEG ザ・モンスターズ2』の
ウー・ジン、そして数々のジャッキー作品を監督
してきたスタンリー・トンが、映画監督役で出演して
いる。
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バティモン5に住む、マリにルーツを持つ女性アビー
(アンタ・ディアウ)は、行政の怠慢な態度に苦しむ移民
たちを助けるために市役所のケアスタッフとして働いて
いる。
犯罪者がいると分かれば、街中でもバイクに乗りながらでも拳銃を撃ちまくる。
コンプライアンス遵守の令和の現代では、“不適切”と笑いのネタにもなるアクションシーンは
健在だ。
〈あぶ刑事〉ならではのハチャメチャなアクションシーンを存分に楽しんでほしい。
ぶっきら棒だが親身な多々羅、週刊誌記者の桐野(稲垣吾郎)も杏に温かく寄り添う。
そんな杏に、次々に予想外の出来事が起こる。
杏の境遇が悲惨すぎて、とても辛くなる。
絶望的な日々を乗り越え、少しずつ生きることに前向きになる杏を河合が繊細に演じている。
愁いを帯びた表情、たどたどしい物言いなどが特徴的な河合の演技はどこまでも自然で、
杏という女性が生きているようにしか見えない。
悲しい結末へと向かうエピソードはフィクションだというが、杏は身勝手な大人たちの欲望に
巻き込まれたように見える。
生きたくても生き抜くことができなかった杏を思うと、涙が止まらない。
ライター:能登春子
5月24日よりロードショー
監督は、「モフれる愛」のラリー・ヤン。
子供の頃からジャッキーのファンで、主人公はジャッキー
をイメージして脚本を執筆した。
日本公開時には吹き替え版も上映され、ジャッキー・チェンの吹き替えを数多く担当し2023年3月末
をもって声優業引退を発表していた石丸博也が本作のために限定復帰し、吹き替えを担当した。
[5月19日アップ]
捜査課長に出世した町田透役の仲村トオル、「落としのナカ」としてひょうひょうとした演技で
笑わせたベンガルなど、懐かしい仲間たちも登場。
ブッ飛びキャラの薫を演じた浅野温子は完全なコメディリリーフに徹している。
受けを狙った演出は行き過ぎたきらいがあるが、浅野はサービス精神たっぷりに演じ切っている。
一方、市長の急死で臨時市長に名乗りを上げた医師のピエール(アレクシス・マネンティ)は、
居住棟エリアの復興と治安改善を政策に掲げ、理想に燃えていた。
ところが、シリアからの移民家族の支援を行うピエールの妻ナタリー(オレリア・プティ)が
バンリューで嫌がらせを受けたことから、ピエールはバンリューの取り締まりを強化していく。
2023年度の第75回カンヌ国際映画祭で、カメラドール特別賞を受賞した
『PLAN75』の制作スタッフが再結集。
社会の片隅で起こっている悲しい現実に光を当てた社会派ドラマである。
かつて香港映画界伝説のスタントマンと言われたルオ・ジーロン。
現在は第一線から退き、愛馬のチートゥとともに撮影所にやって来る観光客相手に日銭を稼いで
暮らしている。

だが、債務トラブルをきっかけにチートゥが競売にかけられることとなったルオは、苦肉の策で
遠縁になっていた法学部の学生である一人娘のシャオバオに助けを求める。

そんなルオに愛馬との共演というスタントのオファーが舞い込んでくる。
年齢的にも危険をともなう撮影だったが、ルオはスタントマンというプライドを掛けて危険なシーンに
挑戦していく。
破天荒な昭和の人気刑事ドラマが復活
令和でも、楽しく元気に暴れ回る!
異国情緒漂うシャレた港町・横浜を舞台に、ダンディで
セクシーな刑事コンビのワイルドな活躍を描いた人気
テレビドラマ『あぶない刑事』。
1986年(昭和61年)のテレビ放送開始から実に38年を
経て、シリーズ8作目となる新作映画が完成した。
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クライマックスは、クラシックなバーを舞台にした、ノラ、ヘソン、アーサー3人による、もどかしい
ばかりの会話劇。
「私たちはどんな関係に見えるかしら?」といたずらっぽく話すノラに対し、2人の男たちは複雑な
心境に違いない。
既婚のノラが初恋のヘソンとどうなるのか? ドラマチックなラブストーリーが期待できる
シチュエーションだが、おそらく現実にはノラとヘソンのような結末がふさわしく、とても共感できる。
しかし、その結果、フリッツの家族たちは〈呪われた一族〉
と呼ばれるほどの苦難の人生を歩むことになる。
愛嬌たっぷりの鳥たちの奮闘に笑いっぱなし
ノリにノッてるアニメスタジオの最新作
ライター:能登春子
3月15日より全国公開
1979年、父の跡を継ぎプロレスラーとなった次男のケビン(ザック・エフロン)がNWAテキサス州
のヘビー級チャンピオンとなる。
続いて、三男のデビッド(ハリス・ディキンソン)がプロレスデビューを果たす。
映画のパワーがみなぎる壮絶な宇宙戦争
複雑な内面を抱えたヒーローにも注目
アメリカ北東部ニューイングランドの池に棲むカモ一家の
父マックは「安全な池にいれば一生幸せに暮らせる」と
信じていた。
ところが、好奇心旺盛な息子のダックスやおてんばな娘
グウェンは「外の世界を見たい」とせがみ、明るい妻パムも
子どもたちの希望を叶えたいと思っていた。
2部作として製作された、砂の惑星デューン(DUNE)の
支配をめぐる宇宙戦争を描いた壮大なSFアクション
超大作の後編がいよいよ登場する。
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特に、貴湖に自立を促し、〈52ヘルツのクジラ〉の話を聞かせ「心の声で呼び合える“魂の番”が
きっといる」と教えてくれた安吾。貴湖の幸せを心から願っていた安吾の真意とは…。
ある日、地下鉄の中で3人の少女たちが黒いマスクの男、エゼキエル・シエム(タハール・ヒル)
に襲われるビジョンを見たキャリーは、とっさに彼女たちを連れて、地下鉄から逃げ出す。
そして、少女たちを安全な場所に送り届けようと決心する。
怪優ホアキン・フェニックスが大活躍
謎と危険に満ちた予測不能の不条理スリラー
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監督・脚本を手がけたコルム・バレードは本作が長編映画監督デビュー作。
人間の心の機微を描くのがとてもうまく、彼の描く人間ドラマに期待が持てる。
愁いを帯びた表情が印象的なコットを演じたキャサリン・クリンチは映画デビュー
となった本作で、アイルランドのアカデミー賞と言われるIFTA賞(アイリッシュ映画&
テレビアカデミー賞)の主演女優賞を史上最年少の12歳で獲得した、アイルランド
期待の新星である。
バクスターはベラの成長の記録係として、大学の教え子のマックス・マッキャンドレス(ラミー・ユセフ)
を家に招き入れる。
やがてマックスは純粋無垢で自由奔放なベラに惹かれるようになり、バクスターはマックスとベラの
結婚を認める。
すると家を失った大勢の近隣の人々がファングン
アパートへ避難しにやってくる。
しかし、マンション内で不法侵入や殺傷事件、放火
などが起こり、危機感を募らせたマンション住人たちは
部外者たちの侵入を阻止することに決定する。
タイトルの『TILL』とは、1955年、黒人差別が根強く残る
アメリカ南部のミシシッピ州で、白人のリンチで殺害
された14歳の黒人少年の名前。
アメリカでは「エメット・ティル事件」として大きなニュース
となり、1960年代の公民権運動を前進させる契機と
なった。
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端正な顔立ちのシャラメが演じるウォンカは純粋無垢で、目を輝かせてチョコレート作りに励む、
本当に“良いヤツ”。
チョコレートが大好きな気持ちを歌い踊るミュージカルシーンがふんだんにあり、アイドル的
人気を誇るシャラメのカッコよさが際立っている。
ある日、アンジェラは亡き母に会いたいと望み、
親友のキャサリン(オリヴィア・オニール)と共に、
ソリーンの降霊を試みるために森へ向かう。
リドリー・スコット監督が描く
愛と戦禍に生きたナポレオン
ライター:能登春子
11月10日より全国ロードショー
ところが2人は行方不明になってしまう。
3日後、自宅から50キロメートルも離れた場所で見つかった2人はその間の記憶を失い、
常軌を逸した行動ばかりを取るようになる。
名匠リドリー・スコット監督の最新作は、〈英雄〉・
ナポレオンの実像に迫る歴史スペクタクル超大作。
ゆがめられた真実を見抜けるか
若者たちが繰り広げる緻密な法廷ゲーム
[10月29日アップ]
3つの異なる環境で、“特殊”な事情を抱えた人々が“自分らしい”生き方を模索する姿が
描かれる。
但し、彼らは本当に“特殊”なのだろうか。ただ、人と違う側面があるに過ぎない。
でも、そのために人の目を恐れている。
おそらく、そのような感情を持ちながら、生き辛さを感じている人は多いのではないだろうか。
1920年代、退役軍人のアーネスト(レオナルド・ディカプリオ)が地元の有力者である叔父
ウィリアム・“キング”・ヘイル(ロバート・デ・ニーロ)を頼り、オクラホマ州に移り住む。
そこでは、石油発掘による鉱業権を得て裕福になったオセージ族のオイルマネーを狙い、
白人の投機家たちによる恐怖支配がおこなわれていた。
不正な後見人制度や結婚でオセージ族の財産を得ようとする白人たちがいるなか、
オセージ族の人々の不可解な死が相次いで起こる。
ライター:能登春子
10月6日より全国ロードショー
[10月1日アップ]
2018年、妻と共に車の修理会社を営むジョン・キンリー
曹長(ジェイク・ギレンホール)は、アフガニスタンで
タリバンの武器や爆発物の隠し場所を探すという任務に
就く。
サイコホラー映画『ミッドサマー』の独創的すぎる
世界観で、一躍注目を集めたアリ・アスター監督が
脚本も手がけたスリラー映画。
[1月28日アップ]
どんなことでもトップの指示に従うしかない役人たちも含めて、まるで当事者に
なったかのように映画の世界に引き込まれ、深く考えさせられる。
前作『レ・ミゼラブル』(’19年)でもバンリューの問題を取り上げ、高い評価を
得たラジ・リ監督がどこの国にも共通する社会問題を突きつけた力作だ。
それから12年、36歳になった2人は、ノラが住むニューヨークでついに24年ぶりに再会することに。
しかし、ノラには劇作家の夫アーサー(ジョン・マガロ)がいた。
24年にわたる秘めた恋の結末がニューヨークを舞台に描かれる。自由の女神へ向かうフェリーや、
ブルックリンのレトロな回転木馬など、ワクワクするような観光名所を巡りながら、2人は近況報告
や思い出話に花を咲かせる。
けれど、言いたい言葉がのどに使えているような2人の微妙なやり取りにドキドキしてしまう。
日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木などと対戦し、
一世を風靡したフリッツは、引退後、自らプロレス団体を
設立し4人の息子たちを立派なプロレスラーに育て上げた。
広大な砂漠を舞台にしたアクションは迫力満点で、映画のパワーを感じさせる。
それでいてド派手なだけのアクション大作に留まらないのは、キャラクターの内面がしっかり
描けているからだろう。
ある日貴湖は、言葉を発しない長髪の少年(桑名桃李)と出会う。
若いシングルマザーの母親(西野七瀬)と2人暮らしの少年はネグレクトの状態で、
背中一面にはアザがあった。
貴湖は少年を放っておけず、家に住まわせる。
彼女もまた、幼い頃から両親に虐待されていたのだ。
2003年のニューヨーク。
救急救命士をしているキャリー・ウェブ(ダコタ・
ジョンソン)は1人でも多くの命を救うため、日々
奮闘していた。
そんな中、救助活動中に生死をさまよう事故に
巻き込まれたキャリーは、それ以来、デジャブの
ような奇妙な体験をするようになる。
9.11事件に端を発し、アメリカが「テロとの戦い」の
大義名分のもと、2021年に撤退するまで約20年に渡り
続けたアフガニスタン侵攻を題材に、米軍がアフガンに
残したあまりにも惨い問題を提起するとともに、人間の
良心を喚起させる社会派ヒューマン・サスペンス。
ライター:能登春子
2月16日より全国ロードショー
[3月10日アップ]
ライター:能登春子
3月15日より全国公開
http://block5-movie.com/
主演の刑事コンビに扮する舘ひろしと柴田恭平はなんと
70代! 
昔と変わらぬスラリとした体型をキープし、年齢なりの
渋みを加えたカッコよさには尊敬の念すら覚える。
いくつになっても、明るく、全力投球でがんばる〈あぶ刑事〉
コンビの復活に、元気とパワーをもらえること請け合いだ。
[5月12日アップ]
https://annokoto.jp/
2人が横浜のふ頭で横浜の風景を懐かしんでいる頃、横浜で香港在住の日本人弁護士が
何者かに殺される。
事件に引っ掛かりを感じた鷹山はふ頭で見かけた香港人、リウ・フェイロン(岸谷吾郎)を訪ねる。
フェイロンにはステラ・リー(吉瀬美智子)というビジネスパートナーがいた。
ちなみに、子供が京劇をしている舞台にルオが飛び込んでしまうシーンは、ジャッキーが
七小福という京劇出身なので、それを知っている人への遊び心です。
花の都と歌われる華やかで瀟洒なイメージのある
フランス。
そこで暮らす移民たちの過酷な現実を伝えた衝撃作。
忘れられない人との再会を描く
共感必至の大人のラブストーリー
そしてラストはこの馬のチートゥの演技に誰もが泣かされるだろう。
次に娘との葛藤。病気で亡くなった母親に何もしなかった父親に対して、葬式で罵倒してから
月日は流れているが、娘との溝は深い。
娘は徐々に受け入れようとしているのに、またもスタントマンのプライドがそれを邪魔する。
5月24日よりロードショー
横浜港署の刑事を定年退職したタカ(舘ひろし)とユージ
(柴田恭平)が、ニュージーランドで探偵として第2の人生
をスタートさせてから8年後。
警官と問題を起こし、ニュージーランドを“出禁”となった
2人は再び横浜に戻り、「T&Y探偵事務所」を開業する。
[4月21日アップ]
ライター:能登春子
理不尽に家を奪われた移民たちの怒り
注目の社会派監督がパリの暗部に迫る意欲作
ライター:能登春子
4月5日よりロードショー
中国映画ならではのヒューマンストーリーになっているのも、ジャッキー作品には珍しい。
最後にスタントシーン。
子供の頃からジャッキーのファンだった監督が脚本を執筆しているので、この作品
には今までジャッキーがやってきた数々のスタントシーンがオマージュのように
散りばめられている。
ジャッキーの作品を多く観てきた方なら嬉しいサプライズでしょう。
映画のプロモーションなどを見ていると舘や柴田、浅野、仲村らの仲の良さが
垣間見え、微笑ましく思う。
38年の長寿シリーズになるとは出演者も観客も思わなかっただろうが、
円熟した大人たちが生き生きと楽しそうに活躍している姿はいいものだ。
いつでも帰ってきてほしい!
行政の怠慢に苦しめられる貧困層の移民たち。彼らの不満や怒りが治安の悪化となって表れる。
行政と移民たちとの間に生まれた悪循環の構図が最悪の方向へ向かっていく様子が説得力を
持って描かれる。
フィクションではあるが、終盤で描かれる行政が移民たちにした非道は恐ろしく、移民の1人の怒りが
爆発するのも無理はない。
一方のヘソン(ユ・テオ)は、ソウルの大学で工学を学び、兵役を経て就職したが、ずっとナヨンを
思い、探し続けていた。
やがてFacebookで繋がった2人は、オンラインチャットをするうちにかつての思いを取り戻し、
会いたい気持ちを募らせる。
しかし、アメリカで夢を追いかけるノラはヘソンと距離をとることにする。
〈アイアンクロー〉とは、1960~70年代のアメリカで、
悪役レスラーとした活躍したフリッツ・フォン・エリックの
必殺技。
身長193cmのフリッツが巨大な手で対戦レスラーの
こめかみを鷲づかみし、まるで鉄のような爪を
食い込ませていくのだ。
[3月24日アップ]
オフィシャルサイト
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醜い姿態をした悪の権化ウラディミール男爵や、サイキックなフェイドなどのいるアトレイデス家の
脅威、皇帝シャッダム四世が全宇宙を支配しようと画策する宇宙帝国の不気味な動きなどを
挟みながら、空前絶後の宇宙戦争へと徐々に高まりを見せる。
辛くて、苦しくて、必死に上げる泣き声が誰にも
聴こえないとしたら…。
生き辛い世の中でもがく人々の哀しみを昇華させ、
希望へと導く。
アクション・エンターテイメント大作『マダム・ウェブ』は、
マーベル初の本格ミステリー・サスペンスとして、
予知能力を持つ謎めいたマダム・ウェブ誕生の秘密を
解き明かす。
ライター:能登春子
米兵とアフガン人通訳者の死闘と友情
アフガン戦争が残した問題に鋭く迫る
オフィシャルサイト
母の突然の死が信じられないボーは、なんとかして母の元へ向かおうとする。
その謎と危険に満ちた道中がスリリングに描かれる。
ひたすら恐怖の渦に巻き込まれていくボーを、怪優ホアキン・フェニックスが
体当たりで演じている。
しかし、アイリーンはコットの髪を櫛で梳かしてあげたり、かわいい洋服を買ってあげたりと、コットに
優しく寄り添う。
また、口下手で不器用なショーンは、大人しいコットの背中を押すような存在となっていくのだ。
大人の体を持ちながら知能は幼児という謎の女性ベラの
奇想天外な冒険は本当にぶっ飛んでいて、好き嫌いや
賛否が分かれるに違いない。
しかし、観たことのない世界を体験できるのが映画の
醍醐味。
刺激的で挑戦的な映像世界をぜひ楽しんでほしい。
極限状態が人をどのように変えるのか
イ・ビョンホン主演のパニックスリラー
世界各地を襲った未曽有の大災害により、韓国・
ソウルも壊滅状態となる中、唯一、崩落を免れた
高層マンションで、生き残るための壮絶な争いが
繰り広げられる。
壮大なスケールで描かれる韓国発のパニック
スリラーだ。
ライター:能登春子
2023年12月15日より全国ロードショー
[12月24日アップ]
しかし、メイミーは泣き寝入りしなかった。
間違っている社会を正すために、強い決意をもって闘った母親の姿が描かれている。
町角でウォンカが売り出したチョコレートは一口食べると、宙を舞ってしまうほどのおいしさで
大評判となる。
しかしウォンカは町を牛耳るチョコレート組合の3人組に目をつけられてしまう。
悪魔祓いの恐るべき光景を、まざまざと見せつけた
オカルト・ホラー映画の金字塔『エクソシスト』。
1973年12月のアメリカ公開から50年の節目となる
タイミングで、新たな『エクソシスト』伝説が幕を
開ける。
オフィシャルサイト
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誰が悪いのか。何が正しいのか。
決して知られてはならない真実を覆い隠すように、いくつもの企みが
仕掛けられている。
幾重にも張り巡らされた伏線がつながっていくクライマックスでは、
ちょっとしたカタルシスを味わうことができる。
広島で両親とともに暮らす桐野夏月(新垣結衣)は大型ショッピングモールに勤めて いる。
あまり人付き合いがよくないのは、特殊なフェティシズムを抱えているからか。
だが、鬱々とした毎日を過ごす中、中学校の同級生・佐々木佳道(磯村勇斗)が広島へ戻って
きたことを密かに喜ぶ。
横浜で働いていた佐々木は会社の人々と馴染めず、両親が亡くなったのを機に広島へ戻って
きたのだ。
スコセッシ監督にとっては初の西部劇ともなる本作は、
主演にレオナルド・ディカプリオ、共演にはロバート・
デ・ニーロというキャストの顔ぶれにも期待が高まる
話題作である。
https://www.napoleon-movie.jp/
オフィシャルサイト
無残に変わり果てた息子の姿を見たメイミーは、彼の葬儀で驚くべき行動に出る。
12月1日より全国ロードショー
1964年の公民権法制定まで、南部で続いていた白人至上主義体制。
黒人に無言の圧をかける白人たちの姿が本当に恐ろしい。
まだ14歳のエメットにどんな恐怖が襲ったのか、考えるだけで胸がつぶれる思いがする。
母親なら、なおのことだろう。
若き日のウィリー・ウォンカ(ティモシー・シャラメ)は
「いつか世界一のチョコレート店を作る」という亡き母
(サリー・ホーキンス)との夢を抱いて、チョコレートの
町にやってくる。
ライター:能登春子
悪魔祓いの儀式がスケールアップ
50年ぶりに蘇った『エクソシスト』新章
『メッセージ』(’16年)、『ブレードランナー 2049』(’17年)など、ディテールを緻密に
練り上げた繊細なSF映画で評価を高めたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は共同脚本も担当。
大分県の海を見下ろす高台の家に、東京から三島貴湖(杉咲花)が引っ越してくる。
亡き祖母の家に1人で暮らす貴湖は、周囲の人々の噂の的になっているという。
マーベル・コミックのアクションヒロイン、マダム・ウェブ
は、未来予知でスパイダーマンを救う重要なキャラクター
として登場する。
『ロック、ストックトゥー・スモーキング・バレルズ』
(’98年)、『シャーロック・ホームズ』(’09年)など、
カルト映画からエンターテイメント大作まで、多彩な
ジャンルで豊かな才能を発揮するガイ・リッチー監督が
初めて挑んだ戦争映画。
[2月11日アップ]
日本語吹替版では、マックの声を堺雅人が務めている。
https://fly-movie.jp/
https://abu-deka.com/
劇作家として活躍するセリーヌ・ソンの長編映画監督デビュー作。
脚本は彼女自身の体験をベースにしているという。
そんなパーソナルで大切な思いをありのままに表現した本作は、
誰かを心の奥深くで思う尊さを静かに伝えてくれる。
たとえ失恋しても、忘れられないほど好きな人に出会えた人生は
豊かだと思う。誰もが映画の主人公。
そんなシャレた気分に浸れる大人のラブストーリーだ。
さらに、陸上選手としてオリンピックに出場する夢を絶たれた四男の大学生ケリー(ジェレミー・
アレン・ホワイト)も父に勧められプロレス界に飛び込むと、厳しい父の元で鍛錬を重ねた
兄弟レスラーたちはめきめき力を伸ばし、人気を博していく。
互いに切磋琢磨する3兄弟は、一方で、世界ヘビー級タイトルマッチへの挑戦権をかけた
ライバルともなる。
父がデビッドを挑戦者に選んだ時、ケビンは複雑な思いに駆られる。
家族の猛プッシュに心が揺れるマックは、ずっと池で
暮してきた孤独な独身のダンおじさんの姿を見て、
一念発起。
家族を連れて3000キロ離れたカリブ海の楽園ジャマイカ
へ渡ることにする。
[3月3日アップ]
人に傷つけられる人、人を傷つける人。
両極端な人々ばかりが出てきて、胸が苦しくなる。
人生の荒波にもまれる貴湖を演じた杉咲花や、トランスジェンダーの苦悩を
抱えた安吾役の志尊淳らの情感豊かな演技に加え、毒親を演じた西野七瀬や、
貴湖の婚約者として登場する宮沢氷魚などのヒールぶりも見事。
勢いのある若手俳優たちが今、見過ごしてはならない問題に取り組み、
人としてあるべき姿を指し示す。
当然、キャシーの行動が理解できない少女たちは騒ぎ立て、勝手気ままに行動しようとする。
そんな今どきの少女たちを黙らせるのが、未来予知能力を使ったキャリーの知的で華麗な
アクションの数々。
まだスーパーヒーロー的な戦闘能力のないキャリーは、未来予知を元に状況を推理し、
しつこく少女たちを追うエゼキエルの襲来を交わしていく。
米軍は現地のアフガン人を通訳者として雇い、通訳者たちは米軍に協力した報酬として米国への
移住ビザが約束されていた。
キンリーは優秀だが、簡単には人の指図は受けないというアーメッド(ダール・サリム)を通訳者に
選ぶ。
製作は奇想天外なSFアクション『エブリシング・
エブリウェア・オール・アット・ワンス』の大成功で、
世界的なヒットメーカーとなったスタジオA24。
ライター:能登春子
1月26日より全国ロードショー
2021年に公開された前編
『DUNE/デューン 砂の惑星』は、SF叙事詩として
名高いフランク・ハーバードによる原作の前半部分を
描いたもので、重厚かつ複雑な物語の世界観を
余すところなく紹介し、後編への期待を高めて幕を
閉じた。
ライター:能登春子
3月1日より全国公開
苦しむ人の心の“泣き声”に耳を傾けて
孤独に生きる人々を癒す希望の物語
動物たちによるミュージカル・コメディ映画『SING/シング』以来、7年ぶりの同社オリジナル
キャラクターとなる本作は、渡り鳥なのに移動したことのないカモ一家が主人公。
個性豊かな鳥たちや、ひねりの効いたストーリー、スピード感あふれるアクションシーンの
素晴らしさは『ザ・スーパーマリオ~』に引けを取らない。
思い切って飛び立つことの大切さを伝えるメッセージも後味がよく、観終わった後、爽快な
気分になる。
やっぱりイルミネーション製作のアニメーションは「面白い!」と実感できる作品に仕上がっている。
アトレイデス家の後継者ポール(ティモシー・シャラメ)と母親のレディ・ジェシカ(レベッカ・
ファーガソン)は、不毛の惑星アラキス(デューンの正式名称)に逃げ延びる。
そこで砂漠の民フレメンに出会う。
フレメンに受け入れてもらうため、レディ・ジェシカはフレメンの教母になる儀式を受ける。
一方、未来を視る力を持つポールは、夢の中に現れる女性がフレメンの戦士チャニ(ゼンデイヤ)
であることを知る。
やがてポールとチャニは惹かれ合うが、ポールには不穏な未来が待ち受けていた。
〈52ヘルツのクジラ〉とは、とても高い周波数で鳴く、
世界で1頭だけのクジラのこと。
どんなに鳴いても、その声はあまりに高すぎて周囲の
クジラに聴こえないことから、〈世界で最も孤独な
クジラ〉と言われているという。
[2月25日アップ]
オフィシャルサイト
共同脚本を手がけたリッチー監督は、今なお続くアフガン戦争とアフガン人
通訳者のドキュメンタリーを見て、本作を着想したという。
危険なアフガニスタンで、命をかけて人を助けようとした2人の男たちの姿が
感動を呼ぶが、単にヒロイックなメッセージにとどめていないところがこの映画
の真価である。
味方を失ったポールがどうやって強大なハルコンネン家に立ち向かうのか。
疑り深いフレメンの信頼を得るため、巨大なサンドワーム(砂虫)を自在に操り、母親からの
生死をかけた非情な試練を生き延びたポールがアレキスの救世主として成長していく過程が
丹念に綴られていく。
大海原の中で、虚しさを抱えながらも懸命に“誰か”を
求めて声を出すクジラ。
そんなクジラたちは、現代社会に生きる人々の中にも
いるのではないだろうか?
ライター:能登春子
2月23日より全国ロードショー
未来予知で悪と戦う知的なスーパーヒーロー
女性パワーがみなぎる異色のアクション大作
2月23日より全国ロードショー
その日はボーの母の誕生日。
ボーはすぐに母に電話をかけて謝るが、ボーが来ないことに激怒した母は電話を切ってしまう。
そして、すぐさまかけ直した電話で、ボーは母親が死亡したことを知る…。
物語の中心になるのは、コットとキンセラ夫妻との生活。
粗暴な父親に急かされるまま、黙って着いていくコットの
姿は、まるで厄介払いされたかのようだ。
キンセラ家の主人ショーン(アンドリュー・ベネット)と
妻のアイリン(キャリー・クロウリー)とダンとの会話は
ぎこちなく果たしてコットがキンセラ家でうまくやって
いけるのか心配になってくる。
[1月7日アップ]
作品への高い評価は、社会にはびこる偏見や既成概念
へのアンチテーゼのような奇妙な物語を、豊かな想像力
を駆使し、大胆かつ圧倒的なビジュアルで描き切ったから
だろう。
ライター:能登春子
1月5日より全国ロードショー
『白頭山大噴火』(’19年)、『非常宣言』(’22年)など、アクション映画への出演が続く
イ・ビョンホンが、得体の知れないユートピアの指導者を演じ、ミステリアスな雰囲気を
高めている。
[2月18日アップ]
物語の中心になるケビンを演じるのは、『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ(’06年)で
大ブレイクしたザック・エフロン。
当時のアイドル的な甘いイメージから一変し、筋骨隆々のレスラー体型を作り上げ、
迫力満点のプロレスシーンも見事にこなしている。
自らの運命に苦悩するポールを演じるのは『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
(’23年)でますます注目を集める若手俳優ティモシー・シャラメ。
クリストファー・ウォーケンや、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、シャーロット・
ランプリングら、演技派のベテラン俳優たちが重厚感のある演技でひきしめる。
かつて近い人に傷つけられた貴湖が、同じように苦しむ少年を救おうとする姿を、貴湖の
壮絶な過去を交えて描く。
高校失業後、貴湖に依存する母(真飛聖)の元、寝たきりの義理の父を一人で介護し、身も心も
ボロボロになっていた貴湖は、高校の同級生・美晴(小野花梨)と彼女の先輩の塾講師・安吾
(志尊淳)に救われる。
兄弟を演じた俳優たちは悩めるキャラクターをナイーブに演じていて、好感が持てる。
「訳が分からない」世界なのに、「続きが知りたい」という欲求を満たしてくれるアリ・アスター
監督の作品は、本当に不思議だけれど、やっぱり最高に面白い!
大家族の中で居場所を失い、ひっそりと生きてきたコット。
キンセラ夫妻との穏やかな生活がコットをどのように変えるのか。素晴らしいラストシーンに注目だ。
https://happinet-phantom.com/beau/
https://exorcist-believer.jp/
https://klockworx-asia.com/CU/
最後にひとつ質問があります。
ジャッキーの映画には、必ず最後にNG集がついているのは何故でしょう?
それは、エンドロールが出ると劇場から出ていってしまう観客を映画が終わるまで引き止める
為です。
https://ride-on-movie.jp/
また、同じ頃、「T&Y探偵事務所」にハーレーを颯爽と乗りこなす若い女性、彩夏(土屋太鳳)が
現れる。
彩夏は、「自分を産んですぐに消えた母の夏子」を探してほしいと依頼する。
型破りな捜査手法とともに、女性にめっぽう弱いのもタカとユージの特徴。
昔、夏子と“深ーい”関わりのあった2人は、〈もしや彩夏は自分の娘ではないか〉と内心ドキドキ
する…、というタカとユージの“若気の至り”をユーモラスに絡めたストーリーは、やがて
元銀星会組長の息子・海堂(早乙女太一)との壮絶なバトルへと発展する。
おそらく多くの人に、どんなに思い合っていても結ばれ
なかったり、壊れてしまったりした恋があるだろう。
時間や距離、価値観や生き方の違いなど、離れることに
なった理由はさまざまだろうが、その選択は果たして
正しかったのだろうか。
オフィシャルサイト
〈史上最強の一家〉になるという父の大きな夢を叶えるために、プロレスラーになった兄弟たちの
姿が描かれる。
偉大な父の期待に応えたいと頑張る息子たちを、フリッツは厳しく追い込んでいく。
厳しさは成長につながる〈愛のムチ〉の場合もある。
しかし、野心からくるフリッツの厳しさは過度なプレッシャーとなり、息子たちの心は壊れていく。
『怪盗グルー』シリーズや『ミニオンズ』シリーズなど、人気CGアニメを数々手がけてきた
イルミネーションの魅力は、愛嬌たっぷりのキャラクター造詣とユーモアたっぷりのストーリー
テリング、そして、ユニークなアイデア満載のアクションシーンである。
本作では、邪悪なハルコンネン家の陰謀により全滅した
アトレイデス家の逆襲が描かれる。
2021年に本屋大賞に輝いた、町田そのこのベストセラー
小説の映画化。
オフィシャルサイト
https://www.madame-web.jp/
女流監督S・J・クラークソンの長編映画監督デビュー作。
超クールな女性たちによる新たなアクション映画シリーズが誕生した。
アーメッドは一歩も動けないキンリーを手製の木のソリに乗せて引きずって、険しい山中を
歩き続ける。
気の遠くなるような道程には、至る所にタリバンの追手が迫る。
タリバンの脅威をまざまざと見せつけ手に汗握るスリリングな状況が続くが、アーメッドの努力の
甲斐があり2人は米軍に救われる。
日常のささいなことで怖がる男ボー(ホアキン・フェニックス)
は、まるでゾンビのような不審者たちがたむろする治安の
悪い地域のアパートに独りで暮していた。
1981年、アイルランドの田舎町を舞台に、孤独な9歳の
少女コットのひと夏の出来事が描かれる。
ライター:能登春子
ある夜、1人静かに寝ていたボーの部屋に何者かが「うるさい音を出すな」というメモを何度も
投げ込み、しまいにはドアを激しく叩きつけてきた。
身に覚えのないボーは恐怖を覚えるが、そのせいで翌朝寝坊してしまい、遠方に住む母を
訪ねるための飛行機に乗り遅れてしまう。
自由を求める女性の刺激的な冒険
大胆で挑戦的な映像世界を楽しんで
父ダン(マイケル・パトリック)や、妊娠中の母、多くの
姉妹たちに囲まれて暮らすコット(キャサリン・クリンチ)
は物静かな女の子。
両親は赤ちゃんが生まれるまでの間、夏休み中のコットを
遠い親戚夫婦のキンセラ家に預けることにする。
2023年度の第80回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞
を受賞。
第81回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ
部門で作品賞と主演女優賞(エマ・ストーン)に輝いた。
今後、発表される米アカデミー賞でも注目の的になるだろう。
オフィシャルサイト
死が迫る極限状態でのサバイバルを描いた映画は数多いが、本作の恐ろしいところは、
ユートピアを守ろうとする人々が次第に邪悪に見えてくること。
朽ち果てたマンションや廃墟と化した街中での争いは、まるでゾンビ映画のように不気味で怖い。
ロアルド・ダールの人気児童書『チョコレート工場の
秘密』をティム・バートンが監督し、ジョニー・デップ
主演で映画化したファンタジー映画『チャーリーと
チョコレート工場』(’05年)から18年。
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クリスを演じたエレン・バースティンが50年ぶりに出演していることもあり、本作は1973年版の
直接の続編と位置づけて製作されている。
監督は『ハロウィン』3部作シリーズのデヴィッド・ゴードン・グリーン。製作は『ゲット・アウト』
(‘17年)、『M3GAN/ミーガン』(’23年)など、ハリウッドのホラー・映画界を牽引する
ブラムハウス。
軍の総司令官となったナポレオンは2人の子どもを持つ未亡人のジョゼフィーヌ(ヴァネッサ・
カービー)を深く愛するようになり、やがて2人は結婚する。
しかし、奔放なジョゼフィーヌはすぐに他の男と関係を持ち、ナポレオンを苦しめていた。
1955年、アメリカ合衆国北部イリノイ州シカゴで暮らすメイミー(ダニエル・デッドワイラー)は
空軍唯一の黒人女性職員として14歳の息子エメット(ジェイリン・ホール)や、紳士的な恋人
ジーン(ショーン・パトリック・トーマス)とともに穏やかな日々を送っていた。
単なるサバイバル劇に留まらず、とある秘密が隠されており、どんでん返しの醍醐味が
味わえる。
その夏、エメットが休暇で南部ミシシッピ州の親せき宅に滞在することになる。
メイミーはエメットに南部では言動を慎むよう言い聞かせるが、好奇心旺盛なエメットは
ちょっとだけ羽目をはずしてしまう。
そして、白人の怒りをかったエメットは連れ去られ、凄惨なリンチを受け、川で遺体となって
見つかる。
『パディントン』(’14、’17年)シリーズのポール・キング
が監督・脚本を手がけ、今、ハリウッドで大注目の人気
若手俳優ティモシー・シャラメが主人公のウィリー・ウォンカ
を演じた本作は、原作やバートン版に流れる毒気や
シニカルな視点はまったくなく、夢と希望が溢れる、さわやか
な作品に仕上がっている。
[12月3日アップ]
命の選択をテーマにしたストーリーはスリリングで、特殊メイクを施した少女たちの怪演も
見事。
しかしながら、悪魔祓いの斬新なビジュアルと不気味な旋律の音楽で、観る者を恐怖の
どん底に陥れた1973年版に比べると、インパクトが弱いのは否めない。
https://gaga.ne.jp/52hz-movie/
ヨーロッパ遠征で勝利を重ね、フランス帝国の皇帝にまで上り詰めたナポレオン。
しかし、ジョゼフィーヌとの生活に満たされない思いを抱えていた。
無辜ゲームの考案者で、すでに司法試験に合格した異端の天才・結城馨(北村匠海)、
友人たちから“セイギ”と呼ばれる久我清義(永瀬廉)、セイギの幼なじみの滝本美鈴
(杉咲花)はロースクールの同級生だ。
本作で描かれるのは家庭環境や性的志向、容姿など、
“自分では選べない”背景を持ち、苦悩する5人の姿。
多様性の時代とは名ばかりの同調圧力がはびこる
世の中で、“本当に人とわかり合うこと”とは、どういう
ことなのかを問いかける。
ライター:能登春子
バティモン5とは、パリ郊外にある労働者階級の移民たち
が暮らす大規模団地群の一画のこと。
貧困や差別などの問題に苦しむ移民労働者の家族たちは、
〈排除された者たちの地帯〉を語源とする〈バンリュー〉と
呼ばれる郊外にある、老朽化した劣悪な環境の団地に
住むしかなかったが、行政は治安の悪いエリアの再開発
を進め、老朽化した団地の取り壊しを進めていた。
〈もしもあの時、……していたら〉。
そんな〈忘れられない恋〉にざわめく心を優しく癒す、
切なくも愛しいラブストーリーが誕生した。
ソウルで生まれ育った少女ナヨンは12歳の頃、
クラスメイトの少年ヘソンと互いに思いを寄せ合っていた。
しかし、ナヨンが家族と共にカナダ・トロントに移住する
ことになり、2人は互いに気持ちを伝えないまま離れ離れ
になってしまう。
ナヨンからノラという英語名で生活するようになってから
12年、24歳になったノラ(グレタ・リー)は単身で
ニューヨークに渡り、新進気鋭の劇作家として注目
されつつあった。
ライター:能登春子
4月5日より全国公開
[4月14日アップ]
ザック・エフロンがレスラー役に挑戦
“最強”の父と息子たちが辿る哀しい実話
親子の心の溝から生まれるフリッツ家の悲劇の連鎖にはとても驚かされるが、親子関係の
問題はどこの家庭でも抱えていることだろう。親子にとって大切なことは何か、考えさせられる。
https://ironclaw.jp/
現実か妄想か、はたまた悪夢なのか? 
摩訶不思議なシチュエーションの意味に考えを巡らせているうちに、3時間の長尺は
あっという間にすぎる。
口数の少ない3人の素朴な生活はともすれば単調に映る。
驚くほど淡々とした展開なのだが、多くを語らないからこそ、三者三様の心のうちを想像してしまい、
3人のキャラクターにどんどん引き込まれていく。
ロンドンにある天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)の邸宅で、ベラ(エマ・
ストーン)は何不自由なく暮らしていた。
科学と芸術に身を捧げたバクスターの家には、頭が鳥で身体が動物といった、バクスターの
実験により生まれた奇妙な生き物が数多くいた。
そして、ベラもバクスターの実験で生を受けていた。
橋から身投げした女性の身体に、彼女が身ごもっていた赤ちゃんの脳を移植して蘇生されたのだ。
若い夫婦ミンソン(パク・ソジュン)とミョンファ(パク・
ボヨン)は自宅で大災害に見舞われるが、彼らの住む
ファングンアパートだけが奇跡的に崩落を免れる。
今もなお社会に影響を与える悲惨な歴史
人種差別と闘った母親の愛と勇気の物語
https://www.universalpictures.jp/micro/till
科学や文明が発達した現代において、悪魔祓いという古典的なモチーフから恐怖を
感じることは難しいのかもしれない。
そんな中、この『エクソシスト』新章は、本作を含めた全3部作になる予定といわれている。
ナポレオンの台頭から失脚までの歴史が、1人目の妻ジョゼフィーヌとの愛憎入り混じった
関係を絡めて描かれる。
ナポレオンのドラマチックな恋愛劇は斬新な解釈で、この映画のメインテーマであるが、
2人の複雑な愛の世界に入り込めない人もいるかもしれない。
数年後、弁護士になったセイギは馨から「久しぶりに無辜ゲームを開催する」という報せを受け、
会場へ向かう。
そこでセイギは血を流して息絶えた馨と、ナイフを持ち血まみれで放心する美鈴を発見する。
無罪を主張する美鈴はセイギに弁護を依頼。セイギは美鈴を救うために奔走する。
ディカプリオとデ・ニーロが恐るべき犯罪者に。
アメリカの闇に迫るスコセッシ監督の意欲作
横浜地方検察庁の検事・寺井啓喜(稲垣吾郎)は、不登校のインフルエンサーに影響された
小学生の一人息子・泰希が自分も学校に行かずに動画配信を始めたことに困惑し ていた。
そして、息子の希望を尊重した妻・由美(山田真歩)も動画配信にのめり込み、家庭は
ぎくしゃくしていた。
『カジノ』(’95)、『ディパーテッド』(’06)など、数々の
犯罪映画を手がけてきたハリウッドの巨匠マーティン・
スコセッシ監督が、本作ではアメリカの恥ずべき
血塗られた歴史をつまびらかに描き出していく。
それは、20世紀初頭、傲慢な白人たちがネイティブ・
アメリカンであるオセージ族に犯した人種差別と
極悪非道な犯罪の数々だ。
映画の序盤は実際に会って話したり、いろんなことを経験しながら距離を縮めていく2人のピュアな
日常がゆったりとしたテンポで描かれる。
2人の“アナログ”的な付き合い方はもどかしいけれど、なんだか新鮮にも映る。
特に海辺での告白は、まさかの“糸電話”! ロマンティックな海辺のシチュエーションを効果的に
使ったシーンがとてもいい。
やはり見応えがあるのは、エジプト遠征や皇帝ナポレオンの戴冠式、ロシア遠征、
ワーテルローの戦いなど、史実を再現したシーン。
11台のカメラを使い、8000人以上のエキストラで撮影されたという壮大なスケールの
戦闘シーンでは、リドリー節全開の生々しいアクションが展開される。
現実世界ではトップアイドルや人気俳優として輝くような活躍を見せる人が、複雑な因縁に
囚われたミステリアスな若者たちを力演。
曰くありげな無辜ゲームの不気味さも手伝い、映画は終始、陰鬱なムードが立ち込める。
https://wwws.warnerbros.co.jp/dune-movie/
今年の米アカデミー賞で、作品賞と脚本賞にノミネートされた。
https://happinet-phantom.com/pastlives/
そんな中、日本で巡業していたデビッドが急死してしまう。
エンドロールでは、アーメッドのように米国への移住ビザを反故にされ、
アフガニスタンに留まる通訳者たちが数万人規模でいるというメッセージが
流れる。
この衝撃的なアフガン戦争の真実をぜひ多くの人に知ってほしいと思う。
まず、古びたアパートでボーに執拗にクレームをつける謎の住人が不気味
過ぎて怖いが、そんなことはささいに思えるほど、この後、次々にボーに
恐ろしい出来事が襲いかかる。
https://www.grtc-movie.jp/
オフィシャルサイト
しかし、結婚契約書の作成を依頼された放蕩者の弁護士ダンカン・ウェダバーン(マーク・ラファロ)
が美しいベラを気に入り「一緒に旅へ行こう」と誘惑する。
そして、「世界を自分の目で見たい」と望むベラはダンカンとともにヨーロッパの旅に出る。
映画冒頭では、まだ無知なベラがさまざまな国での体験や人々との出会いを通して
成長していく姿が描かれる。
そして、この非常事態を住人一丸となって乗り切るために住民を統率する主導者を選ぶことに
する。
選ばれたのは、無我夢中で放火された一室の消火にあたったヨンタク(イ・ビョンホン)だった。
https://www.flag-pictures.co.jp/caitmovie/
2022年3月には人種差別に基づく白人による黒人への
リンチを連邦法の憎悪犯罪とする「エメット・ティル
反リンチ法」が成立。
無念の死を遂げた少年は、アメリカに今なお根強く残る
人種差別の完全撤廃への道筋を照らしている。
[12月17日アップ]
甘いお菓子を食べるとハッピーな気分になる。
チョコレートをめぐる大騒動を描いたストーリーは、単純だが何のてらいのない
平和的でハートウォーミングな世界観はとても癒される。
憂鬱な問題があふれる現実から逃れ、マジカルでファンタジックな光景を素直に
楽しみたい。
母への愛が原因で、悪魔に憑りつかれてしまった少女たちに対する悪魔祓いの過程が描かれる。
『ジョーカー』(’18年)の鬼気迫る演技でオスカー
俳優となったホアキン・フェニックスがナポレオンを
演じ、『グラディエーター』(’00年)以来、23年ぶり
にリドリー・スコット監督とタッグを組む。
ミステリー界の新星として注目される作家・五十嵐律人の
本格リーガルサスペンス小説をKing&Princeの
永瀬廉主演で映画化。
若手演技派の杉咲花、歌手・俳優として多彩に活躍する
北村匠海を共演に迎え、弁護士を目指す若者たちの間で
起こった驚くべき殺人事件の謎に迫っていく。
ライター:能登春子
11月10日より全国ロードショー
生き辛い世の中に生きる人々へ
稲垣吾郎と新垣結衣が静かに問いかける
稲垣吾郎がマジョリティの代表のような“普通”の家庭の父親を淡々と演じている。
ほかの4人からはマイノリティの苦悩がひしひしと伝わってくる。
特に、特殊な性癖を持ち、鬱屈とした思いを抱える夏目を演じた新垣結衣に注目だ。
2人の少女を悪魔から救おうとする試みは、ヴィクターに加え、キャサリンの両親、ヴィクターの
隣人でアンジェラが入院する病院の看護師などから広がり、カトリック教会の神父やパブテスト
教会の牧師、ブードゥーのヒーリストなど、4つの異なる宗教と信仰が入り乱れ、大がかりな
ものとなる。
https://wwws.warnerbros.co.jp/wonka/index.html
さらに、1973年版の『エクソシスト』で悪魔に憑りつかれた少女の母、クリス・マクニール
(エレン・バースティン)も駆け付け、恐るべき悪魔と対峙する。
1789年フランスで、王妃マリー・アントワネットの処刑が
行われる。
この光景を群衆に混ざり見ていた、コルシカ島出身の
若き軍人・ナポレオン・ボナパルト(ホアキン・フェニックス)
は、その後、フランス革命の混乱を見せるフランスで、
目覚ましい戦術の才能を発揮していく。
名門・法都大学のロースクールでは、生徒たちの間で
“無辜(むこ)ゲーム”と呼ばれる法廷ゲームが行われて
いた。
それは、3名のプレイヤーが被害者(告訴者)・加害者・
審判者として参加し、加害者の犯した罪を被害者が
順序立てて証言した後、審判者がどちらに本当に罪が
あるのかを判断するゲーム。
被害者の証言の仕方によっては、被害者が“無辜(罪の
ない者)”に罪を着せたとして負け、加害者が無罪放免
となり、勝つことになる。
つまり真実がゆがめられてしまうのだ。
原作は『桐島、部活やめるってよ』、直木賞受賞作
『何者』の作家・朝井リョウ。 読後に“価値観を激しく
揺さぶる内容”として話題を呼び、ベストセラーを
記録した小説の映画化である。
オフィシャルサイト
原作は2017年に刊行されたジャーナリスト、ディヴィッド・グランの犯罪ノンフィクション
『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』。
グランが調査した細かい事実を積み重ね、膨大な長編となった原作を丁寧に再現しようたため、
映画も長尺になったようだが、実は映画には大胆な脚色が加えられている。原作の主人公は
オセージ連続殺人の調査に乗り出すFBIの特別捜査官トム・ホワイトで、タイトルにもある通り
FBI発足時の舞台裏を主軸にしたものである。
企画当初は“ヒロイック”なFBIの刑事ドラマとして、ディカプリオがトム・ホワイトを演じる予定
だったという。
悟(二宮和也)は自身が店内デザインを手がけた喫茶店
「ぴあの」で、一人で来ていたみゆき(波瑠)とひょんな
ことから意気投合する。
そして、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、『ぴあの』で
会う」という約束を交わす。
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人にはそれぞれの異なる性質が備わっている。
けれど、それが大多数の人と同じ性質でないと
気づいたとき、人は本当の自分を隠して生きて
しまうようになる。
こうして、“生き辛い世の中”が生まれる。
10月20日より全国ロードショー
[10月14日アップ]
そして、本作の唯一の“毒気”ではなく一番の“お楽しみ”は、何と言ってもヒュー・グラント
演じるウンパルンパ! 
オレンジの小人に扮したヒューはかわいくて、とっても楽しい!
メイミーの哀しみ、怒り、愛情を渾身の演技で体現したダニエル・デッドワイラーは
高い評価を受け、数々の女優賞を受賞。
監督・脚本はナイジェリア出身の黒人女性監督シノヌエ・チュクウ。
エメットの祖母アルマ役で出演しているウーピー・ゴールドバーグが製作も務めている。
欲深い宿屋の主人スクラビット(オリビア・コールマン)に騙され、多額の借金を背負ったウォンカは
宿の地下にあるランドリー工場に閉じ込められ、30年間働かされることになってしまう。
それでも、そこで働く孤児の少女ヌードル(ケイラ・レーン)や個性的な宿の住人たちの協力を得て、
ウォンカはチョコレート店開店の夢をめざす。
人種に限らず、“何か”が違うという理由で、さまざまな場面で起こる差別行為。
負の歴史を克明に描き、差別のある社会の恐ろしさを切々と訴える勇敢な女性たちの声に
ぜひ耳を傾けてほしい。
カラフルでスイートなお菓子が溢れる、魅惑的なウォンカのチョコレート工場がどうして
生まれたのか? 
完全オリジナルストーリーで、ウォンカの若き日々が描かれる。
しかし、原作の持ち味でもある皮肉屋で風変わりなウォンカが生まれた理由を期待すると
肩透かしをくらう。
写真家のヴィクター(レスリー・オドム・Jr.)は妊娠中の
妻ソリーン(トレイシー・クレイビス)をハイチ地震で
失ってしまう。
それから13年、ヴィクターは1人娘のアンジェラ
(リディア・ジュエット)を大切に育ててきた。
オフィシャルサイト
大学生の神戸八重子(東野絢香)はずっと男性が苦手だった。
だが、学園祭の「ダイバーシティフェス」への出演を依頼したダンスサークルに所属する諸橋大也
(佐藤寛太)のひたむきに踊る姿から目が離せなくなる。
一方、クールにダンスの練習に励む大也は人知れぬ悩みを抱えていた。
11月12日アップ]
ライター:能登春子
12月1日より全国ロードショー
[11月26日アップ]
監督は『八日目の蝉』の成島出。過酷で重いけれど、ぜひ観てほしい作品だ。
クモのような特殊能力を持つヴィラン・エゼキエルの動きが人間的で、あまり
強く見えないのが残念だが、マダム・ウェブ誕生に至るアクションシーンは
壮大で、迫力満点だ。
描かれるのはキンリーとアーメッドによるタリバンとの壮絶な闘い。
キンリーの部隊がタリバンの襲撃に遭い、多くの米兵たちが命を落とす中、2人だけが山中に
逃げ延びるが、やがてキンリーもタリバンに撃たれ瀕死の重傷を負ってしまう。
そんなキンリーをアーメッドが命がけで助けるのだ。
決してありきたりな枠にはまらない才能が結集した
本作もまた、驚愕のストーリーが展開する。
孤独な少女の心の成長を見つめる
静かな展開が深い感動を呼ぶ佳作
[1月21日アップ]
2023年に開催された第72回ベルリン国際映画祭で
グランプリを受賞したアイルランド映画。
1月26日より全国ロードショー
食欲や性欲、知識欲など、生きるために必要な欲望を本能のままに追求するベラに対し、
バクスターやダンカンら男性たちにはベラを意のままにしようとする支配欲がみられる。
そんな誤った欲望を持つ、驕り高ぶった男性たちの元から颯爽と飛び立ち、自立していくベラが
痛快だ。
ヨンタクの最初の仕事はマンション前に陣取る部外者たちを追い払うこと。
初めは冴えなかったヨンタクは捨て身の威嚇で見事に部外者たちを追い払い、住民たちの称賛を
集めるようになる。
本作は「エメット・ティル事件」の顛末を初めて劇映画化。
この事件がなぜ法律名になるほどの出来事だったのか。
それは、最愛の息子を亡くした母親の衝撃的だが勇気
ある決断が多くのアフリカ系アメリカ人の心を動かした
からだ。
そして、今観てもなお、多くの人々の心に届くはずである。
ライター:能登春子
12月8日より全国ロードショー
ヒュー・グラントがウンパルンパに!
温かくて、幸せな気分になれるファンタジー映画
大胆な性描写に果敢に挑戦しただけでなく、ベラの心の成長をしっかりと表現した
エマ・ストーンの役者魂に驚かされる。
救助が見込めない中、住民たちはルールを決めて生活し“ユートピア”を作り上げようとする。
しかし、すべての人が気持ちを同じにすることはやはり難しい。
欲望や保身に走る利己的な人がいれば、部外者でも助けたいと思う心優しい人もいる。
人々のさまざまな思いが交錯し、ユートピアを揺るがす事件に発展する。
監督は『女王陛下のお気に入り』(’18年)で注目を集めた鬼才ヨルゴス・ランティモス。
https://www.searchlightpictures.jp/movies/poorthings
オフィシャルサイト
楽しそうな笑顔の中にも、どこか陰を感じさせるみゆきがなぜ携帯電話を持っていないのか。
そして、なぜ悟の前から姿を消したのか。みゆきの切ない事情が終盤に明かされる。
気のいい悟を演じるのは自然な演技に定評のある二宮和也。
波瑠はどこか儚げな印象のあるみゆきにぴったりだ。
時代に流されない“アナログ”な2人の姿に好感が持てるのは、絶妙にさりげない俳優2人の
妙演の賜物だろう。
https://kotfm-movie.jp/
映画を通して、正義を追求するスコセッシ監督の渾身の一作といえるだろう。
けれど、今の時代、携帯電話を持っていないことは大きな謎と障害になる。
ある木曜日、悟が婚約指輪を持って待つ「ぴあの」にみゆきは現れず、以来連絡が取れなくなって
しまう。
監督を手がけるのは『ホテルビーナス』(’04年)のタカハタ秀太。
“一途に人を愛する”という、人の心に寄り添った“アナログ”的な愛し方が心に沁みる。
https://analog-movie.com/
https://bitters.co.jp/seiyoku/#modal
監督は岸善幸、脚本は港岳彦。
『あゝ、荒野』(’17年)を手がけた気鋭コンビが放 つ問題作である。
言葉巧みなウィリアムに翻弄され、アーネストがオセージ族連続殺人に巻き込まれていく過程が
描かれる。
モリーの母や3人の姉妹たち、そしてモリーまで……。他にも、邪魔な者たちを次々に排除していく。
アーネストは実行犯ではなく、殺し屋との交渉をしているだけの“使いっぱしり”。
そんな単純で自堕落で日和見的なアーネストを、ディカプリオがいやらしさ全開で演じている。
原作は2017年に出版されたビートたけしの初の
ラブストーリー。
主人公は、手造りの模型や手描きのイラストにこだわる
デザイナー・悟と携帯電話をもたない女性・みゆき。
今の時代では、まさしく“アナログ”な2人の愛の行方が
描かれる。
オフィシャルサイト
そんななか、アーネストはオセージ族のモリー(リリー・グラッドストーン)と恋に落ちる。
結婚の意思を固めたアーネストに対し、ウィリアムはモリー一族の財産を得るチャンスと捉え
恐ろしい計画を企てる。
穏やかな時間の中で育まれる一途な愛
二宮和也と波瑠が紡ぐピュアなラブストーリー
https://houteiyugi-movie.jp/
素朴な2人の愛を後押しする悟の友人には桐谷健太と浜野謙太、
悟の母親には高橋惠子、「ぴあの」のマスターにはリリー・フランキーなど、
味のある俳優たちが脇を固めている。
しかし、スコセッシ監督はこの忌まわしい歴史の闇を伝えるために、実際に逮捕された
アーネストを主人公に据え、欲にまみえた白人たちの愚行と裏切りのドラマを見事なまでに
描き出した。
ディカプリオも自らアーネストを演じることを申し出たという。
トム・ホワイト(ジェシー・プレモンス)率いるFBIが捜査に乗り出した映画後半では、FBI、
アーネスト、そしてウィリアムら3つ巴のスリリングな心理戦が繰り広げられる。
初めのうち、喫茶店でコーヒーを飲みながらとりとめのない話をしていた2人は、やがて焼き鳥屋で
お酒を飲んだり、そば屋のそば打ちイベントに参加したり、海に行ったりと楽しい時間を重ねていく。
そんな中で、清楚で穏やかなみゆきに惹かれた悟は、彼女の素性も知らぬまま彼女にプロポーズ
することを決意する。
そこでは、やはり不気味なウィリアムを生み出したデ・ニーロの圧倒的な存在感に
うならされる。
上映時間は3時間26分。
全編、殺戮が繰り返される激しい物語だが、徹底的に悪者を描き、悪者へ転じることへの
恐怖をまざまざと見せつけるのは、人が悪の道へそれないための戒めにもなるはずだ。